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児童文学の広がりはほかの文化の発展と変わらない理由であって、童話集が売れまくって挿絵を贅沢に描くほどの余裕も出てきてって過程はまさに文化発展
2012-10-16 01:33:52@poohya 西洋社会においては17世紀以降に近代的な教育制度ができるまでは子供という概念そのものがなかった。教育制度がもっともタブーとしたことはセックスだった。そして男の子には半ズボンが義務付けられたりした。早い話が中世では子供はたんに小さな大人で、すぐ働きにでた。
2012-10-17 04:20:28@poohya 児童文学というものがうまれてくるのは、セックスをタブーとした近代教育制度にも関係している。民話などは性が混在しており、子供の概念が誕生したあとは、性を剥奪する必要があった。いわば性をそぎ落とした民話からはじまり、やがて児童文学というジャンルが作られていく。
2012-10-17 04:24:45@poohya 子供とよばれる年齢が時代を下るほど高年齢化されて行くというのは、それだけ教育期間が長くなったことと関係している。要するに働かないうちは(社会学者はモラトリアムというだろうけれど)子供とみなされるのが西洋の歴史からみた子供のカテゴリーである。ご参考までに。
2012-10-17 04:29:35@poohya なお今述べたことの参考文献はフィリップ・アリエスがか書いた『〈子供〉の誕生―アンシァン・レジーム期の子供と家族生活 』という書物を読むとよくわかる。以上。
2012-10-17 04:32:26@GertieTime 初期の児童文学では主人公がどれも大人として描かれているのが気になったのですが、もし主人公の年齢が現在の物語と同じだったとしても、昔ではそれを大人と呼び今はそれを子供と呼ぶのかなと思いました。
2012-10-17 04:42:00@GertieTime しかし、児童文学が民話から独立して以降(主にアリス以降)の主人公の年齢が下がったと考えると、主人公の年齢の高さは性の剥奪作業の残りだったのかとも思います。
2012-10-17 04:45:11@poohya なるほどね。今度はフーコーみたいだwすごいな。君一人で子供概念の研究史を一巡してしまった。そう、フーコーは君のように考えた抑圧し続けることで、逆に性を残し続けることになるわけだね。それを主人公の年齢で読み解いたわけか。パクっちゃおうw
2012-10-17 04:54:10千と千尋の神隠しで子供が働くように、かつて民話や昔話しは働く子供が大勢でてきた。学校のない世界では働かねばならない。つまり大人と子供の境目のないところで物語はかたられた。近代の児童文学はそもそも働くことから解放されており、大人と子供の境界が明瞭に区分けされているのである。
2012-10-17 05:08:21