「リディアンハウス殺人事件」 - 第8章 - 【事件編】「消えた招待客」

オリジナルミステリー小説「リディアンハウス殺人事件」のまとめです。
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作家:リディアン @arito_lydian2

4人が部屋に入ってから、数時間が経過した。   せいじは1人、玄関の右手の扉の奥にある談話室でテレビを見ていた。 他の3人はまだ部屋にいるようだった。 #lydianhouse

2012-10-26 20:21:39
作家:リディアン @arito_lydian2

みなもからはまだ何も連絡がない。 それどころか、ARI2という人物や他の客もまだ到着している雰囲気ではない。 せいじは、玄関の左手にあった扉を開けてみた。 そこは大きな食堂となっていた。 #lydianhouse

2012-10-26 20:22:12
作家:リディアン @arito_lydian2

もうすっかりパーティーの準備はできている。 どうやらみなもが全て1人でそれを準備しているようだった。 せいじ:「ご苦労様」 みなも:「あ、せいじ様・・・実は・・・」 #lydianhouse

2012-10-26 20:23:15
作家:リディアン @arito_lydian2

みなも:「もうとっくに到着していいはずのARI2様と他のお客様が、まだお見えにならないのです」 せいじ:「やはりそうなのか。電話か何かで連絡は取れないのかな?」 #lydianhouse

2012-10-26 21:21:36
作家:リディアン @arito_lydian2

みなも:「私はARI2様の連絡先を存じ上げていません。 何かあればARI2様から連絡があることにはなっているのですが・・・」 せいじ:「ふむ、それなら少し遅れているだけかもしれんな。 もう少し待ってみよう」 #lydianhouse

2012-10-26 21:22:06
作家:リディアン @arito_lydian2

せいじ:「それにしても、これだけの準備を君1人で?」 みなも:「本当はARI2様と一緒にもう1人執事の方がお見えになるはずだったのですが…。 でも、料理の下準備等は私が来た時にはもうほとんど出来ていて、私は最後の仕上げをすれば良いだけだったので…」 #lydianhouse

2012-10-26 21:23:23
作家:リディアン @arito_lydian2

せいじ:「そうか。しかし、そんなことが可能なのかな」 みなも:「私も実は皆様がお越しになる少し前に初めてこの島に着いたのです。 知り合いに急に頼まれまして・・・それまでは別のメイドの方がいたはずです。 すでに料理は半調理されている状態でした」 #lydianhouse

2012-10-26 21:24:33
作家:リディアン @arito_lydian2

せいじ:「なるほど。 あ、準備をしているのならどうそ続けてください」 みなも:「あ、ありがとうございます」 その後、みなもは準備をしながらせいじと話を続けた。 #lydianhouse

2012-10-26 21:25:29
作家:リディアン @arito_lydian2

せいじ:「しかし、ここまで準備が出来ているのなら、 どうだろう。 今来ている4人にはとりあえず集まってもらって、話でもしながら到着を待つというのは」 #lydianhouse

2012-10-26 23:56:49
作家:リディアン @arito_lydian2

みなも:「ええ、その方が良いかもしれませんね。 私もあと少し準備が出来たら皆様をお呼びしようかと思っていたところだったんです」 せいじ:「そうですか、ではあなたはどうぞ準備を続けてください。 私がみんなを呼んできますよ」 #lydianhouse

2012-10-26 23:57:08
作家:リディアン @arito_lydian2

みなも:「あ、いえ、お客様にそんなことをさせるわけには・・・」 せいじ:「いえいえ、このぐらい何でもないですよ。 では、呼んできますね」 せいじは食堂の扉を閉め、2階に上がっていった。 #lydianhouse

2012-10-26 23:57:37
作家:リディアン @arito_lydian2

せいじはまず、『1』の部屋をノックした。 「しゃぺんさーん。1階に集まりましょう!」 しゃぺんはドアを開け、顔を出した。 しゃぺん:「はいはい。あ、ARI2さんはもうお着きになったのかな?」 #lydianhouse

2012-10-27 00:55:23
作家:リディアン @arito_lydian2

せいじ:「いや、それがまだのようなのですが、パーティーの準備が出来てしまったので、とりあえずみんなで食堂で待とうということになりました」 しゃぺん:「そうですか、分かりました。すぐ行きますよ~」 #lydianhouse

2012-10-27 00:55:53
作家:リディアン @arito_lydian2

次に『2』の部屋をノックした。 せいじ:「ゆきおんさん。食堂に集まってください!」 返事がない。 #lydianhouse

2012-10-27 00:56:26
作家:リディアン @arito_lydian2

せいじ:「ゆきおんさん!。ゆきおんさーん」 せいじはノックし続けた。すると。 ゆきおん:「はい!」 ゆきおんが急にドアを開けたので、せいじはドアで鼻を打ちそうになった。 #lydianhouse

2012-10-27 02:27:26
作家:リディアン @arito_lydian2

ゆきおんは上半身裸に、バスタオルという姿であった。 ゆきおん:「あ、すみません。ちょうどシャワーを浴びてまして。 すぐ準備して行きますから」 #lydianhouse

2012-10-27 02:28:06
作家:リディアン @arito_lydian2

せいじは『3』の部屋をノックした。返事がない。 せいじ:「これは私の部屋だな」 #lydianhouse

2012-10-27 02:28:27
作家:リディアン @arito_lydian2

せいじは苦笑して、隣の『4』の部屋をノックした。 せいじ:「みーやさん!パーティーですよ」 これまた返事がない。 せいじ:「こちらもシャワーですかな」 せいじは冗談っぽく言いつつ、耳を澄ませてみた。 シャワーの音は聞こえない。 #lydianhouse

2012-10-27 02:29:48
作家:リディアン @arito_lydian2

せいじはさらにノックを続けた。 せいじ:「みーやさん、みーやさん。おられますか?」 しかし、いくらノックしても返事はなかった。 それどころか、部屋の中に人の気配すらしなかった。 #lydianhouse

2012-10-27 08:38:55
作家:リディアン @arito_lydian2

せいじ:「おかしいな。どこかに出かけたんだろうか」 せいじは仕方なく1階に降りることにした。 (第8章:終) #lydianhouse

2012-10-27 08:41:22