池田幸代 @sachiike さんの児童虐待(故・永山則夫氏とアリス・ミラーを踏まえ)に関するつぶやきまとめ
"親子の関係、虐待の連鎖など、時代が変わり、物質的な豊かさに恵まれるようになった現代でもなお、人々が抱え続けている問題だった。" / “NHK【ETV特集】「永山則夫 100時間の告白」~封印された精神鑑定の真実~ 10/14(日)夜…” http://t.co/OGK1Jp4j
2012-10-14 23:34:23故永山則夫氏の精神鑑定のテープを鑑定医が公開。母の代からの虐待の連鎖。貧困の中で親に捨てられ、兄から殴られ、育ての母代わりの姉は精神を病み、愛情の代わりに、まさに貧困と暴力のるつぼで育った。父親は行き倒れ。自分の存在理由の不在と絶望感。
2012-10-14 22:38:57大切な人がいれば、がんばろう、踏ん張ろうとも思えるが、永山氏は人間関係の断絶の中で社会性や人間性を獲得する機会を逸した。人からの承認要求を満たすために人一倍努力するが、ある時に息切れする。彼の責任ではないところで社会からの疎外感を強く感じる。人間が怖いのだと精神鑑定医は語る。
2012-10-14 22:48:04児童虐待は脳に機能障害を負わせることも研究で明らかにされてきた。PTSDの症状も放置された。発達段階で、差別され、無視されてきたが、人間にとって無視されることが最も厳しいと精神鑑定医は指摘する。日雇い労働をしながら野宿生活。夜になると孤独感が増す。
2012-10-14 22:55:43故永山氏は自死未遂を18回。送致された少年院でも酷いリンチの対象に。いつも虐められ、心の傷が深まるばかりに。いくら頑張ろうと思っても、社会の扉は目の前で閉ざされてしまう。その姿は見ていても、苦しい限り。努力のエネルギー源は愛情や尊重。
2012-10-14 23:01:34精神鑑定後、母も棄てられたのだと知り、「(母の)手記を知っていたら事件を起こさなかった」と故永山氏は呟いた。石川鑑定は、事件の要因は「外傷的情動体験」であるが、獄中の勉学で「人格は成熟と発達の途上」とした。彼が撮影した永山氏の写真は人間が変われることを示している。
2012-10-14 23:14:27故永山氏は逮捕当時「極刑を」と言ってしまった。当初は社会への恨みと絶望と人生の諦めから。しかし、28年間獄中で学んで、自分が殺した相手への罪悪感から死刑を受容。大谷恭子弁護士「少年事件をやる弁護士は皆気付くが、あの時、この人と出会っていたらという偶然が人生を左右する」
2012-10-14 23:24:32社会は加害者や被告人の言い分を聞き、なぜそこに至ったのか登場人物の物語や人生の転機を解読しなければならない。「極刑を」と被告人が言うからと、その過程を省略して死刑執行するのでは、私たちの社会が何をかえなければならないのかがいつまで経っても分からないまま。
2012-10-14 23:32:42大学時代の専攻が司法福祉で、山谷や新宿で野宿者の人たちの人生の語りを聞き、前職の記者時代に児童養護施設での職員による子ども達への虐待事件を追い、まさに繋がることばかり。ヒトラーも親から虐待されていたが、人(子ども)を大事にしない社会は、大変なしっぺ返しをくらう。
2012-10-14 23:37:01本当に。私も泣きながら見ました。野宿している人の中にも、故永山氏と似たような生育歴の人がいます。鑑定医の石川さんの鑑定書は否定され、弁護士の大谷さんは解任されたけれど、彼を否定しなかった人はいたのだと心に刻みたい。@pikaluck
2012-10-14 23:40:01故永山氏の裁判は、死刑適用の際の判断基準になった。4人の連続射殺に対して最高裁が1983年、犯行の罪質、動機、態様(特に殺害方法の執拗さや残虐さ)、結果の重大性(特に殺害された被害者の数)、遺族の被害感情、社会的影響、犯人の年齢、前科、犯行後の情状等を総合的に考察するとした。
2012-10-14 23:53:57いつもこうして語り合えることをありがたく思います。死刑や厳罰化では人は変われないと私も思っています。北風と太陽の童話のように、痛みや苦しさを分かち合い、少しでも人の気持ちを温められたら…と思って仕事や活動をしています。@pikaluckさんの言葉も栄養です。
2012-10-15 00:01:13犯罪者厳罰化派、死刑存置派は永山基準が便利だったから、「人間は変われる」とした石川鑑定書を無視したのではないか?それによって犯罪精神医学の台頭の芽をも摘んだ。もし、石川ドクターが他の犯罪加害者の脳の機能や体験の解読を継続していたらと残念でならない。
2012-10-15 00:07:30私の職場には、ボスの福島さんが、連れ合いの海渡弁護士共々、刑務所の中の人権問題に取り組んだため、受刑者の方から手紙が届くが、獄中での人権侵害を訴える内容のものが多い。(おそらく)最も人間扱いされず、人権侵害されてきた人に対しての「北風待遇」では、人は変われない。
2012-10-15 00:15:56さっきのテレビが衝撃的でまだ眠れん。いや、昼寝をし過ぎたからか!?石川鑑定医は故永山氏にとって初めて自分の言葉を否定することなく、受容し、傾聴してくれた人、真っ正面から向き合ってくれた人だったんだろうな。そんな「偶然の」出会いによって人は変わることが出来る。
2012-10-15 01:09:56刑務所職員の目を盗んで撮影した永山氏の顔が語っており、死刑後に彼の荷物の中から、カバーをかけ、線を引いた鑑定書が出てきたことがそのことを物語る。逮捕された時の絶望感と猜疑心に満ちた顔つきから、人間への信頼に満ちた顔つきへと。この人を死刑にすべきではなかった。
2012-10-15 01:13:34笑顔って、胸襟を開いて語れる、信頼出来る仲間がいるという安心感から生まれるものなんだと。そういう場を共に作っている@pikaluckさん達の活動に感謝!
2012-10-15 01:20:36死刑は犯罪の抑止力を持つと言われるが、これは事実ではない。戦争で人を殺したら表彰され、平時に人を殺したら、国から死刑という手段で殺される。このダブルスタンダードにどうしても納得がいかない。国は死刑を存置することで、命の選別をする権力を維持することが出来る。
2012-10-15 01:36:59死刑制度って、国が判断して「(4人殺したら)死刑」だと決めれば、法務官僚がハンコを押して、大臣がオッケーしたら、命を奪っていいのだと、人の命はその程度だと国民に示している制度ではないだろうか?
2012-10-15 01:47:0702年に犯罪加害者やアルコールやドラッグの依存症者のための治療共同体の「アミティ」のスタッフの話を聞いた。犯罪の背後に子ども時代の虐待があり「(虐待の)記憶を抑圧することによって他人への共感や反省が生まれにくい」が、被害や加害を互いに語り合うことで新しい物語を紡いでいく。
2012-10-15 01:59:27スイスの精神科医、アリス・ミラーの「魂の殺人 親は子どもに何をしたか」(新曜社刊)を読み直す。親や権力を持つ人間に対して従順な人間に育てようとする罪深さ。これがまかり通ってきた「しつけ」を分析。自分の頭で考えたり、自分の感性を信じられなくなる。
2012-10-15 20:44:05アリス・ミラー氏の指摘。「すべての弱いもの(すなわち、情動・涙・同情・自分及び他人に対する共感・無力感・恐怖感・絶望感)は自己内部で「容赦なく」打ち倒されねばならなくなります」。統合された人間にとっては「人間性」に含まれる感情が、唾忌すべき要素として他者への攻撃に使われる。
2012-10-15 20:56:04威勢ばかりがよく、他人のことを全く考慮しない幼稚な言動。でも、それに喝采を送る風土が間違いなくあるんですよね。@buchikoneko
2012-10-15 21:05:47私はかつて児童養護施設恩寵園での、入園していた子どもたちへの虐待事件を取材し、子どもたちの飯炊きに行っていた時に読みました。事の重大性に気付く政治家がいなかったことが、今の仕事に飛び込む一つのきっかけでした。今また読み直すと気付きがあります。@jacarandas1
2012-10-15 21:09:48