奇妙な紹介状

 記録と、自戒の意味で、まとめ
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宮原篤 7th「小児科医ママとパパのやさしい予防接種BOOK」 @atsushimiyahara

【奇妙な紹介状1】数年前の話、とあるドクターからの成長ホルモン(GH)治療をしてくれ、と紹介状を持ってきた家族が居た。低身長で保険適応はないが、自費でもいいから治療してくれ、保護者との話はついているから問題はない、という。

2012-10-16 08:35:42
宮原篤 7th「小児科医ママとパパのやさしい予防接種BOOK」 @atsushimiyahara

【奇妙な紹介状2】日本における成長ホルモン治療の適応:成長ホルモン分泌不全性低身長症、Turner 症候群、Prader-Willi 症候、SGA 性低身長症、軟骨異栄養症、小児慢性腎不全性低身長症(当時はSGAは適応外) http://t.co/gCN0tdwo

2012-10-16 09:04:57
宮原篤 7th「小児科医ママとパパのやさしい予防接種BOOK」 @atsushimiyahara

【奇妙な紹介状3】そのお子さんは身長は3SD以下で確かに低かったが、紹介状に書かれていた病名は前述の病名のいずれでもなかった。とある骨系統疾患であるが、軟骨異栄養症ではなかった。つまり、自費で月に数十万かかるGH治療をこちらで行なって欲しいという紹介状。

2012-10-16 09:09:36
宮原篤 7th「小児科医ママとパパのやさしい予防接種BOOK」 @atsushimiyahara

【奇妙な紹介状4】しかし、詳しく問診・診察を重ねるほど、紹介状に書かれている病名とは異なる印象を受けた。両親に説明の上、高次施設に紹介する。結果は全く違う病名だった。いずれにせよ、がん増大のリスクが高まるため、GH治療は禁忌、ということであった。

2012-10-16 09:17:00
宮原篤 7th「小児科医ママとパパのやさしい予防接種BOOK」 @atsushimiyahara

【奇妙な紹介状5】高次施設でのお返事をコピーして、紹介元に送っておいた。もし私が紹介状の言うとおりに治療をして何か悪い結果が出れば、訴えられたのは私だった。紹介状を書いた理由は患者さんが引っ越ししたからということだが、もし引越しせずに紹介元の施設でGH治療を自費で行なっていたら?

2012-10-16 09:20:54