卒論選びのヒント2:女子学生ならば、自分の結婚式に出席して欲しい先生、という理由で選ぶ手もある。ただし、教え子の結婚式には出ないというポリシーの先生もいるので注意。
2012-10-23 16:29:10卒論選びのヒント4:作品や人物を決めて終わりにせず、その対象にどんな「手作業」でアプローチするのかまで考えておくべき。「手作業」は、用例集めとか2作品の比較とか現地調査とか色々あり何でも良い。行き詰まった時、することが無くなるのが一番怖いよ。
2012-10-25 09:05:07卒論選びのヒント5:メジャーな対象の場合、1年間やって何も新しい発見ができないことも多い。マイナーな対象の場合、新発見は楽だが面白味を感じられないことも多い。どちらを選ぶのか。指導教員の好みにもよるね。
2012-10-25 20:31:17卒論選びのヒント6:メジャーな対象に切込むコツの一つに「取合わせ」がある。何か別の事を調べ、それを手がかりにする方法。むかし梶井『檸檬』の黄色が洋画家カンディンスキーの色づかいにヒントを得ているという卒論があったけど、これは成功例。文学と美術の「取合わせ」だね。
2012-10-25 20:39:20卒論選びのヒント7:メジャーな対象に切込むもう一つのコツは、地味な作業を徹底的にやること。人物なら年譜を作る。作品なら注釈を比較する。自分の頭で整理しているうちに、自分なりの視点が持ててくるよ。悩んだら手を動かす!これ大事。
2012-10-25 20:48:25卒論選びのヒント8:先生の講義・演習での手法を真似るのは良いこと。ていうか手法を学んで欲しくて授業をしてる。「あのときの授業の手法を、この作品に応用してみたい」なんて言われたら、大体の先生は喜ぶんじゃないかな。
2012-10-26 04:47:59卒論選びのヒント9:実を言うと、卒論レベルでは新発見が出なくても良い。結論より、切り口の新しさや論証の確かさの方が重要。「今までなされていない方法で検討したが、結局A氏説を追認する結果となった」で十分。逆に結論だけ新しくても、論証が甘いと信じて貰えないよ。
2012-10-26 15:38:14卒論選びのヒント10:作品論だけが卒論じゃない。華麗な結論を導かなくて良い卒論もたくさんあるよ。例えば未開拓の分野を切り拓くタイプ。注釈ついてない作品に注釈をつけてみる。整理されてない人物の年譜を作成する。すべて大事な研究だよ。
2012-10-27 09:27:38卒論選びのヒント11:作品論じゃない卒論を書く方法もう一つ。何か自分なりのテーマを決めて、とりあえず20個集めて見よう。それを整理すれば研究が始まるはず。テーマは自由。「中世文学における池」「近世文学に描かれた浦島太郎」なんでも良い。
2012-10-27 10:08:46卒論選びのヒント12:ラノベやアニメといった軽めの作品をテーマにするなら、そのぶん先行研究整理・研究手法・書式・論理展開などを人一倍しっかりしないと目も当てられなくなる。その覚悟がある人だけ選んで下さい。いわゆるメジャーな作品だと、そういう心配が無い点は楽です。
2012-11-06 21:34:18