【長瀧重信氏は長崎の甲状腺調査で何を得たのか?】①

事故発生直後以来の「首相官邸原子力災害専門家グループ」メンバー。放射線影響研究所元理事長。国際被ばく医療協会名誉会長。長崎大学名誉教授。 昨年の「低線量リスク対策ワーキンググループ」座長として、避難基準の年20ミリや、自主避難への補償不要決定をしたキーマンであるのが長瀧重信氏。 長瀧氏に関して、宗教学者 島薗進氏の連続ツイートをまとめました。
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島薗進 @Shimazono

1【長瀧重信氏は長崎の甲状腺調査で何を得たのか?】長崎大赴任後の原爆による甲状腺被害調査につき長瀧氏は座談会「笹川チェルノブイリ医療協力事業を振り返って」(2006年)http://t.co/vAtjH8gn で重要な事を語っている。長瀧「私が長崎へ行って半年ぐらいで重松先生が」

2012-10-27 09:02:56
島薗進 @Shimazono

2【長瀧重信氏は長崎の甲状腺…何を…?】①「広島((財)放射線影響研究所、1981)へいらしたのですね」重松「あなたが行ったからやれと」長瀧「全体として広島でも甲状腺の病気が多いということは何度か話題になっていました。ただ、それを世界の甲状腺の専門家が承認するところまでの機会が」

2012-10-27 09:03:38
島薗進 @Shimazono

3【長瀧…氏は長崎…甲状腺調査で何を…?】①「なかったといえると思います。それで長崎で調査を開始しまして、先ほど申し上げました1987年の日本核医学会に原爆調査者の新しい調査結果を発表し、そのときチェルノブイリ1年後のヨーロッパのIAEAの発表、その他世界の権威の発表と一緒に」

2012-10-27 09:05:13
島薗進 @Shimazono

4【長瀧重信氏は長崎の甲状腺調査で何を得たのか?】①「シンポジウムのプロシーディングスを出しました。それが現在も続いていまして、いまは長崎・広島両方の放影研の甲状腺のスクリーニングでやっております。(中略)チェルノブイリも含めまして超音波で発見された被曝による甲状腺の結節を」

2012-10-27 09:05:30
島薗進 @Shimazono

5【長瀧重信氏は長崎の甲状腺調査で何を…?】①「すぐに手術するのか経過を見るのかは大きな問題です。(中略)ネヴァダでの原爆実験で甲状腺がんが増えているという発表はあるのですがスクリーニングをやって見つかったときに臨床的にどうするかという結論が出ていない段階ではスクリーニングを」

2012-10-27 09:05:53
島薗進 @Shimazono

6【長瀧重信氏は長崎の甲状腺調査で何を…?】①「やるべきではないと(米議会調査報告書に―島薗注)述べられています。米国的に考えると、スクリーニングでnoduleがありますというだけでも何も治療ができないのでは心配が増えるだけなので、スクリーニングはやらない方がよいというものです」

2012-10-27 09:06:36
島薗進 @Shimazono

7【長瀧重信氏は長崎の甲状腺調査で…?】①「このような被曝と甲状腺でもっとも重要な問題に挑戦しまして、今、長崎では10年前に長崎でやったスクリーニングを同じ規模でやっています。そうするとnoduleのある人からがんが出る割合はコントロールに比べて20倍も大きいことがわかりました」

2012-10-27 09:07:05
島薗進 @Shimazono

8【長瀧重信氏は長崎の甲状腺調査で何を得たのか?】①以上p13。長瀧氏は原爆による被曝が疑われる長崎の住民では、甲状腺の結節からがんが出る割合が通常の20倍も大きいと述べている。この知見は現在の福島の調査で結節が見出された子供にどう関わるのか?福島医大は説明すべき(続)。

2012-10-27 09:07:23