《除染について私が知っている幾つかの事 第一部》

「除染」と現在呼ばれていることと、私が知っていた「除染」には大きなギャップがあります。 今回は、私が知っていた「除染」の話を書いてまとめを作ってみました。 第二部以降があるかどうかは、未定です。 例によって、コメントは削除しますので、ご了承ください。
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宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

除染について私が知っている幾つかの事 1 「除染」という言葉は、原発事故後、途端に一般的になってしまった単語だ。が、事故発生前の「除染」とは、指す内容も使われる状況も一変してしまった。「冷温停止状態」と似た「除染類似行為」だ。

2012-10-16 00:03:24
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

除染について私が知っている幾つかの事 2 私が知っていた「除染」とは2つだった。1つは放射線管理区域で作業した人間が、区域から出るときの検査で、体や衣服に放射性物質が付着している可能性がある時に実施する身体の洗浄。石鹸とシャワーの使用だ。

2012-10-16 00:03:52
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

除染について私が知っている幾つかの事 3 もう1つの「除染」は、放射線管理区域の中で、あるべきでは無い場所で放射性物質が見つかった時に、回収すること。原発の中では水漏れの形で発見されることが多く、それを下請け作業員が雑巾でふき取るのだ。

2012-10-16 00:04:08
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

除染について私が知っている幾つかの事 4 2つの「除染」で共通している事は、まずは、閉鎖的な環境で実施される行動であること。身体や衣服の除染では、衣服は放射性廃棄物として捨てる、シャワーで使用した後の水も放射性廃棄物として回収する。

2012-10-16 00:04:25
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

除染について私が知っている幾つかの事 5 管理区域内で回収された放射性物質は、回収に使った布ごと放射性廃棄物となる。そこで出た物は、通常は「低レベル放射性廃棄物」として管理される。決して野積みされたり、そのまま開放環境に廃棄したりはしない。

2012-10-16 00:04:38
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

除染について私が知っている幾つかの事 6 「除染」の前提は、そもそも放射性物質がどこにあるべきか決まっていて、もれ出たとしても「放射線管理区域」として設定、届け出た範囲から外には出さないこと。管理区域の外に放射性物質が漏れ出たりさせない。

2012-10-16 00:04:53
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

除染について私が知っている幾つかの事 7 東電福島第1原発の事故では、不特定の核種の放射性物質が、放出総量の推計さえもきちんとできない状態で、どこまで拡散するかわからない範囲に拡散してしまった。「除染」の大原則「閉じ込める」が不可能なのだ。

2012-10-16 00:05:16
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

除染について私が知っている幾つかの事 8 事故から避難する過程では、人間の服や身体や物に放射性物質が付着する可能性があった。本来は、ここで丁寧な検査と「除染」を実施して、付着した物をそこで取り除いておく必要があった。が、準備はなかった。

2012-10-16 00:05:39
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

除染について私が知っている幾つかの事 9 今回の避難時には、ある程度の家財を積載して自家用車で避難した人もある程度いた。しかし、どの国にも、住民の自家用車と大量の私物を検査しながら避難させる態勢など、大掛かり過ぎて準備は不可能だ。

2012-10-16 00:05:54
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

除染について私が知っている幾つかの事 10 避難の際には後でどれだけ被曝したのか不安にならない為にも、途中で検査と除染を実施するべきだと思う。外部を除染した後で、内部被曝検査(できればWBC)を受けて置く。数値が分れば、その後のケアもしやすい。

2012-10-16 00:06:12
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

除染について私が知っている幾つかの事 11 検査と除染の為にも、バスなどでの集団避難が望ましい。自然と、荷物は少なくせざるを得ない。汚染地域から脱出する際への移動が素早くなり、安全圏への到達もし易くなる。勿論、避難車両も検査と除染が必須だ。

2012-10-16 00:06:28
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

除染について私が知っている幾つかの事 12 できれば、避難経路での検査と除染を実施する際にも、除染で出た水や汚染が高くて放棄せざるを得ないものを廃棄する際には、厳重な管理態勢が欲しい。避難計画の中に、検査と除染のポイント作りが必須となる。

2012-10-16 00:06:46
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

除染について私が知っている幾つかの事 13 検査と除染のポイントは、原発から50キロか80キロが望ましいと私は思う。過酷事故の際に30キロでは、近すぎる。30キロに検査ポイントを作るのなら、もう少し遠いところに再度検査するポイントが欲しい。

2012-10-16 00:07:00
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

除染について私が知っている幾つかの事 14 可能な限り早く、バス等で避難する場合、避難者の資産はほとんど持ち出せない。ペットも持ち出せない。家畜は事前に移動計画を建てておき、移動手段を必要台数確保しておかなければならない。実現は困難だが。

2012-10-16 00:07:16
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

除染について私が知っている幾つかの事 15 少し横道にそれるが、今回の原発事故の後、避難が遅れた人の中にはペットを置き去りにするのをためらった人も多数いた。原発近隣に住むこととペットを飼うことは両立しないのではないかと、私は思っている。

2012-10-16 00:07:36
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

除染について私が知っている幾つかの事 16 避難移動後も、可能ならば100キロ以遠に避難した後、改めてのWBC検査の速やかな実施が望ましい。そこで汚染が見つかった場合、衣服を廃棄し、シャワーと石鹸で全身を除染しなければならない。これが除染だ。

2012-10-16 00:07:54
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

除染について私が知っている幾つかの事 17 いつまで書いても、現在日本で行われている「除染」の話にたどり着かない。今、日本でイメージされている「除染」の手前で実施すべき、人間への検査と除染が行われていないと私が考えているからだ。

2012-10-16 00:08:08
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

除染について私が知っている幾つかの事 18 とりあえず、第一弾としてここで止める。これからでも遅くないので、人間へのスクリーニング検査と、本来の除染を実施して欲しい。特に、放射性降下物が今も降り続けている地域では、是非実施して欲しい。

2012-10-16 00:08:23