honekingによる「二次元作品に対する初恋への懸念」

子供時代にアニメ、マンガの登場人物に没入し「初恋」を経験することに対する懸念を @honeking が表明しているのをまとめました。 僕自身は明確な態度は取れず、考え中です。フィクションの豊かさの素晴らしさと、素晴しい故の悪影響を吟味できていません。
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シン・ホネキング @honeking

アニメや漫画を子供に見せることの是非については一般に議論されているのとは違う文脈でいろいろと思うことがある。少なくともこういう水準でどうこう語ってもたいした意味はないと思う。 >話題になってるまどマギを見た母親の感想 http://t.co/ULsxv9nQ

2012-10-12 06:48:29
シン・ホネキング @honeking

最近思っているのは、そのアニメや漫画が大人の観客にとって優れた物であればあるほど子供への影響も大きく、恐らくは好ましくないものになるのではないか、ということ。

2012-10-12 06:53:02
nomad(のまd) @nomaddaemon

@honeking 強い影響を受ける物語は人格の変容をもたらすので不安定にはなるだろうね。その不安定さを好ましくないと感じるか感受性の鋭敏さと感じるかじゃないかな

2012-10-12 07:16:35
シン・ホネキング @honeking

@nomaddaemon 喜怒哀楽や愛、憎、幸福、絶望、といった「感情的な体験」を現実ではなく視聴覚の没入感を伴うアニメや漫画で先に体験してしまうことの影響を危惧しています。有り体に言うと、初恋の相手は現実の友達であるべきでアニメキャラでない方がよいのではないか?ということです。

2012-10-12 07:31:33
nomad(のまd) @nomaddaemon

@honeking 初恋自体がフィクション、理想化の投影。現実との解離はアイドルに夢中になるのと変わらないんじゃないの

2012-10-12 07:42:38
シン・ホネキング @honeking

@nomaddaemon 長くなりそうなのですが、とりあえず。1,優れたアニメ、漫画は「理想化の程度」「体験する物語性」などの点で生身のアイドルよりも遥かに強力なのではないか?2,アニメ、漫画は多くの場合アイドルよりも早い時期に子供の心にリーチするのではないか? と考えています。

2012-10-12 08:12:29
nomad(のまd) @nomaddaemon

@honeking 物語に没入し続けた自分の子供時代に置き換えて考えちう。その話、続けて

2012-10-12 08:30:20
シン・ホネキング @honeking

「アニメや漫画を子供に見せることの是非」の続き。「そのアニメや漫画が大人の観客にとって優れた物であればあるほど子供への影響も大きく、恐らくは好ましくないものになるのではないか」「『感情的な体験』を現実ではなく視聴覚の没入感を伴うアニメや漫画で先に体験してしまうことの影響」と書いた

2012-10-12 17:42:01
シン・ホネキング @honeking

さらに「有り体に言うと、初恋の相手は現実の友達であるべきでアニメキャラでない方がよいのではないか?」とも書いたが、ポイントは”初”恋という点。極端な話、2回目以降ならアニメや漫画のキャラが恋愛対象になってもいいと思うのだが、一回目はリアルに接触のある人物であるべきだと思うのだ。

2012-10-12 17:48:27
シン・ホネキング @honeking

恋愛に限らず何でも初めての体験というのは強い印象を残す。生まれたての動物の赤ん坊が初めて見たものを母親と思い込む「刷り込み」はその最たる例だが、人間でもそれに似た効果はある様に思う。そして細かい理由は端折るけど「感情的体験」は初体験が後の人生に与える影響が大きいと思うのだ。

2012-10-12 17:54:19
シン・ホネキング @honeking

その影響の大きい初「感情的体験」を現実ではないアニメや漫画で先行してしまうとどうなるか?困ったことにアニメ、漫画はそもそもの武器である『純粋化・理想化された人物や世界』『現実を超えた物語性』によって一般的な子供が持ちうる並の現実体験よりもはるかに魅力的な初体験を提供してしまう。

2012-10-12 18:06:55
シン・ホネキング @honeking

先にあげた動物の「刷り込み」でもリアルな母鳥の模型よりも、目の部分だけを強調した図像の方が却ってひな鳥の思い込みが強くなったりする例があるそうだが、似たことがアニメや漫画で感情的体験を先行してしまった子供にも起こるのではないか?と思うのだ。

2012-10-12 18:11:12
シン・ホネキング @honeking

恋愛感情でそれが現実になった一つの姿が「2次元萌え」だと思う。個人的には「電波男」は好きな本だし著者の主張に共感もするけれど、やはり大人、もしくは親として自分の子供にその道を歩ませたいとは思わない。

2012-10-12 18:16:25
シン・ホネキング @honeking

そして、恐らく同じ事は恋愛以外の「感情的体験」でも起こっているのだと思う。友情、競争心、達成感、ありとあらゆる感情の初体験がアニメ、漫画によってなされてしまったらどうなるのだろう?さらにもしかしたら親が子に抱く愛のようなものまでアニメ、漫画の影響下に入ってしまうとしたら?

2012-10-12 18:20:41
シン・ホネキング @honeking

だから、僕がアニメ、漫画の子供への影響を危惧するのは別にアニメ、漫画は程度が低いというような理由ではない。むしろその逆で感情に立直する表現としてアニメ、漫画は極めて優れているが故に順番を間違えると「刷り込み」を起こしてしまうのではないか?ということだ。

2012-10-12 18:26:32
シン・ホネキング @honeking

逆に言えば順番さえ間違わなければ、つまりある程度成長して現実でいろいろな感情的体験を積んでからであればアニメ、漫画を見るのは全く問題ない。むしろ娯楽、芸術、どちらにも優れた表現形式として思う存分楽しめばいいと思う。

2012-10-12 18:31:30
シン・ホネキング @honeking

ということで、アニメ、漫画は子供向けには早すぎる感情的体験を慎重にコントロール、もっと言えば排除した、ある意味単純な子供向け作品を、そして大人向けにはリミッターを外した作品を意図的に作り分ける必要があるのではないかと思うのだ。

2012-10-12 18:35:52
シン・ホネキング @honeking

ただ、この考え方で行くと最初に書いたように(感情的体験の描写が)優れた作品であればあるほど子供には好ましくない影響あるということになるので、子供は同意しないだろうと思う。ちなみに、僕はそういう意味で宮崎駿作品なんかは実は子供に見せるのは危険、という気がしている。

2012-10-12 18:48:17
シン・ホネキング @honeking

念の為に書いとくけど、ショッキングなシーンや、残酷描写があるとダメとか、そういう事じゃないからね。むしろ、主人公の恋心が丁寧に情緒豊かに描かれていたりする方が子供に見せる作品としてはダメって話。w

2012-10-12 18:56:58