日本人が海外にワークライフバランス、無残業を求めて仕事を探し、就業することは現実的か?
実はこの問題……アジアで就活していろいろ話を聞く間に、疑義が生じてきてるのも事実だったりする。以下連ツイ。 / 残業ゼロの仕事を探そうとしても見つけられない国、日本 - 脱社畜ブログ http://t.co/4o0cu32Z #Zenback @dennou_kurageさんから
2012-10-17 11:27:37これは僕を以前からフォローしてくれてる人にとっては繰り返しになるが、海外で「残業ゼロ」という働き方は、先のブログに出てきた欧州においても「ブルーカラー」の働き方であって、「ホワイトカラー」の働き方ではないというのは、ほうぼうで指摘されてるのはご存知だと思う。
2012-10-17 11:30:40ブルーカラーは極論すれば、時間を金で売る仕事。一定の時間接客したりネジを締めることで賃金をもらう。それでどれだけの成果を上げたかよりも、どれだけの時間を自分の自由に「できなかった」が評価の対象になる。労基法もこの考え方がベース。徹底的に労働を時間で計る。
2012-10-17 11:33:23ホワイトカラーは成果を金で売る仕事。実際は時間外労働ばかりのハードワークになりがちだが、実はこの仕事は成果を叩き出しさえすれば1日1時間労働でも文句言われない可能性を秘めてる。だがそれは一部の超優秀営業マンや天才にしか無理なので、結果、凡人労働者はサービス残業しまくることになる。
2012-10-17 11:34:52ここで「残業ゼロの仕事を見つけられない国、日本」という問題と、海外での働き方について考えてみたいが、ここでちょっと、インドネシアで就職し頑張ってる方のツイートを幾つかRTするので、読んでいただきたい。
2012-10-17 11:36:18ローカルスタッフに、日本人はこんだけやれるから高い給料貰ってんねんぞて示さなければならない。それは目に見えるものでなければならない。ということは必然的に彼等より遅くまでやってるとか、PO出しまくってるとかメール打ちまくってるとかになる。でなければ裏で何を言われているかわからん。
2012-10-16 00:06:48インドネシアの日系企業では残業はあるのかないのか?を考えるとき、先述のことさえ理解できていれば自ずと答えは出る。
2012-10-16 00:09:49正直そういう職場は職場として楽しくはない。割り切れば別だけど。結局お互いに信用しない。だからといって自分が今グローバル競争なるものにほっぽり出されると勝ち目はないので今は耐えるとき。着実に学習していく。
2012-10-16 01:36:39日本人メリットという大きな溝があるおかげで守られてはいるものの、やはりこれが自然な状態とは思わないし、これがある限り溝の向こう側の人々と相容れることは永遠になり。本当に永遠にない。
2012-10-16 01:22:01海外で日本語という言語の壁に守られた、限られたマーケットで勝負し続けるよりもその外で勝負できるようになりたいと思うのは自然なことである。今のここでの経験は死ぬほど貴重でありがたい。
2012-10-16 01:46:13【ブログ更新】日本人メリットという壁に守られて働いてみて思う不自然さ http://t.co/22oqzPeG
2012-10-16 22:31:13ということで、 @kanchan_r さんのRTをいくつかさせていただいた。実は「海外で、その国の人(アジア人や欧州人)がワークライフバランスを保って働けてる」ことを日本人が羨ましく思うのと、「日本人が海外で働く」のは別の問題だということを意味してる。
2012-10-17 11:42:21これは逆もしかりね「日本人が日本で働く」のと「外国人が日本で働く」のはまったく別の問題。よく「外国人留学生が日本で必死こいてがんばってすんげぇハードワークしてる。仕事はいくらでもある。無い無い言ってる日本人は怠けてる」と言われるが、それは違う。この問題語られづらいが、非常に深刻。
2012-10-17 11:44:51肝心なのは「外国人労働者という存在について何を求められるか?」ということなんだよな。どの国でも外国人を雇う場合、その大原則は「自国人が出来ない仕事をしてもらう」ことにある。ブルーカラーという労働時間を抑制しワークライフバランスを主張しやすい労働は、基本的に、自国民で賄いきれる
2012-10-17 11:47:36したがって外国人労働者に求めるのはホワイトカラーという、創造性を求められる仕事ということになる。で、ホワイトカラーは、実は自国民に対してさえ、ハードワークを強いるものになることが多い。かつ、産業醸造の変化によりブルーカラーは減り、ホワイトカラーの仕事の強度が強くなっていってる。
2012-10-17 11:49:17ここから導き出される回答は、こうなる。外国人である我々が、ドイツやフランスのワークライフバランスが保たれる「ブルーカラー的」労働を海外に求めるのは、無理がある。なぜならそういう仕事は自国民に対して優先的に提供されるからだ。日本人が海外で働こうとすれば必然的にホワイト的労働しかない
2012-10-17 11:51:14ホワイト的労働とは、その性質や構造的に労働法の枠をはみ出やすく、ハードワークになりがちである。たしかに海外の労働法順守精神は日本より抜きん出ており「サービス残業」という名の無賃労働は少ないかもしれない。だが、残業は多い可能性が高い。
2012-10-17 11:53:14先のブログのように無残業を期待して海外で働こうとするのは、実はとてつもなく難しいのではないか。労働法先進国である欧州は例外なく不況なので、ワークライフバランスを保った働き方をしたいと日本人が行ったところで狭き門だ。このあたりは @May_Roma さんのツイート見てるとよくわかる
2012-10-17 11:55:31ではアジアは?アジアで期待されてる外国人=日本人の働き方は先の @kanchan_r さんのツイートに出てくるとおり。現地人の何倍もの給与をもらう以上、なにが求められるかは言わずもがなである。時間が来ましたよ~おつかれさん~というわけにいくか?難しいというしかないかもしれない。
2012-10-17 11:58:49まして、アジアだよ? アジアの労働法制は、日本より遅れてるのは当たり前じゃんw たとえばベトナムは週48時間労働が前提。つまり、週6日労働ね。日本の労基法は週40時間。サービス残業を強いられるか、ちゃんと法の枠に添ってもらえるかはともかく、法的にはアジアのほうが辛かったりする。
2012-10-17 12:02:07それにこれは何十年も前からそうなんだけど、海外で就職というか働く場合、まずは観光ビザで不法就労というのは海外では常識だったりする。NYで皿洗いして旅費を稼ぐとか王道だったしね。就労ビザの発行はとても手間とお金がかかるので、試用期間は不法前提というのは今でも広く行われてることらしい
2012-10-17 12:04:53ここ数年海外コルセンというのが流行ってるけど、じつはコルセンというのは日本においても極めて労働法が守られやすい仕事だったりする。シフト制で各時間で必要な人数を予め算出しその分雇うので、定時で上がりやすいのよ。日本ですら定時で上がりやすい仕事なのに、そこであえて海外に来る意味は?
2012-10-17 12:07:02こう考えていくと「日本人」が、労働法規の順守、ワークライフバランスを大事にする目的で海外で働くというのがいかに難しいかがわかってくる。あの海外ニートさんが働いたのはオーストラリアとシンガポールという実質先進国だったわけだしね。法を守れと声高に訴えられるのはその国の国民なのよ。
2012-10-17 12:09:55