
発達障害支援講演会わず。内容は「発達障害者の就労について」。二部構成で、一部は市の発達障害者相談窓口相談員、県のリハビリセンター能力開発部の方という支援者の話。二部は特例子会社代表と、そちらの人事部で障害者定着支援担当という雇用側の話。
2012-11-02 23:51:32市の発達障害者相談窓口相談員の方の話

発達障害とは:発達障害者支援法には「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎製発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であって、その症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」と定義。
2012-11-02 23:54:10
発達障害とはその2(特に就労に関して理解しておいて欲しいこと):1.個人ごとの特性の差がとても大きい。2、うつ症状などの二次的な症状を伴うことがある。3、知的な障害を伴うことがある。
2012-11-02 23:55:29
発達障害とはその3(特に就労に関して理解しておいて欲しいこと2):得意なことと苦手なことの差が激しい。苦手なことの例として、「人との関係作り」「相手の立場に立って物事を考える」「いつもとやり方が違う」などがある。
2012-11-02 23:57:06
就労における二つの形。オープン就労=障害者手帳(療育手帳、精神保健福祉手帳)を取得し、企業に対して障害の内容を伝えて就労すること。クローズ就労=障害があることや内容を企業に伝えずに一般枠の求人応募にて就労すること。
2012-11-02 23:59:17
オープン就労のメリット=業務内容や通院のための休暇など、継続して就労できるよう、配慮が得やすい。デメリット=職種の選択肢が少なくなる。(特に支援施設等に頼らず個人で就活した場合は顕著)
2012-11-03 00:01:48
クローズ就労のメリット=職種の選択肢が多くなる(特に支援施設等に頼らず個人で就活した場合)。デメリット=就職後、困ったことや問題が発生した場合、配慮が得られにくい。
2012-11-03 00:04:52
就労までのスピードは(本人に面接対応スキルがあれば)クローズ>オープン。しかし、定着を考えると、クローズは継続する上での負担が大きい。
2012-11-03 00:07:24
継続的に働き続けるためには:本人の理解=本人が働くことに対して意味を見出せている。自分がどんな仕事に向いているかわかっている。困ったときに助けを求めることができる。
2012-11-03 00:09:45
継続的に働き続けるためには:周囲の理解=周囲が本人の特性をわかっている。就労支援施設の担当者など困難が生じたとき、内容に応じて相談、対応できる支援者がいる。
2012-11-03 00:13:22
働くことの意味:収入を得る。「どこかに所属する(居場所を作る)」。多くの人と出会う。様々な経験をするための機会を得る。など・・
2012-11-03 00:14:37
自分が配慮してもらいたいことを知る:苦手なこと、感覚過敏の問題など→同時に、それに対して楽になる、対処法を自ら知る。
2012-11-03 00:17:55
このあたりは、これまでの講演やセミナーで聞いたことと同じような内容。(どっちにしても同じような内容にはなるんだろうけど・・)
2012-11-03 00:18:56県リハビリセンター能力開発部の方の話

興味深かった話。発達障害者にとって、一番の問題点は「ニーズ表出が困難」ということ。自分が何を求めているのかが整理できないことがある。また整理できても、相手にうまく伝えられない。そもそも、どんなニーズがあるのか自身でわからない場合もある。
2012-11-03 00:20:18
うまく伝えられない・・・・・・・いままでわかっているつもりだったんだが、いざ話を出されると、こういう「ニーズ」という話題は誰も言ってなかったような気がするなあ・・
2012-11-03 00:21:17
青年期・成人期の就労相談に見られる問題点=●自身の障害理解、能力理解が十分でない。●家族の理解が十分でない。●就労経験はあるが、長時間継続して働いた経験がない。●「対人関係」が離職理由であることが多い。●長期間引きこもり状態が続いている。
2012-11-03 16:41:09
支援機関をどう利用していいかわからない。という面も。情報が無秩序に入ってくると混乱してしまう←ここは情報を整理し、支援機関利用への手助けが必要=家族の理解が重要と改めて感じた。
2012-11-03 16:45:42
就労準備について考える:●何のために働くのか。●仕事ができるとはどういうことか。●自己理解と支援の必要性の理解。●生活支援との連携。
2012-11-03 16:48:24
就労準備性ピラミッド(優先順):心と体の健康管理(底辺)>日常生活管理>社会生活能力>基本的労働習慣>職業適性(頂点) 心の身体の健康管理とは、服薬、通院、健康管理が自分でできること。自身の障害理解など。過去の講演会やセミナーでも言われていたことだが、まずは休まず働ける体力。
2012-11-03 16:50:46
心と体の健康管理と自己理解:みんなと違う自分を意識する=疑問に感じること。なぜ自分は同じ失敗をするのか。なぜ自分は他の人と同じようにできないのか。なぜ、自分だけ注意されるのか。「疑問」は自己の障害理解のための第一歩。
2012-11-03 16:54:40
障害特性との関連で疑問が生まれると、障害に起因する自分の苦手や不得手なことに気づく。そして気づいたときに支援者のフォローが重要になってくる。①がんばってきたこと、できるようになった、成長したところ=過程を認める。得意なこと、よいところを気づかせる。
2012-11-03 16:59:14
障害に起因する自分の苦手や不得手なことに気づいたときのフォロー②苦手なこと、不得手なことを補うためにどうな工夫ができるか考える。③支援を求めることについて考える(ニーズを理解させる)④障害の告知、開示について考える(←最終的には自己の障害受容)
2012-11-03 17:01:11