先のリンクでランダムに作成された論文が数学雑誌にアクセプトされたそうです(笑): Math journal accepts computer-generated nonsense paper http://t.co/YEqcNtRo
2012-10-20 07:12:13学術雑誌に掲載されていたすべての論文が、昔、どこかの雑誌に出版されてたそう。著者が知らない間に出版(笑)ランダム生成数学論文に掲載許可を出した雑誌の出版社。:Strange academic journals: Scam? http://t.co/7e8jDU4T
2012-10-20 08:07:06『論文捏造』(村松秀)、面白い。お薦めです。ベル研究所でヤン・ヘンドリック・シェーンが起こした超伝導に関する空前の論文捏造。研究チームのリーダー、共著者の責任の範囲。科学ジャーナルのいい加減さ。大学と民間研究所の違い。物理において「嘘」を証明することの難しさ。残された課題は多い。
2012-10-20 09:21:09シェーンの論文は2年半の間に『ネイチャー』に7本、『サイエンス』に9本掲載。科学ジャーナルは、実は再現性も正確性も全く保証していない。編集者にその能力はない。レフェリーの意見は無視してシェーンの論文を掲載。他誌との競争の中、センセーショナルな論文をえり分け、急いで掲載する流れ。
2012-10-20 09:36:14しかし、デタラメ論文ばかりを集めた雑誌というのはたくさんあって、そういう雑誌のEditorial Boardをやっている研究者たちと比べて森口さんがどれだけ悪いことしたんだろう?
2012-10-20 09:43:59『ネイチャー』『サイエンス』に論文が掲載されることは科学者にとって名誉で大きな実績として認知される。この実績は科学者の評価基準となり、より魅力的なポストにつくのに不可欠。研究施設側からも評価の目安になる。国などの公的な研究費の審査に際しても大変重要な価値として認められることに。
2012-10-20 09:45:42超一流雑誌に掲載されれば、それが担保のように次のポストや研究費獲得につながるわけだが、実はその担保には科学的な裏づけが取られていなかった。雑誌がインパクトファクターを重要視するあまり、内容よりもとにかくセンセーショナルな論文を求めたがり、チェックも緩いままに掲載してしまう傾向。
2012-10-20 09:50:24自分でとんでもない時間をかけて必死に書いた論文がなかなかアクセプトしてもらえない立場の人間からすれば、コンピューターによってランダムに生成された論文が一発でアクセプトされる状況って理不尽だなと思う。コンピューターは研究においても人を超えてしまったのか?
2012-10-20 10:07:52谷垣教授の有機物超伝導は有機物にアルカリ金属をごく僅かに混ぜる手法。シェーンの手法は有機物の上に薄い酸化アルミの膜を載せるというもの。シェーンの方法は世界中の研究者が誰も再現できなかった。酸化膜を載せるのはトランジスタの世界では常識だったが有機物の人にはなじみがない。
2012-10-20 10:18:00世界の研究者は、有機物の上に酸化膜をつくる自分の技術が劣っていて、ベル研究所ならそれができるのだろうと思っていた。一方、ベル研内では、シェーンがドイツのコンスタンツ大学で作っていたと思っており、コンスタンツ大学には魔法のような装置があるのだろうと思われていた。
2012-10-20 10:21:38普通なら、論文の「間違い」を疑われるが、ベル研究所、しかも第一人者のバートラム・バトログが参加していたことが大きかった。「科学の世界では嘘ということを完全に証明することは難しい」。否定するにも詰めが甘かったらベル研から訴訟をおこされて研究者生命を断たれかねない。
2012-10-20 10:36:02「科学者は正しいことを言う。科学的真実のみを正しく報告する。そうした性善説に基づいた科学者同士の『信頼』が、科学社会には存在している。その社会の基本ルールを逸脱している人間がいることを、前提として考えていない」
2012-10-20 10:39:08ベル研も昔の姿からどんどん変質(劣化?)していますね。特に事件が起きた当時はITバブル崩壊で親会社のルーセントテクノロジーが苦境にあり、ベル研の研究者も短期的に成果を出すように強いプレッシャーを感じていたようです。
2012-10-20 10:48:25結局、プリンストンの物理学者リディア・ゾーンの留守電にベル研の若い研究者から「これはあなたへの宿題です。シェーンのふたつの論文をよく見てください」という謎のメッセージが吹き込まれたことがきっかけになってシェーンの捏造が発覚していくことになる。
2012-10-20 10:55:31ベル研を解雇された後、シェーンは消息を絶っていた。村松さんはシェーンが南ドイツの中小企業で働いていることをつきとめ、間借りをしている家まで行って、メディアとして事件後初のインタビューを試みたが断られている。
2012-10-20 11:08:59森口氏が東大をクビに…「信用著しく傷つけ」懲戒解雇 ― スポニチ Sponichi Annex 社会 http://t.co/k6fVOhEv
2012-10-20 11:50:05