風力の系統連係の国際会議発言より

桜井啓一郎氏のツイートより、自分のメモ用。  日本では風力発電が系統安定性を乱すとして、過去には個別に蓄電池まで求められる状況がありましたが、風力普及の先進各国での状況を紹介していましたので関連の抜粋をしました。
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Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

本日の発表メンバーの多くは IEA Wind Task25メンバー。http://t.co/BmS63bDZ #WindInteg

2012-10-19 10:07:36
Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

Petetration Ratio of Wind: DK 28%, PT 17%, IE 16%, ES 15% ... JP 0.4% . 日本における風力の利用割合は、先行各国に比べて2ケタ少ない。

2012-10-19 10:12:45
Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

そのままマネしろと全面肯定するのでもなく、日本の条件が違うからと全否定するのでもなく。まず先行各国でどこが良く、どこに課題が生じたかを見ていく。

2012-10-19 10:18:00
Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

Holttinen: 電力系統の強化の遅れは風力の利用を妨げる。 また風力を20%以上の割合にした時の運用方法はまだ試行錯誤の段階にあり、新しいツールも必要である。

2012-10-19 10:33:08
Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

Holttinen: 普及には送電能力の向上が鍵となる。送電網の広域化は変動を均し不確実性を抑制するのに有効。他の電源や需要・蓄電等の柔軟性の向上も必要。

2012-10-19 10:47:11
Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

Orths: 現在の風力の導入量は約4GW。昔誰かが”250MWで系統が不安定になる”と主張したことがあったが、その意見は明らかに間違っていたと言える。

2012-10-19 10:57:44
Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

GL: スペインでは風力が設備容量の21%、電力需要供給の16%を占める。(太陽光もそれぞれ4%、3%。太陽熱1%、1%。) 近年はガス、風力、太陽光が増えている。 #WindInteg

2012-10-19 11:42:48
Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

GL: 連鎖解列防止のため、電圧急変時の対応(Fault-ride-through, FRT)能力も義務づけ。2010年末時点で設備の95%は対応を完了、問題解消。今後もgrid codeの改良を予定。 #WindInteg

2012-10-19 12:08:45
Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

MO: シンポ"Shaping the Grid"のスライドがこちらで見られるので、使ってくれ。http://t.co/13BBuBkE #WindInteg

2012-10-19 13:25:04
Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

MO: アイルランドの状況を紹介する。面積は北海道程度。英国との間の連系線も、北海道-本州の連系線と同程度。 #WindInteg

2012-10-19 13:25:59
Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

MO: アイルランドの発電設備容量に占める風力の割合は17%@2008年末。欧州諸国でも高い。 #WindInteg

2012-10-19 13:29:06
Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

MO: 風力の瞬時導入量が増えるに従って、システムの応答性が落ちている。50%では問題ないが、75%に行くにはインフラおよび運用に変更を加えていく必要がある。それを今後5年で達成したいと考えている。 #WindInteg

2012-10-19 13:37:44
Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

LS: 北欧にはAutomatic Gain Controller (AGC)は殆ど無い。しかしたとえばデンマークで風力が100MW減少したら、調整電力市場(?)における入札で、1400km離れたフィンランドから最も安い調整用電力を買い付けて使うことが可能。 #WindInteg

2012-10-19 14:19:50
Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

次、米国UVIGのJ.Charles Smith氏。IEEE Power Engineering Societyのシニアメンバー他。北米における風力の系統連系について。 #WindInteg

2012-10-19 14:30:24
Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

CS: タイムスケールでは周波数調整(数秒~数分)、負荷追従(10分~1時間)、スケジューリング(半日~数日)の3つに分けられる。 #WindInteg

2012-10-19 14:39:44
Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

CS: タイムスケールの異なる複数の予測。極端な気象現象に対してはリアルタイムで。4-6時間先の10分おき予測を1時間毎に更新。2-4日先の一時間毎の値を半日ごとに更新、等。 #WindInteg

2012-10-19 14:46:06
Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

CS: 蓄電は便利だが高価。大きな系統では20%程度の風力の割合では不要。また使うならば単一のリソースのために使うのでなく、系統全体のために使うのが最も効率的。 #WindInteg

2012-10-19 14:50:37
Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

CS: ”風力は系統を崩壊させないか?”という質問がよく見られるが、分析した結果では逆。風力はLVRTやdynamic var supportにより、むしろ系統の安定化に貢献できるということがわかった。 #WindInteg

2012-10-19 14:55:14
Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

CS: 風力を増やすには、何をおいても送電系統の拡充が重要。 #WindInteg

2012-10-19 14:58:53
Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

CSもしくはMO: 個人的には75%ぐらいになって初めて蓄電が有利になるのではないか。 #WindInteg

2012-10-19 15:19:01
Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

電中研、Toshiya Nanahara氏。日本の状況について。 #WindInteg

2012-10-19 15:37:58
Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

TN:日本の送電網や電源構成の紹介。電源構成の柔軟性が低い。送電網は「魚の骨」型。 #WindInteg

2012-10-19 15:46:31
Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

TN: 現在の各電力会社による風力の連系可能量上限の紹介。これが批判を受けている値であることにも言及。 #WindInteg

2012-10-19 16:01:54