間違いだらけの反広域処理・あんくら島田(@ankurashimada)
超ダイジェスト
- 集計対象の異なる値を比較して騒いでいる
- 広域処理受け入れ先の見通しが立ったという発言を、広域処理が必要なくなったと勘違いした
- 焼却量と焼却能力を考える際、日常の廃棄物を計算に入れなかった
- 推計量が減ったことだけで余力が発生したと言っているが、実際は余力はない
前文
質問状
環境省の閣議決定された最新の「工程表」(注1)では、
山田町から 0.89万トン
大槌町から 1.46万トン
合計2.35万トンの木くずを持ってくると発表されています。
しかし5月21日に発表された環境省の方針「推進について」(注2)では、合わせて7.7万トンを受け入れると発表されていました。
少なくなったのだから良いという話もありますが、国が発表するデータが、数ヶ月で7割も減少するというのは、元の計画の信憑性も問われることになります。
日本語、読めませんか?
間違い1.5月21日分。「受け入れ要請量」を「受け入れ量」と間違えている。資料には「環境省からの要請内容」と明記されている
2012-10-28 19:17:19間違い2.8月7日分。「調整済みのものを除く調整中の量」を「受け入れ量」と間違えている。資料には「調整済みのものを除く広域処理必要量について、表5に示すとおり受入を調整中。」と明記されている
2012-10-28 19:17:30間違い3.2重の勘違いの結果「受け入れ要請量」と「調整済みのものを除く調整中の量」を比較しているため、大幅に少なくなったように見えている
2012-10-28 19:17:41図解
反復興は集計対象の異なる量を比較して「7割も減少した! 信憑性が問われる!」と騒いでいる http://t.co/sRmWSWec
2012-10-28 19:18:15清く正しい社会人向けのわかりやすい例え
「今期の目標契約件数」と「現在契約交渉中の件数」を比べて、「契約成立件数が減った」と騒いでいる
よって…
「国が発表するデータが、数ヶ月で7割も減少するというのは」
⇒比較するデータが誤っています
「元の計画の信憑性も問われることになります」
⇒信憑性が問われるのはあなたの主張です
(1)環境大臣の見通しが立ったという発言
質問状
今年6月29日、細野環境大臣は、「岩手県の可燃物と木屑(建材・角材)は受け入れ先の見通しが立つ、ありがとうございました」(環境省HP)と発表しました。
県内処理の見通しがつき、広域化が必要なくなったという発言と考えられます。いかがですか?
日本語、読めませんか? (2回目)
間違い4.「受け入れ先の見通しが立つ」と自分自身で書いておきながら「県内処理の見通しがついた」と誤った解釈をしている
2012-10-28 19:19:29清く正しい社会人向けのわかりやすい例え
「皆さんが休日出勤してくれているおかげで納期に間に合う見通しが立ちます。ありがとうございました」
「じゃあもう休日出勤しなくていいんですねっ!」
「一生来なくていいよ」
(2)環境省が示している必要量は、信頼できますか?
質問状
岩手県に関連する広域化必要量は、10箇所で合計98万トンでしたが、2ヶ月余後の8月7日に発表された環境省の「工程表」によれば、15.2万トン(約6分の1)に減っています。
あなたが間違った数値を比較しているだけです
間違い5.「宮城県の量が混ざったもの」と「岩手県だけの量」を比較しているため、本来より少なくなったように見える。5月21日のデータのうち、青森県・山形県が受け入れ先となっているものは、岩手県と宮城県の合計である
2012-10-28 19:19:51間違い6.「不燃物を含む量」と「木くず・可燃物だけの量」を比較しているため、本来より少なくなったように見える。5月21日の数値は不燃物を含み、8月7日の数値は木くず・可燃物だけである
2012-10-28 19:19:58間違い7.「広域処理必要量」と「現在調整中の量」を比較しているため、本来より少なくなったように見える。約6分の1に減ったと主張している15.2万トンは、広域処理必要量ではなく「調整済みのものを除く調整中の量」である
2012-10-28 19:20:04図解
反復興は集計対象の異なる量を比較して「おおよそで、でたらめ」と騒いでいる http://t.co/T2CmUFAI
2012-10-28 19:20:28清く正しい社会人向けのわかりやすい例え
「山田君と佐藤君の・税引き前支給額の・入社時から現在までの合計」と「山田君の・手取額の・今月分のみ」を比べて減ったと騒いでいる
しかも
間違い9.しかも5月21日の見直しよりもさらに前の数値を引き合いに出している。元の表には「環境省からの要請内容(H24.3.23、H24.3.30)」と書かれている
2012-10-28 19:22:04よって…
「何故、2ヶ月で6分の1に減ったのですか?」
⇒比較するデータが誤っています
「元々の計画に誤りがあったのですか?」
⇒あなたの解釈に誤りがあります
「これだけおおよそで、でたらめでは、それに基づき計画は立てられなくなります。」
⇒でたらめなのはあなたです
広域処理必要量の正しい変遷(焼却対象分)
5月21日見直し前 木くず:47 + 可燃物: 3 = 50
5月21日見直し後 木くず:18 + 可燃物:12 = 30
8月07日での状況 木くず:12 + 可燃物:17 = 29
5月21日 災害廃棄物推計量の見直し及びこれを踏まえた広域処理の推進について
http://kouikishori.env.go.jp/news/pdf/20120521b.pdf
- 7ページに広域処理必要量が明記されているのにこれを使わなかった
- 10-14ページの数値を集計しているが、これは ①岩手県の分と宮城県の分が一部重複しているので過大な値になる ②不燃物も一部含まれているのに木くず・可燃物だけの量と比べている ③環境省からの要請量なのに受け入れ量として引き合いに出している ④5月21日の見直しよりもさらに前の数値である
8月7日 東日本大震災に係る災害廃棄物の処理工程表
http://kouikishori.env.go.jp/news/pdf/20120807_b2.pdf
- 7ページに広域処理必要量が明記されているのにこれを使わなかった
- 8ページの表5 岩手県における可燃物及び木くずの広域処理調整状況 は「調整中の量(調整済みは含まれていない)」なのに、これを広域処理必要量として引き合いに出している
(3)岩手県内で処理ができるのでは?―詳細計画からの計算例
質問状
ぐだぐだと数字が並んでいて一見検証は難しそうだったのだが…