@SpikeBloom先生によるVJ技術論4:構成編[雰囲気の掴み方・構成の意義・起承転結と序破急・物語の単位時間・序破急の使い方・区切りの意義]
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sinarisama
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これまでのまとめ
@SpikeBloom 先生によるVJ技術論：初級編[概論・機材編・脳神経科学編・グルーヴ演出手法]
VJのSpike-Bloom氏が、自らの実践経験と最新の脳神経科学知識をエビデンスに、一般化可能なVJ演出技術・論理の体系を明瞭に解説しています。
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@SpikeBloom 先生によるVJ技術論2：理論編[見飽きない映像・興味を惹く映像・記号化・色覚による新奇刺激]
VJのSpike-Bloom氏が、自らの実践経験と最新の脳神経科学知識をエビデンスに、見飽きない映像・興味を惹く映像の構造を紐解いています。その上で、新奇の刺激を意図的に操る理論について、ブレインストーミングと事例解説を交えつつ言語化しています。
今回は知見について纏まった結論を描くまでは至りませんでしたが、VJ諸氏の議論を深める切っ掛けにしていただければ嬉しく思います。
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12/19追記: @SpikeBloom先生のVJ講座番外編：「ビックリ！オリジナル映像作品を公開していたらいつの間..
RainbowCandyというVJクリップ作品集。
映像はSpike-Bloomこと金子トウル氏、サウンドはuvantam aka UbarTmar氏による完全オリジナル作品です。できるだけ大勢に活用して貰う目的で、現在もYouTubeにて無料かつ高画質のロイヤリティフリーで公開しています。これが何故か、得体の知れぬ者から
「お前は俺の権利を侵害してるから広告入れるけどいいよね？答えは聞いてない」
と一方的にナニをアレされた奇妙なお話。
勿論、リアルに権利を侵害された側としては笑い事じゃない訳で。
容疑者は同一人物の疑いもある「BusinessOfCinema」「Dance all Day」のニ者。
これら不届き者に心当たりのある方は情報寄せてプリーズです。宜しくお願いします。
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@SpikeBloom先生によるVJ技術論3:演出編[イメージ奏法・映像のラベリング・展開手法・素材数の目安・TV的..
VJのSpike-Bloom氏が、自らのTV番組制作現場での経験とVJ演出事例をエビデンスに、一般化可能なVJ演出技術・論理の体系を明瞭に解説しています。
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はじめに
VJ SPIKE-BLOOM
@SpikeBloom
今回はあんまり気負わずに、Rainbow2012のボケを引きずりつつ、たらりとお送りします。今回のテーマは「ロングセットの構築法」 プレイしながら、自分の映像とパーティーの「現在」と「これからの展開」を探るという方法についてです。
2012-10-19 02:13:17
VJ SPIKE-BLOOM
@SpikeBloom
さて前回、映像の素材をエレメントや特性に分解して、「水→火→木」のように連想して繋いでいく展開について触れてみましたが、今回はそうした小さな編集ブロックを繋いでもっと大きな時間単位「一晩」に繋いでいくにはどうしたらよいか？という事に触れていきたいと思います。
2012-10-19 02:23:01雰囲気の掴み方
VJ SPIKE-BLOOM
@SpikeBloom
さて、VJと言えばクラブでのプレイが多いと思いますが、皆さんがお客としてクラブやイベントに行った際に、どんな行動を取っているでしょう？ 映画やドラマを鑑賞したり、オーケストラや音楽の発表会のように椅子に着席して鑑賞するのとは、違った行動パターンを取っているのではないかと思います。
2012-10-19 02:26:04
VJ SPIKE-BLOOM
@SpikeBloom
自分の場合、大概ブラブラしながらフロアの音の良いところを行ったり来たりして、適当な位置を見つけては友人と話したり、かと思うと酒を買いにフロアを出て、お気に入りのDJであわてて戻ったり、かなりランダムに自由な行動をしています。概ねのお客さん達も同様、かなり自由に動いているでしょう。
2012-10-19 02:28:34
VJ SPIKE-BLOOM
@SpikeBloom
「位置を移動せず、同じ環境でご覧下さい」という映画やTVの演出と、お客が自由に動き回るVJでは演出のパターンが違います。これは、音楽に関しても同様で、いつでも好きなところで好きな感じで遊ぶというクラブでは、「如何にお客を疲れさせ過ぎずに、自分のプレイに引きつけるか？」が大事です。
2012-10-19 02:31:16構成の意義
VJ SPIKE-BLOOM
@SpikeBloom
また、イベント全体を通じての構成もとても大事で、例えばいきなりアゲアゲのプレイをするDJをトップに持ってきて終電間際にチルアウトを流したら、殆どのお客が疲れて眠くなって帰ると思いますｗ 一つの前提として、クラブイベントは朝までお客を楽しませるための大きな構成が組まれています。
2012-10-19 02:35:13
VJ SPIKE-BLOOM
@SpikeBloom
VJとしては、お客さんが一か所に留まるであろう適当な時間と、全体を通じて今、イベントの全体のどの部分に居るのか？という事を、頭の片隅で把握し続けなければなりません。これには持っている素材数や、その日のお客さんの導線など様々な要素が絡まってきますが、まずは構成を単純化して考えます。
2012-10-19 02:38:10起承転結と序破急
VJ SPIKE-BLOOM
@SpikeBloom
物語（ストーリー）の構築方法の最も基本的で有名な構成方法に「起承転結」という分け方が有ります。４コマ漫画でおなじみの全体構成方法で「転」の部分に主題を持ってくるやり方です。もしも１晩を４人のDJで構成するなら、「転」が山場という感じになりますね。
2012-10-19 02:42:05
VJ SPIKE-BLOOM
@SpikeBloom
ただ、ご存じのようにクラブDJプレイは曲と曲の繋ぎ、DJとDJの繋ぎの部分に見せ場があると言っても過言でありません。安易に「結」を持ってくるとお客さんは翻弄されてしまうので、「起」「承」「転」「承」「起」「承」「転」「承」のように曲が繋がってロングプレイが構成されています。
2012-10-19 02:46:07
VJ SPIKE-BLOOM
@SpikeBloom
このロングミックスでの構成単位「起」「承」「転」（結は次の曲の「起」と直結してゆく）ですが、実は日本の古典音楽劇、能や狂言の構成と非常に近しいものがあります。観阿弥世阿弥によって語られる「序・破・急」というドラマの分割方法。エヴァの映画タイトルでおなじみですねｗ
2012-10-19 02:51:20
VJ SPIKE-BLOOM
@SpikeBloom
実は、クラブイベントの最小単位として「序・破・急」を使うと、非常にイメージしやすいのですｗ 「転」は主題の転がる様を表していますが、クラブ音楽の「ブレイク」は「破」の方がしっくり来ます。曲には導入が有り、ブレイクが有り、次の曲へのアウトロが有り、次の「序」へと連結してゆきます。
2012-10-19 02:55:28
VJ SPIKE-BLOOM
@SpikeBloom
DJが曲を繋いでいる時「序・破・急」のいずれのポイントなのか。まずはコレを判断して素材を選びます。「破」の部分がブレイクですから、「序」で使ってきた素材を引き継いだり、逆を打ったりしながら「急」に向かって展開を作ります。
2012-10-19 03:00:15
VJ SPIKE-BLOOM
@SpikeBloom
何度も貼って恐縮ですが http://t.co/ib3aP89s この動画でのプレイがその典型です。全体的には「遊びの国」や「ガレージで行われている草パーティー」のような素材選びをテーマに、古典的な映像ソースを繋いで言っています。
2012-10-19 03:03:25
VJ SPIKE-BLOOM
@SpikeBloom
まず、「序」の部分でジャグリングをしている映像が有りますが、ここから「破」を挟んで古いコンピュータゲームっぽい映像（ニンジャチューン）まで、ブレイクを挟んで繋ぎます。そこから「猫の額」って良くわからない映像を「破」に「音楽と催眠」みたいなテーマに、さらに「破」で「飛翔」させます。
2012-10-19 03:08:37