【@alekseytanaka】 「辻政信的がんばればできるはず」を巡る批判(1) 【@azukiglg】

「やればできる」というのは具体案じゃないだろ、というようなことをツイートしたら、 @alekseytanakaさんから「鼻持ちならない!」と批判されました。 長くなりそうなんで、分割します。 続きを読む
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まずこの日の前段としては、「水を巡って紛争が起きていくのではないか」的なツイートに対して「水を巡る国家間の対立はむしろ平和をもたらす事例のほうが多く、それは事実である」という指摘を別の方からいただいたので、「具体的な事例は?」と伺ったら、「ggrks」と言われてしまい、大変弱った(^^;)という話がありました。

僕の主張は正しくない可能性が常にあるので、これは点検していかなければならないですし、そのためにフォローさせていただいている方の叡智、フォロワーの方々の叡智に助けていただいております。いつもありがとうございます。
で、「具体的な事例」については、結局出てこず、「がんばればできるはず」という理想をのみ拝聴するところで終わりました。それは些か具体性に欠けるのではないか、ということで「今後起こりうる水利戦争は、世界的に回避が可能な事例のほうが多いらしい」という希望に具体的展望を見出せず、少し残念でした。
僕と乏しい知識で知る限り、「水の奪い合い」は水が潤沢ではないとき、またはそれを必要とする需要が過大になるなどしたとき、必ず紛争の形で顕現化するものと思っていましたので、これを回避する手立てがありそちらの事例のほうが多いのが事実だというなら、そんな素晴らしいことはない、是非知りたい――と思ったわけです。

が、それは「がんばればなんとかなる」という段階のものでした。

それは、辻政信の精神主義に過ぎないのではないか、というのは僕なりの落胆です。
そして、大なり小なり、あらゆる「実現していない運動」やら「計画」やらの推進者信奉者のうち具体案には進めない人々の中に、この小さな辻政信は息づいているのではないだろうか、とも思っています。些か厭世的ではありますが、それは僕も例外とせず「やればできるだろう。だからできるはずだ。やらないのは怠惰だ。がんばればなんとかなる」という、自分や周囲を鼓舞する一見して魅惑的な考えから逃れるのは難しいのかもしれません。

と、ここから話が始まります。

前段

加藤AZUKI @azukiglg

「なるほどその総論は素晴らしい。では実現のための具体論を考えましょう!」というと、大概の理想論は足踏みを始める。水しかり、脱原発しかり。出てくる答えは「とにかくがんばればなんとかなる」。辻政信の亡霊はいったいいつまで人々を虜にし続けるのかねえ。

2012-11-06 03:52:35
加藤AZUKI @azukiglg

余裕があるなら分けてやることもできるから、戦争する必要がない。余裕がないと奪わなければならないから、戦争しなければならない。70年前に戦端切ったときだってそうだったろ。

2012-11-06 03:54:09

@alekseytanakaさんの批判(1)

@alekseytanaka

具体案の提出が難しいのは当然であり、それとの関係で、原理としての理想論を貶めるのは筋違いでしょう。まず、原理としての理想論があり、次のステップとして具体策があるのですから。実際、貴方自身も、具体的であるための具体的な解決法をなんら示し得ていない。@azukiglg

2012-11-06 04:33:39

@azukiglgの返答(1)

加藤AZUKI @azukiglg

理想を言うな、と言っているわけではないのです。理想は結構。大いに結構。そして、理想を実現するための手段としての具体案が難しいからと言って、それを出せないことを庇うために「理想を貶めるな」というのは違うと思います RT @alekseytanaka: 具体案の提出が難しいのは当然で

2012-11-06 05:28:35
加藤AZUKI @azukiglg

理想を抱く者こそが、理想を実現するための具体案を抱くべきでしょう。具体案が難しいのは当たり前ですが、具体案に躓いたら理想が崩れるなら、それは理想が間違っている可能性があるものとして、理想を点検するのは当たり前です RT @alekseytanaka: 具体案の提出が難しいのは当

2012-11-06 05:29:37
加藤AZUKI @azukiglg

そこで「理想は間違っていないはず」と思うなら、躓いた具体案は放棄して、別の「実現可能な具体案」の検討をすべきでしょう。それでも躓くなら「理想に間違いがないか」をやはり点検すべきでしょう RT @alekseytanaka: 具体案の提出が難しいのは当然であり、それとの関係で、原理

2012-11-06 05:30:19
加藤AZUKI @azukiglg

ちなみに僕は理想論は正直、「原理」ではないと思っています。「そうなれば皆が幸せになれるはずなのに」という願望=理想であって、理想=原理(=そうなるための根本の理論)とは違います RT @alekseytanaka: 具体案の提出が難しいのは当然であり、それとの関係で、原理としての

2012-11-06 05:31:37
加藤AZUKI @azukiglg

そして、理想を掲げた当人に具体案を出すのが難しく、なおかつ理想を引っ込めたくないのなら、具体案を考える役回りは別の誰かと交替すべきなのです。 RT @alekseytanaka: 具体案の提出が難しいのは当然であり、それとの関係で、原理としての理想論を貶めるのは筋違いでしょう。ま

2012-11-06 05:32:21
加藤AZUKI @azukiglg

具体案を出せないが、理想を変える気はなく、「ちょっと待って、今考え中!」という状態でそこに居残り続けるのは、他の具体案を考える人に迷惑ですし、具体案に繋げられない理想論の点検を怠っているという意味でも不誠実なように思えます RT @alekseytanaka: 具体案の提出が難し

2012-11-06 05:33:20
加藤AZUKI @azukiglg

思うに「自分の理想は正しいはずだ」と、自説への絶対性・不可侵性・神聖性を持ってはいけないのではないでしょうか。自説こそ最も疑うべきものなわけで、具体案に繋がらないなら理想のほうが間違ってる、と理想を疑うということも、してみるべきだと思います RT @alekseytanaka:

2012-11-06 05:34:41
加藤AZUKI @azukiglg

理想を疑った結果、別の理想が生まれるならそれもよし、理想を疑わず別の具体案をより広い自分以外の知性に協力を求めて得られるならそれもよしです RT @alekseytanaka: 具体案の提出が難しいのは当然であり、それとの関係で、原理としての理想論を貶めるのは筋違いでしょう。まず

2012-11-06 05:35:31
加藤AZUKI @azukiglg

何より、「自分が掲げた理想の虜囚」となってしまうことが、最悪だとは思います。その意味で、理想というのは、提唱した当人が率先して貶めていって、いじめ抜いて、それでも具体案に結びつけていける強靱さがあることを、提唱者自身が証明すべきものではないかと思う次第です RT

2012-11-06 05:36:43
加藤AZUKI @azukiglg

さて、「具体案」ですけれども、僕が考える(何についてかはここでは限定しませんが)解決策も、それ以外の誰かが考える解決策も、それらは「金が足りるのか」「腕は足りるのか」「時間は足りるのか」という点を検証して実現可能性を考える、というものになると思います RT

2012-11-06 05:38:17
加藤AZUKI @azukiglg

よく「技術はあるのだから実現可能」という論を耳にしますが、技術的に可能なのに着手されない案の多くは「金が足りない」「時間が足りない」に帰結します。金は「制作費」であったり「収益性」であったり様々です RT @alekseytanaka: 具体案の提出が難しいのは当然であり、それと

2012-11-06 05:39:24
加藤AZUKI @azukiglg

別の話題の事例になりますが、「ロケットのペイロードに核廃棄物を詰めて宇宙に打ち上げる」のは技術的に可能ですが、「安全性への担保とそれに伴う失敗時のコスト」が釣り合わないため、技術的に可能であっても採用されません RT @alekseytanaka: 具体案の提出が難しいのは当然で

2012-11-06 05:40:37
加藤AZUKI @azukiglg

同じく、使用済み核燃料を再処理して高速増殖炉で使うという案は、技術的にもコスト的にも実現性があるとされてきましたが、「心理的な抵抗感」というコストが莫大であるため、放棄されることになりました RT @alekseytanaka: 具体案の提出が難しいのは当然であり、それとの関係で

2012-11-06 05:41:38
加藤AZUKI @azukiglg

実現性と利益、安全について担保が難しいものはおいそれと採用されないですし、その正当性について賛同を集められないものもやはり採用は難しいでしょう。 RT @alekseytanaka: 具体案の提出が難しいのは当然であり、それとの関係で、原理としての理想論を貶めるのは筋違いでしょう

2012-11-06 05:42:31
加藤AZUKI @azukiglg

そう考えれば、必要な第一歩は「それは実現可能である」「それはプラスの利益がある」「それに賛成する根拠を示し、自分不在の場所で賛同者が別の賛同者を増やせるよう、論拠をできるだけ多く用意する」ということになると思います @alekseytanaka

2012-11-06 05:43:37
加藤AZUKI @azukiglg

もちろん、それは簡単なことではないでしょう。それをして理想が間違っていると拙速な結論を出すことはありませんが、それについて検討をしなければ「理想を守るために具体案を出す気がない」という批判を浴びてしまうのは致し方ないのでは、とも思います @alekseytanaka

2012-11-06 05:44:48
加藤AZUKI @azukiglg

ともあれ、僕が言いたいことは「理想の提唱者にとって具体案が手に余るなら、賛成反対ひっくるめて自分以外の人の知恵を借りることに躊躇すべきではない」ということ。そして「理想は間違っているかもしれない」と提唱者自身が常に疑いを持つべきだ、ということです。 @alekseytanaka

2012-11-06 05:45:56
加藤AZUKI @azukiglg

もし何か意見があれば、是非拝聴させていただきたいと思います。また、批判も拝受します。他の説を否定するなら、否定したい説の誤りを検証するか、その誤りの代わりに提出する自説の正しさを検証するかです @alekseytanaka

2012-11-06 05:47:20
加藤AZUKI @azukiglg

僕の説には常に瑕疵があるものと思っていますので、その指摘は是非に御願いします。同時に、それを指摘する「正しさ」の検証も、皆で行って行ければ、互いにプラスの成果を得られるのではないでしょうか @alekseytanaka

2012-11-06 05:48:14
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