2012年10月22日

【イリーン『チェルノブイリ:虚偽と真実』】⑨

日本はなぜ、原発事故による被曝の心配がある人間を費案・疎開させないのか?それは旧ソ連のチェルノブイリ事故からつながる一連の方針で、方針を決めているのは同じ人物であることを、宗教学者 島薗進氏が連続ツイートしている問題の第9弾です。
8
島薗進 @Shimazono

0移住・避難をさせない政策にそった科学情報提示を行って来たソ連医学者。それが重松逸造ら日本の医学者に継承される事情。イリーンと重松の連携、国際機関を巻き込むやり方。『チェルノブイリ:虚偽と真実』①~⑧ ttp://togetter.com/li/383245 にまとめています。

2012-10-22 09:24:21

まとめ 【イリーン『チェルノブイリ:虚偽と真実』】⑧ 旧ソ連放射線防護委員会の責任者だったイリーンの考え方から、重松逸造、長瀧重信、山下俊一へと繋がる「避難不要」の流れを解説する、宗教学者 島薗進氏の連続ツイート第8弾です。 1351 pv 16

島薗進 @Shimazono

1【イリーン『チェルノブイリ:虚偽と真実』】⑨元長崎大医学部教授の長瀧重信氏が、福島原発事故後の放射能対策で政府周辺で主導的な役割を果たして来たことは衆知のとおりだ。その長瀧氏は初めてソ連を訪れた1990年、何の調査もする前の段階で、即座に「不安の除去」こそが課題だと判断した。

2012-10-22 09:24:42
島薗進 @Shimazono

2【イリーン『チェルノブイリ:虚偽と真実』】⑨長瀧氏が何も調べる前から、本来慎重に診療や調査をしてすべき判断をしてしまったのは奇異なことだが、http://t.co/TJ0aV3fD これはチェルノブイリ調査チームの中核メンバーとして長瀧氏を指名した重松のそれまでの行動や発言を

2012-10-22 09:25:55
島薗進 @Shimazono

3【イリーン『チェルノブイリ:虚偽と真実』】⑨参照すればその背景事情が見えてくる。重松自身の著作『日本の疫学』(医療科学社、2006)も参考になるが、紹介中のイリーンの著作が大いに役立つ。そこには1988年にキエフを訪れた重松の当地でのインタビュー記事がかなり長く引用されている。

2012-10-22 09:26:33
島薗進 @Shimazono

4【イリーン『チェルノブイリ:虚偽と真実』】⑨重松は「今や原爆生存者は最も高い平均寿命のグループである」と原爆被災者が健康であると述べ、「注目すべきことは、被曝した人々はそうでない人に比べてはるかに健康に対する不安が多いことである。これは病因学的というよりはむしろ心理学的な」

2012-10-22 09:27:09
島薗進 @Shimazono

5【イリーン『チェルノブイリ:虚偽と真実』】⑨「現象であるように思われる」。これはキエフ等で子供を移住・疎開させない方策をとっていたイリーンらソ連の専門家の立場を後押ししようとする発言だ。ではイリーンらのソ連の専門家がこうした見解を明らかにしたのはいつ頃なのだろうか?

2012-10-22 09:27:40
島薗進 @Shimazono

6【イリーン『チェルノブイリ:虚偽と真実』】⑨イリーンの記述をたどると、⑧でもふれた89年9月14日のソ連の92人の主要専門家による「チェルノブイリ事故後に起こっている状況に関する放射線の安全性と放射線医学の分野における専門家の声明」が見えてくる。イリーンの立場と合致する声明だ。

2012-10-22 09:28:29
島薗進 @Shimazono

7【イリーン『チェルノブイリ:虚偽と真実』】⑨この声明は移住を行うことによって引き起こされる食料の不足、質の低下などのさまざまなマイナス効果について述べている。そして地域の科学者たちによる住民の健康に関する判断が「メディアの注目を集め、ネガティブな世論を助長し、被害地域の住民の」

2012-10-22 09:28:54
島薗進 @Shimazono

8【イリーン『チェルノブイリ:虚偽と真実』】⑨「心理的負担を増大させた」p330-331と述べてる。そして「我々にこの声明を作らせたものは、現在苦しんでいる人々に、さらに心理的、社会的なダメージを与えるような、多くの住民の不必要な集だに点に関係する危険から、人々を救出したいという

2012-10-22 09:29:34
島薗進 @Shimazono

9【イリーン『チェルノブイリ:虚偽と真実』】⑨「願望であった。我々は、住民が実際に遭遇していたり、彼らの健康に対して害になると予想されるものに対して、適切でバランスのよいアプローチを行いたい」。そしてそれこそ、ICRPが唱えている「正当で最適な」決定を行うことなのだと。p331

2012-10-22 09:29:56
島薗進 @Shimazono

10【イリーン『チェルノブイリ:虚偽と真実』】⑨以上、イリーンが深く関わった1989年のソ連科学者の声明は、重松や長瀧氏が強調した放射線への不安による健康への心理的悪健康に確かにふれている。「不安をなくす」ことを目指す対策は、重松が88年に述べていたがこの89年の段階で固められた

2012-10-22 09:30:15
島薗進 @Shimazono

11【イリーン『チェルノブイリ:虚偽と真実』】⑨だがイリーンの著作の中では心理的要因はさほど強調されてない。「不安こそ重大な悪影響」という考えは重松によってとくに強調され、91年の国際チェルノブイリプロジェクトの報告書に持ちこまれ、国際専門家集団に共有されるようになった?(未完)

2012-10-22 09:31:15

コメント

コメントがまだありません。感想を最初に伝えてみませんか?