ライスのアニメ感想:#186 serial experiments lain (3)

serial experiments lainの第3話感想です。 物語はいよいよ静かな前兆を迎える。 二人のレイン、曖昧な現実。 そしてプシュケー。 謎だらけの物語がただただ進行してゆく。
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テリー・ライス @terry_rice88

serial experiments lain:Layer:3「PSYCHE」 謎だらけな3話だった。筋としてはクラブサイベリアでの事件後の玲音の一夜、学校風景、プシュケーと呼ばれるナノデバイスだかPCの部品が玲音の手元に転がり込む話。プシュケーはいのちの意。転じて、生きる事か?

2012-10-22 00:24:18
テリー・ライス @terry_rice88

Psycheのスペリングから察するにPsychedelic、つまりサイケデリック。http://t.co/2zBq3HTk ウィキペディアの解説の限りだと「精神の出現」という意味合いで使われる。「プシュケー」自体はギリシャ語だからまあ、それがPCの部品なワケだからあとの想像は容易

2012-10-22 00:27:38
テリー・ライス @terry_rice88

とはいっても、玲音における現実は果たして彼女の「リアル」なのか?という問題は今回も付いて回っている。そこに第二のレインの示唆があるワケで、その鍵は「プシュケー」だと考えるとスムーズなのかもしれない。とはいっても玲音とレインは全く別人物であるかのような扱いをされているから謎ではある

2012-10-22 00:32:29
テリー・ライス @terry_rice88

今回画面演出が途中カオスティックだったのは、「プシュケー」「サイケ」に起因するものだと考えるのが筋かな。「生命、精神の混沌」を表しているものとするならば、現実が侵食されつつあるきざはしなのかもしれないな。それが最も顕著なのが事件後の誰も居ない岩倉家の様子か。あれがノイズなんだろう

2012-10-22 00:39:09
テリー・ライス @terry_rice88

誰も居なくなってしまった、ということがどういうことなのかを考えると色んな予想が組み立てられるだろうけど。本作でいうところのワイアードとリアルワールドは前回を見る限り、ワイアードがリアルワールドに干渉してはならないんだけど、その禁忌が何らかの形で破られようとしてる、でいいのかな?

2012-10-22 00:42:10
テリー・ライス @terry_rice88

どちらの世界も持ちつ持たれつつの関係だったら自分が感じた「ノイズ」も納得は行くんだが、果たして本当にそうなのかは次回以降をじっくり注目していくべきなんだろうなあ。一方で千砂のように本来の肉体を捨てて、ワイヤードのみ存在する存在みたいのもいるしなあ。謎は入り組んでそうだ。

2012-10-22 00:45:04
テリー・ライス @terry_rice88

そういった「ノイズ」と「リアルワールド」、そして[ワイアード」それぞれを行き交う玲音の存在感は凄いよなあ。なかなか不思議な立ち位置だ。主役にそんなこというかという感じだけども、依然彼女の感じる世界は白昼夢のような心地のビジュアルを視聴者に与えてくれるなあ…。現実味を帯びない日常。

2012-10-22 00:51:20
テリー・ライス @terry_rice88

言い換えれば、貼り付いたような日常だなあと。生活感の薄さもそうだけど、核のない空虚感が作品全体を捉えていて、返って玲音の取り巻く人々の味気なさが目立つ。そして誰もが義務的に家族を過ごしていそうな印象だなあ。コミュニケーション不全というべきか。時々無関係に見えてくるのが不安だ。

2012-10-22 01:06:07
テリー・ライス @terry_rice88

レインはどうやらヤバい奴らしいが、彼女もまたワイアードにて有名な存在で、少なくとも玲音のような格好をしていないのはクラブの子供達からの発言からも伺えるわけで、淡々と物語りは止まることなく進行していく。「プシュケー」と元に左右されていく物語になっていくんだろうか。謎は尽きない。

2012-10-22 01:34:40
テリー・ライス @terry_rice88

今回は目立った動きがなかったわけだけど、示唆や仄めかしが多かった気がするなあ。誰も居ない岩倉家、現実感を帯びないクラスメート達、謎の黒ずくめの男二人、プシュケーという部品。今の所、「点」でしかない要素が今後どのように「線」として繋がっていくのかが、やはり重要なんだろうなあ。

2012-10-22 01:37:47
テリー・ライス @terry_rice88

だから最後、姉の美香が見た玲音の笑顔もまたミスリードのような趣とノイジーな印象を禁じえない。ノイズ交じりの掠れた映像に貼り付く笑顔の玲音。それが嘘だというのが、視聴者にも見て取れるような作りになっている。それが一体何を意味しているのか。断片的な情報のみが蓄積されてゆく。

2012-10-22 02:17:25
テリー・ライス @terry_rice88

内容は詰まっている、ただし情報は断片的なので散漫な印象を受ける。玲音に「プシュケー」が与えられたことによってワイアードに新たな精神が生まれるとするならば。興味は尽きない。展開的に動きが少なかった分、次回の巻き返しに期待したいところだなあ。色々蠢いてはいるんだけども。

2012-10-22 03:53:21
テリー・ライス @terry_rice88

玲音はプシュケーの使い方を教わり、何かが動き出す。つかみ所のない物語は静かに前兆を迎えようとしてる。そういう回だったように思う。姉の美香が感じたような不穏さとその玲音の不安定な現実が何を引き起こすのか。という感じで、今回の感想は以上です。なかなか言葉にするのが難しいな、今回。

2012-10-22 06:58:48
テリー・ライス @terry_rice88

それではまた次回です。どうもありがとうございました。

2012-10-22 06:59:08

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