稲川淳二のつぶやき怪談@Junji_Inagawa

稲川淳二 @Junji_Inagawa

今夜、「つぶやき怪談」やらせていただきま～す。

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ゾーッとする、とびっきり怖い話、を用意しました。

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皆さん、お待たせしました。

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「つぶやき怪談」が始まります。

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節電のために、部屋の明かりを消して、怖ーい噺で楽しんで下さい。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

どうぞ、お時間がありましたら、遊びに来て下さいね。

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ゆったりと、くつろいで、お付き合いいただければと思います。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

楽しみにして下さいね。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

こんばんは、稲川淳二です。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

お待たせしましたねぇ、それでは、そろそろ始めましょうか。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

稲川淳二の「つぶやき怪談」怖・楽しい時間を、共有しましょう。

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何が起こっても、責任はとれませんけど。

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宇野君という、制作会社の新人ディレクターで、私と歳は離れているんですが、彼とは妙に馬が合って、仕事以外でも、よくつき合ってたんですがね。

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この彼から、「新しいアパートに引越ししたんで、今度、遊びに来て下さいよ」と、誘われて、で、都合のいい日を見はからって、出掛けてみたんです。

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引越した先というのが、私の家から電車でふた駅のところなんで、夕方に落ち合って、彼がいつも行く駅の近くの居酒屋で一杯ひっかけてから、という事になった。

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店に入ると、ちょうど、彼の飲み友達がふたり来ていたんで、一緒にしばらく飲んでから、そのふたりも連れ立って、アパートに行ってみた。

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そこは、広い道路から、脇に入った通りで、都心には珍しく、けやきやヒマラヤ杉といった大きな木々や緑のある、閑静な住宅街で、その一角に建っている、モダンな二階建ての新築のアパートなんです。

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上と下、三世帯ずつの奥に長い作りになっていて、一階の一番手前の通りに面したところが、彼の部屋で、室内に入ると、家具が少ない事もあって、真新しいフローリングの床と、天井までの真っ白な壁が、ことさらにきわだって気持いい。

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「いい部屋だねぇ」と私が言うと、「いいでしょう。これ儲けましたよ、家賃安いんですよねぇ」と嬉しそうに言うんです。

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と、不意に、すぐ近くで、人の話し声がしたんで、（？）私と友達ふたりが顔を見合せると、

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「ああ、ここ窓ガラス一枚でしょ。外を通る人の話し声が聞えちゃうんですよ」と宇野君が言った。

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塀が無いんで、曇りガラスの窓の外は、そのまま通りなんですね。

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窓を開けたら、外から室内が見えちゃうし、カーテンをつけちゃったら、光が入らない。

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で、曇りガラスの窓を閉めたままにしているらしい。

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と、友達のひとりが、「わかった、それで家賃が安いんだな」と言ったんで、皆が笑ったんですが、そんなところへ、「お邪魔しまーす！」と、男女ふたりがやって来て、