『反貧困フェスタ２０１２』で配布された「大阪キタ越冬闘争実行委員会」「釜ヶ崎パトロール」によるビラ文面転載

@jinopeniya

今日の扇町公園でのビラを全て流します。 1）私達は扇町公園、梅田、大川等、この大阪キタ側で野宿する者たちを中心とした大阪キタ越冬闘争実行委員会です。私達は本日、扇町公園で開かれる『反貧困フェスタ２０１２』に対して以下の点から疑問を感じます。

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２）今日の『反貧困フェスタ2012』では生活相談やステージ、分科会等が企画されていますが飲食に関してはお金が必要です。私達野宿者は日々、アルミ缶やならびの仕事等々で食い扶持を稼いでいる状態です『反貧困』を掲げたイベントでありながら野宿者は無料の企画しか参加する事が出来ないのです。

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３）私達は、この扇町公園でお金のある人もない人も一緒に楽しめる事をめざしてきました。具体的に言えばアルミ缶を持って来ることでの参加ですが、今日の『反貧困フェスタ２０１２』ではそのような取り組みはありません。考えても見て下さい。『反貧困』の集まりであるにも関わらず、参加者の中で

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４）お金があるかないかで参加が制限されることが果たして『反貧困』のイベントとしてどうなのか。しかし、問題はこれだけではありません。『反貧困フェスタ2012』の主催者が急遽、私達に飲食を無料で提供すればすむ話ではありません。それよりも7月12日から始まったこの

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５）『反貧困フェスタ2012』が列島各地をまわって来週には東京でゴールするまでの間、今にいたるまで私達が知る限り「野宿者が参加できない！」と疑問をなげかけた者達が誰もいなかったということ！私達が疑問をなげかけなければこのまま『反貧困キャラバン2012』は終わっていた！と考える

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６）なら、この事のの重大さに私達は言葉を失うしかありません。 私達は2009年の『貧困』が争点となった衆院選挙でも関心を持たれる事はありませんでした。2007年、大阪市によって釜ケ崎の約2100人の野宿者、日雇い労働者の住民票が抹消されました。『貧困』によって住所不定なり

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７）住民票を抹消された者達が『貧困』が争点の国政選挙に参加する事ができなかったのです。あちこちで催される『反貧困』のイベントで野宿者、日雇い労働者の現実にどれだけ関心を持たれたのか、あるいは野宿者、日雇い労働者がどれだけ参加したでしょうか。しかし、私達はいつまでも無関心の対象で

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８）いる訳にはいきません。今日の企画でも『野宿者問題』の時間が設けられてますが、この『反貧困キャラバン2012』が始めから野宿者が参加できないところで、どんな『野宿者問題』の議論があるというのでしょうか。この企画の主催者達は『野宿者問題』と言う形で野宿者を見ているにも関わらず、

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９）実は目の前にいる野宿者が見えていないのだ!と言う事を指摘しなければなりません。私達はここにいるのになぜ、あなたたちに見えないのですか？なぜ私達にお金が無いと言う事で『反貧困フェスタ2012』の参加が制限されるのですか！この扇町公園にも野宿者達は何人もいます。それぞれアルミ缶を

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１０）集めて生活しています。夜になれば天神橋商店街の時間切れで棄てられた弁当やパンを食べている者もいます。悲しいことにお金がなくてお店の物を盗んで袋だたきにされているところを別の仲間に助けられた者もいます。そんな野宿者の前であなた達はお金を払って飲食をする事ができますか！

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１１）それが私達からどのように見えているのか想像できますか！いったい誰の為の『反貧困フェスタ2012』なのですか！私達は『反貧困キャラバン2012』の参加者に善処を求めます。（わたしたち、釜ケ崎パトロールの会、大阪キタ越冬闘争実行委員会）

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12）（裏面です） 私達は『反貧困キャラバン2012』の案内チラシに対して疑問を感じています。1つ目は、この案内チラシに日の丸ととられかねない図案ー日本地図の上に赤い丸のデザイン！ーについてです。私達はこのかんの首相官邸前での原発反対の行動で原発反対に関係のないと主催者が

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13）判断したのぼりや労組の旗、チラシ配布は一切認めず、どういう訳か日の丸を掲げる事は認めると言う理解しがたい事を注視してきました。そのような視点からこのチラシのデザインについても疑問を投げ掛けました。私達の質問に対して実行委員会からの回答はそう言う意図では無いと言うことでした。

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14）もう１つはこの現状に対して、我慢できない、怒りを感じている事をあらわす表現として（あなたのちゃぶ台返し度）というものです。皆さん、考えてみて下さい！ちゃぶ台が返される場面とはどういう場面だったのか！そして、ちゃぶ台は誰が誰に向けて返したのか！言ってしまえば誰が誰に

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15）対する暴力だったのか！と言う事です。同時にこのチラシでは女性の貧困についても描いているとすればあまりにも軽率であると言わざるをえません。先ず何より、表現と言うものが必ずしも発信者の思惑どおりに受手に伝わるとは限りません。しばしばその表現が発信者の予想だにしない、いわば誤解

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16）ともなりかねない形で相手が受け取ってしまう事は良くある事です。だからこそ発信者はその表現に対して慎重にならなければならないでしょう。指し出した手を握り返すか、向けられた眼差しを見つめ返すかどうかは相手にゆだねられています。しかし、相手が握り返す事の出来る手の差し出し方、

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17）見つめ返すことのできる眼差しを送るのは、その最初の一歩は発信者の責任ではないでしょうか。相手にどう伝わろうと伝わるまいとどうでも良いと言う事はないのですから。そもそもこの案内チラシがいわば（ビラ）である以上、読みすてられるものである事は間違いありません。しかし、この点に

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18）ついても今日の『反貧困フェスタ２０１２』が野宿者の参加を想定していないことを今にいたるまで誰も疑問にしなかったように、現状に対しての我慢できない、怒りを（あなたのちゃぶ台返し度）としてあからさまな家父長制の暴力を描いているー全国キャラバンキャラクターのぼよよんを使った

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19）パロディとして！ー事についても、私達が知る限り、やはり誰も問題にしていないと言う事は、実はこの『反貧困キャラバン2012』の案内チラシはインターネットやビラとして社会に広く発せられたにも関わらず読まれてもいないと言う事ではないでしょうか。であるならこの案内チラシが共感を

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20）を持って読まれたのでなく、このような批判の対象として読まれたと言う事は、この案内チラシにとって不幸であり、幸せな事と言えるのではないでしょうか。そこには100のうち99の言い分があるかもしれません。しかし、残りの１つに問題があるとすれば、それを問題に出来るかどうかでは

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21）ないでしょうか。すべての人に訴えます！！ 『貧困』はパロディやクイズラリーではありません！！（終）

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長い文をRTして下さった方々本当にありがとうございました。読んで欲しかった。有り難う