喜多野土竜(MANZEMI販売員) @mogura2001 先生の「謙虚であれ」

メモ。タイトルはいいのが思いつかなかったので取り敢えず。
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喜多野土竜 ⋈ @mogura2001

述べて作らずの感覚は、物理学者とかが法則を発見する時の感覚に近いのかも。ケプラーだったかな、私は神が仕込んだパズルを発見しているだけと語ったのは。確かにそれは発見なんだけれども、宇宙の中に既に仕込まれていたものでしかない、という感覚。道を極めていくとそう感じるのかもね。

2012-10-21 13:13:00
喜多野土竜 ⋈ @mogura2001

以前にも書いたけれど、呉智英夫子の以費塾では質問禁止だった。理由は、質問するふりして自分はこんなに優秀なんだとアピールしたい、ルサンチマン抱えた連中が毎度同じ事をやらかすから。自分はこんなに優秀なのに、世間は認めてくれないというルサンチマン。でも、夜郎自大な思い込みでしかない。

2012-10-21 13:17:15
喜多野土竜 ⋈ @mogura2001

承前)呉智英夫子は自分なんか足元にも及ばない博覧強記の人だけど、基本的な文献を読んでいないんじゃないかとか、常に不安に苛まれつつ膨大な本を読まれている訳で。一知半解の徒が知ったかぶりしても、直接対決すればまぁ勝てるはずもなし。でも、彼我の差を分からず挑む蛮勇の人は多いようで。

2012-10-21 13:22:52
喜多野土竜 ⋈ @mogura2001

承前)そもそも、本当に優秀なら、いつまでも世に出られないなんて事は、案外少ない。状況に恵まれていなくても、眼力のある既に売れてる人からはちゃんと評価されてる。売れていなかった時代の志ん生を、先に売れていた文楽が高く評価したように、同業者からは一定の評価は受けてるものだったりする。

2012-10-21 13:29:02
喜多野土竜 ⋈ @mogura2001

承前)ほとんどの作家は、プロになる壁をほとんど感じる事なく、ポーンと越えて行ってる。出会いや運の多寡はあっても。むしろ、なってから継続する事が難しい。ボンヤリしていても10年ぐらいは簡単に過ぎ去るから、20年の壁、30年の壁をどう超えるかの方が、切実な課題ではないかと。

2012-10-21 13:33:18
喜多野土竜 ⋈ @mogura2001

承前)いわんや、自分はこんなに優秀なのになぜ物書きになれず嫌な仕事をしてるんだ、よし呉智英を論破して名を上げてやれ、と思って質問するふりの自慢を始めるんだろうけれど。彼我の力量の差を測れない時点で、優秀ではないという逆説。本当に優秀な人は、自分の小ささを知ってるから謙虚だし~。

2012-10-21 13:37:33
喜多野土竜 ⋈ @mogura2001

承前)そういう意味では、傲慢不遜のイメージがある立川談志も、素人の学生の質問に何枚にも渡る自筆の意見を返信したりと、芸には真摯。その談志が心酔した古今亭志ん生が、生涯の目標としていたのが橘家圓喬。師である三遊亭圓朝を超えるとも評されたが、狷介な性格で仲間内からも嫌われていたとか。

2012-10-21 13:49:56
喜多野土竜 ⋈ @mogura2001

承前)他の真打ちの芸をバカにするが、前座であっても真っ当な批判には深々と頭を下げたとか。また、自分が認めた同業者には尽くしたとか。喧嘩玉と呼ばれ素行不良で横綱昇進が遅れた玉錦も、ウッチャリ双葉と呼ばれ揶揄された前頭時代の双葉山を、誰よりも評価していたとか。どの分野でも同じ。

2012-10-21 13:53:52
喜多野土竜 ⋈ @mogura2001

承前)そういえば、スーザン・ボイルさんも、20代の頃の映像が残ってるんだよね。運に恵まれずに世に出るのが遅れたけど、20代の頃に彼女の歌を聞いて、それを残したいという衝動を起こさせるほどには、何かを持っていたってこと。苦節の部分が強調されがちだけど。

2012-10-21 14:00:34
喜多野土竜 ⋈ @mogura2001

そういえば立川談之助師匠が以前、「皆さん、落語を聞いてるとなんでこんな下手くそが真打ちなんだと思うでしょ? でもね、あの人達だって努力してない訳じゃないんです。一生懸命稽古して、アレなんです。でも落語が好きで辞められないんです」って言ってたなぁ。身につまされ過ぎて泣きたくなった。

2012-10-21 14:16:53