月刊少年ライバル編集部(shonen_rival)さんの「絵がうまくなる新人さんあるある」

絵が上手い人って、だいたいスケッチブック持ち歩いてどこでも落書きしてますね。
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月刊少年ライバル編集部 @shonen_rival

別マガ班長@betsumagaの新人さんの画力ツイートを読んでました。確かに新人さんとプロの作家さんを一番開きがあるのは「画力」だな~と思います。画力っていうと何を指してるか微妙ですが、単純に「雑誌に載って他のマンガに画面で勝ってるか負けてるか」ってことかなと思ってます。(ムラ)

2012-10-16 22:12:07
月刊少年ライバル編集部 @shonen_rival

原稿が雑誌に載ってるのを想像して、まだ線が弱いな、とか、デッサンの狂いが気になるな、この女の子の絵だとまだ人気取れないかな、とか。何が足りてないのかは新人さんによって様々だと思いますが、「雑誌に載っても引けをとらない絵だ!」と思えたら、普通は掲載に向けてネーム作ります。(ムラ)

2012-10-16 22:19:21
月刊少年ライバル編集部 @shonen_rival

つまりは、画力さえ足りればプロへの門は開ける、とも言えますね。ただ、僕は画力のあり方は人それぞれだと思ってます。スゴイかっこいいんだけど、よく見たらデッサンが狂ってる?というプロの作家も……います!けど、スゴイかっこよくて、他のマンガを凌駕しているならそれでいいんです。(ムラ)

2012-10-16 22:26:39
月刊少年ライバル編集部 @shonen_rival

ただ新人さんはスキル主義でいるべきだと思います。自分の絵の味とか売りとかを口にすべきじゃないと思ってます。それは他人が評価することなので、ひたすら「良い絵」を描くためだけに腕を磨いてほしいし、そういう人じゃないと「雑誌に載って引けをとらない」画力には達しないかな、と。(ムラ)

2012-10-16 22:33:59
月刊少年ライバル編集部 @shonen_rival

絵がうまくなる新人さんあるある①→描き上げて24時間以上経過した原稿は、「下手すぎる!」とか言って、蛇蝎のごとく嫌う。

2012-10-16 22:37:26
月刊少年ライバル編集部 @shonen_rival

絵がうまくなる新人さんあるある②→全コマに背景を描きこみすぎて、読みにくい原稿を描いてくる。背景を抜くことを後から覚える。

2012-10-16 22:39:58
月刊少年ライバル編集部 @shonen_rival

絵がうまくなる新人さんあるある③→コマの中の絵に、奥行きを感じさせる構図が多い。

2012-10-16 22:41:33
月刊少年ライバル編集部 @shonen_rival

絵がうまくなる新人さんあるある④→原稿ごとに、色んなことを実験してくる。

2012-10-16 22:44:52
月刊少年ライバル編集部 @shonen_rival

絵がうまくなる新人さんあるある⑤→「自分の絵が下手だ!」という劣等感に苛まれ続けている。プロになっても。

2012-10-16 22:48:29
月刊少年ライバル編集部 @shonen_rival

絵がうまくなる新人さんあるある⑥→待ち時間に描いている落書きの絵が、自分の漫画のタッチと違う。もっとリアルだったり、イラストっぽかったり。

2012-10-16 23:00:04
月刊少年ライバル編集部 @shonen_rival

編集部の壁とかじゃなければ。いいですよ、もちろん。いや、そもそもあまり待たせるなって話ですが!(ムラ)@sin_ya08 待ち時間に落書きしてていいんですか!?

2012-10-16 23:03:47
月刊少年ライバル編集部 @shonen_rival

う~ん、そろそろ「あるある」も尽きてきたので、新人さんがスキル主義であるべき、って話に戻ります。これは絵だけじゃなくてマンガ全般に言えることだと思いますので。(ムラ)

2012-10-16 23:09:16
月刊少年ライバル編集部 @shonen_rival

ビジネス書とかによく「自分の強みを知るべき、長所で勝負するんだ!」って書いてあるんですけど、マンガだとどうなんですかね?僕が今まで付き合ったプロの漫画家さんで「俺の長所はここだから」って話をする人に会ったことがないんです。目の前の原稿を面白くすることしか考えてない。(ムラ)

2012-10-16 23:13:31
月刊少年ライバル編集部 @shonen_rival

「読者は自分にこういうネタ求めてるのかな?」と、自分に期待されていることを意識して描くプロの作家さんはいます。それはあくまでも他人の期待にこたえているだけで、自分で自分の長所を決めているわけではありません。(ムラ)

2012-10-16 23:22:39
月刊少年ライバル編集部 @shonen_rival

逆に短所を意識しているプロの作家さんはいます。「自分の画力では見開きで絵を見せても読者は喜ばない。だからそのぶん話をつめる。」というポリシーを持ってる作家さんもいました。弱みを強みにつなげるという考え方ですね。(ムラ)

2012-10-16 23:25:11
月刊少年ライバル編集部 @shonen_rival

自分の考えを言うと、マンガの「個性」って、漫画家が面白いものを描こうとした時に、自然と生じるその人なりの「偏り」みたいなもんだと思います。そしてその「偏り」を他人が喜んで初めて「長所」になるのかな、と。両方とも自分で決められるもんじゃないのでは、と。(ムラ)

2012-10-16 23:31:07
月刊少年ライバル編集部 @shonen_rival

例えば、ぽっちゃり女子好きな漫画家さんが女性キャラ描けば、どんだけスレンダー女子が流行っていても、ぽっちゃりします。これが個性。そして「なんか、あの漫画家の描く女の子ってやわらかそうでいいよな、でへへへ…」と多くの人が思えば、長所になります。(ムラ)

2012-10-16 23:46:54
月刊少年ライバル編集部 @shonen_rival

自分が面白いと思うものを頑張って描けば、個性は勝手ににじみ出るので「個性的になるぞ!長所をいかすぞ!」と無理をする必要はありません。でも短所を乗り越えようとしたり、自覚することは益があります。特に新人さんには自分の短所や足りないところを伸ばすことだけを考えてほしいです。(ムラ)

2012-10-16 23:52:17
月刊少年ライバル編集部 @shonen_rival

長くなりましたが、新人さんには自分のスキル主義でいてほしい、という話でした。そして「自分が面白いと思うことを他人にウケるようにするにはどうすればいいのか?」ということだけを考えてほしいです。「自分が好きなことをウケるように描く」のが漫画家の仕事だと思ってます。(ムラ)

2012-10-17 00:00:04