光のしくみ&髪の立体的な塗り方

光のしくみと、それに沿った髪の立体的な塗り方のまとめです。
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@oekaki_heyhey

お待たせしました、本日は髪の毛の立体的な塗り方についてお話します!

2012-10-25 21:06:46
@oekaki_heyhey

1)まず髪の毛=頭という’球’に張り付いた、細い糸の集合体です。 基本的に、肩から上くらいの髪の毛部分は、球の影に似ています。ということで、球をたたき台に、陰影のしくみについての解説をつくりました。

2012-10-25 21:09:36
@oekaki_heyhey

2)まずは、宙に浮いた球。 http://t.co/ku5ZVNB9

2012-10-25 21:11:28
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@oekaki_heyhey

3)次に、地面に置いてある球。 http://t.co/RvN0AMmv

2012-10-25 21:12:24
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@oekaki_heyhey

4)続いて、その解説。 画像を見ながら読んでもらうとわかりやすいと思いますが、光源からまっすぐのびた直線と、垂直になる形で帯状の暗い影が出ます。この帯は、球体を半分にわって、光を向いている側と光から背く側の、境目に出ます。  http://t.co/3x0HwMao

2012-10-25 21:17:08
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@oekaki_heyhey

5)光を向く側には光が当たって、光から背く側には、基本的に地面が受けた光が反射して映る’反射光’が当たります。 この境目のみが、光を受けることができないので、一番暗くなるわけです。 頭の場合は、肩、鎖骨からの反射が、顎や髪の内側にあたることになります。

2012-10-25 21:19:14
@oekaki_heyhey

6)イラストにありがちなのが、この反射光の概念のないものです。リアリティのある塗りがしたい!という方には、この反射光は絶対に必要になります。 また、反射光が反射するのは光だけではなく、色も弱く反射しています。たとえば赤い服を着た水色の髪の人物の髪には赤が反射しています。

2012-10-25 21:22:12
@oekaki_heyhey

7)http://t.co/3Ta96M1W最もわかりやすいのは、やはり3D作品です。このトイストーリーの絵はモノとモノの色や光がお互いに反射しあっていることがめちゃくちゃわかりやすいです。

2012-10-25 21:23:59
@oekaki_heyhey

8)あの絵の後に上げるのはヤなんですが;▽; 以前描いたイラストタッチの女の子を立体感を意識して塗ったものと、その解説を用意しました。さきほどの球の影と、ほぼ変わっていないことがわかると思います。 http://t.co/VagGsTeS

2012-10-25 21:27:27
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@oekaki_heyhey

9)立体感を出すときの影のつけ方の意識として、私がおすすめなのは、「影をつける」ではなく、「直接あたる光、反射してあたる光等、さまざまな光を描写する」という意識で描くことです!実際、光がまともにあたる面積も小さければ、本当に光が当たらないところもそうそう無いです。

2012-10-25 21:33:17
@oekaki_heyhey

10)そして、鼻、目、頬、耳、首、肩、頭を別々に塗るのではなく、必ず’ひとつの’球’として捉えて、大きな影を付ける意識’を持ちます。パーツバラバラに影を付けると、よほどの手練れでもない限り、ちぐはぐの影になってしまいます… 全身の場合も、頭、腕、と分けず、一つの大きな影をつけます

2012-10-25 21:36:50
@oekaki_heyhey

11)立体的に塗る方法を極めると、おそらくイラストレーターの村田さんhttp://t.co/nEMJMsFSが完成形の1つかな?と思います。でも、村田さんは数あるイラストレーターの1人であって、実際のイラストレーターさんにこの理論を丁寧に使って絵を描いてるひとは少ないんですよね。

2012-10-25 21:40:10
@oekaki_heyhey

11)たとえば、先ほどの女の子から、反射光を無くして、前髪にちょろちょろとあった影をなくして、パッツン髪らしくパキッとさせてみました。 リアリティは無くなりましたが、別にイラストとして、なんの問題もないとおもいます。 http://t.co/MAATbefB

2012-10-25 21:41:57
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@oekaki_heyhey

12)あなたの好きな絵師さんやイラストレーターさんも、実は反射光や丁寧な光の描写が完璧な人は居ないのではないでしょうか?でも、なぜか立体的に見えたり、立体的なんかじゃなくても、空気感がとてもよかったり、色が綺麗だったり、線がのびやかで美しかったり…だと思います。

2012-10-25 21:46:35
@oekaki_heyhey

13)もし村田さんのように、リアリティのある絵の魅力が好きであれば、先ほどの理論で描けないものはこの世に存在しませんし、世界は様々な光であふれているので、どんどん光を意識して、絵を描いて、モノを見てみてください!

2012-10-25 21:50:51
@oekaki_heyhey

14)でも、あなたの求める絵が、もっとアニメやイラストタッチだったり、色彩や空気感であれば、最低限の塗りで立体感を出すテクニックの一つを一応ご紹介してみます。

2012-10-25 21:53:42
@oekaki_heyhey

15)http://t.co/moKaDQUi このけいおんの絵等分かりやすいのですが、’完全に光をうけないところ(光をさえぎられているところ、光に背いたところ)のみに影をつけることです。 濃いめに影をつければ引き締まった絵になり、弱くつければやわらかい絵になります。

2012-10-25 21:56:27
@oekaki_heyhey

16)’髪の毛’の細部の描き方は、非常に動きのあるものなので、とても様々な表現ができるので、個人が自由に描くのが良いかな、と思います。 ただ、本来暗いところにハイライトが付いたりすると不自然になるので、なんとなく今日の解説を頭の片隅に置いて塗っていただければ!

2012-10-25 22:01:48
@oekaki_heyhey

本日は以上です! 図が中心で、わかりづらい部分があったかと思いますので、なにかありましたらどんどん聞いてくださいね!その他、こんどこういうことをしてほしい~等のお悩みなども是非教えてください^▽^

2012-10-25 22:03:00