専守防衛の足枷

開戦初頭の攻撃による防衛体制の破壊の可能性
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錆猫 @Nyar_Horten

開戦劈頭、空自は後攻且空対空でしか敵戦力漸減が出来ない可能性が高いのに対し、中国側は空対空に加えて先攻且策源地攻撃により巧く行けば飛行隊単位で戦力漸減が出来ますので、何某かによる多少の優位は案外あっさり覆されます

2010-07-31 17:55:35
錆猫 @Nyar_Horten

中国自身も航空戦について、意図を直前まで政治的にも隠匿し、開戦と同時に弾道弾並びに航空機による奇襲的攻撃で策源地を含む防空システムの破壊を行うとしていますので、専守防衛を掲げる日本は政治的並びに防御側の不利故に初撃の幾つかを確実に受ける事になります

2010-07-31 17:55:49
錆猫 @Nyar_Horten

こうなると例え空自戰闘機が無事出撃並びに会敵し中国戦闘機を性能的に圧倒したとしても、空戦から戻って来た時には降りて補給を受けられる拠点が無いなんて事になりかねません(実際には其処まで巧く事が進む事は無いでしょうが、日本側の航空戦力運営に支障が生じるのは確実です)

2010-07-31 17:56:03
錆猫 @Nyar_Horten

要するに戦闘機の空戦性能なんて(其れを生かす基盤が容易に失われかねない状況では)二の次ですよ?という、之まで言外にも繰り返してきたお話でした

2010-07-31 17:56:20
錆猫 @Nyar_Horten

日本陸軍は昭和8年頃に開戦劈頭の航空撃滅戦について検討、昭和10年度作戰計画から正式に採用。また遅くとも昭和11年の時点で航空戦=極端な消耗戦という認識を持っている様子

2010-08-05 20:05:55
錆猫 @Nyar_Horten

と言うよりも原点は恐らくドゥーエの制空論でしょうから、そう考えると開戦劈頭の航空撃滅戦は航空戦力が成立して間も無い時期からの一種常識的発想とも言えますね(策源地攻撃に何某かも制約を受けて居ない国であれば防御的攻勢の一つとして選択肢に入れていて何ら不思議はありません)

2010-08-05 20:06:07
錆猫 @Nyar_Horten

敵戦力の着上陸阻止の為、ソロモンよ私は…、ではなく航空兵力偏重を容認する方々は、昭和十八年十月に日本陸軍が似た様な着想から航空重点方針を採用し、地上装備生産の大幅な削減を容認した事実を知った場合、はたしてどの様な反応を示されるのだろうか?

2010-08-06 23:09:07
錆猫 @Nyar_Horten

「兵器生産は航空重点、次いで海洋決戦舟艇、防空兵器の生産を重視し、地上部隊の兵器生産は極力圧縮する」(大本営陸軍部が昭和十八年十月上旬、新作戰方針遂行の為に策定した兵備方針より)

2010-08-06 23:09:14
錆猫 @Nyar_Horten

案外、戦中は兵力差と何より敵情把握の能力に劣っていたから敵上陸を許したに過ぎない、現代は高度な索敵網が存在するので戦力の機動集中は容易で、敵上陸兵力(と其の支援兵力)の捕捉撃滅は可能である、と言われてしまいそうですけど

2010-08-06 23:09:28
錆猫 @Nyar_Horten

技術が進歩したのは我方のみではない、現代でさえ索敵網には密度的な穴が存在する為対象の意図を読取れる程の連續した情報は得られない、何より政治的に決断が遅延する可能性を考慮すると、上陸阻止はあっさり失敗しそうに思えてなりません(特に防御部隊駐留が困難な島嶼部)

2010-08-06 23:09:39
錆猫 @Nyar_Horten

それ以前の話として、開戦劈頭に行われるであろう航空撃滅戦で頼みの綱の航空阻止が出来ず、それどころか策源地の機能喪失で味方航空兵力の大幅な後退を余儀なくされる可能性と、そも日本は装備数に上限が設定されてる点が考慮されて無い時点で致命的な気がしなくもなく

2010-08-06 23:09:50
錆猫 @Nyar_Horten

戦力の機動集中(と航空兵力の抗堪性)は想定される戦場周辺のインフラを調べると其の可否が判明するでしょうけど、めんどくさいので後の機会にでも(憶えていたら多分)

2010-08-06 23:10:03