神津恭介短編マラソン(1)

高木彬光の「神津恭介もの」短編作品を刊行順に読んでいこう、というお玉さんの試みをまとめました。「神津恭介長編マラソン」の姉妹編ですね。神津もの短編は全部で47篇プラス1篇。なので1回12篇ずつ4回に分けて収録していく計画です。第1部では、『白雪姫』『妖婦の宿』『闇に開く窓』『幽霊の顔』『青髯の妻』『恐しき毒』『月世界の女』『女の手』『ヴィナスの棺』『影なき女』『蛇性の女』『冥府の使者』の12作分を収録しています。
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お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

というわけで……、 たぶん、誰も待っていないと思いますが…… 神津恭介短編マラソンの開始だよ〜( ´ ▽ ` )ノ

2012-11-01 01:31:03
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

神津恭介短編マラソンは、その名のとおり神津恭介の短編を全て読み切るマラソンなのです。 対象は大人向けで、判明している数は全44本。プラス『死を開く扉』『白魔の歌』『火車と死者』の原型短編の3つを合わせた47本! まだ神津マラソンにお付き合いください!

2012-11-01 01:39:11
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

神津恭介短編マラソンもできるだけ、発表順番で読んでいくよ〜。 まずは一本目『白雪姫』 って、いきなり超名作Σ(゚д゚lll)

2012-11-01 01:43:57
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

神津恭介短編マラソン其の1『白雪姫』読了。1949年発表。これ、何枚? すげえクオリティ。 足跡のない雪の密室を扱っており、残念な機械トリックと、どうして、そのトリックを使わなければいけなかったのか? という理由、脇で進行するストーリーがある故の、犯罪の破綻が描かれている。

2012-11-01 02:51:55
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『白雪姫』 闇市という単語が嬉しい。 さっきまで読んでいた『七福神殺人事件』はワープロやら新人類といった、何だかなぁ〜、といった単語がもうヤマのように出て来てたもの。 高木彬光が本格探偵作家だった頃の作品。まだ社会派とかなかった頃の作品。戦争体験がリアルだった頃の作品。

2012-11-01 02:55:33
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『白雪姫』 すごい構成だ。一度読んだだけじゃよくわからなかったので、すぐ再読をしてしまったよ。ステキだ*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*

2012-11-01 02:58:32
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『白雪姫』いきなりベスト級だったよ……。 では、神津恭介短編マラソン其の2へ。何かしら……。『妖婦の宿』 ブーっΣ(゚д゚lll)

2012-11-01 03:00:48
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

何か、神津恭介短編マラソン。 前半にすごいのが固まって、中盤、後半、肩の力が抜け切った作品がゾクゾク続く、そんなイヤな予感が……

2012-11-01 03:02:55
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

神津恭介短編マラソン其の2『妖婦の宿』完了。 これも1949年発表。犯人あてとして書かれたわけだが、この当時にこんなことやっていたのねΣ(゚д゚lll) という驚きが……。コレの犯人、現代の本格でしたら、いの一番で疑われると思う。

2012-11-01 11:26:26
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『妖婦の宿』 神津恭介がどうして、アレをしていたのかの明確な理由がないのは、傷だよなぁ。別にホテルにいなくてもヨカッたのに……、と考えてしまいます。 密室にした必然性は……、具体的な説明は少ないけど、一応ナットクできるなぁ

2012-11-01 11:30:29
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『妖婦の宿』 アンナ、強欲! アンナ、ビッチ!

2012-11-01 11:31:46
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『妖婦の宿』 短い短編の中に、教訓めいた挿話と密室トリック、そしてどんでん返しがあるよ。 まだデビューして間もない高木彬光。『白雪姫』もそうだが、採算度外視の贅沢もりの短編になっているなぁ。

2012-11-01 11:34:38
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

神津恭介短編マラソン。次は『闇に開く窓』カウントでいったら其の0にあたる作品。デビュー前のボツ原稿なのね。 光文社高木彬光コレクション『刺青殺人事件』に収録されてるよ( ´ ▽ ` )ノ

2012-11-01 11:37:35
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

神津恭介短編マラソン其の0『闇に開く窓』完了。 四時間まえに絞殺された老人の死体が、建物の五階から突き落とされた。しかも突き落とされた老人の部屋は、鍵がかかった密室状態だった。犯人はどこに消え失せたのか? そんなストーリー

2012-11-01 11:59:46
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『闇に開く窓』 発表を見送りしたのも頷ける内容だ。 密室を形成する必然性が皆無、というか犯人確定させるための自縄自縛にしかなっていないのも…… あとわざわざ高層階から突き落とさなくても……。アレが現場から消えているわけなので、死体の発見が遅れれば遅れるほど、犯人は有利になるわけで

2012-11-01 12:04:32
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『闇に開く窓』 メイントリックは、すぐに『白雪姫』で再利用されているなぁ。このトリックの判明後の展開が『白雪姫』は恐ろしく素晴らしいので、『闇に開く窓』は評価落ちちゃうなぁ…… ラストの皮肉は、別の作家の何かで読んだ気がするが……、思いだせないよ

2012-11-01 12:08:03
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『闇に開く窓』 まあ「この原稿が、横溝正史の遺品の中から見つかった」というところにロマンを感じるわけで。 解説の山前譲は、雑誌社に紹介するために預かったものである、と推理しているが、はたしてはたして?

2012-11-01 12:11:46
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『闇に開く窓』が順調に発表されていたら、『白雪姫』はおそらく、もうちょっとカタチの違うものになっていただろうし……、うーん、歴史のif

2012-11-01 12:13:15
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

神津恭介短編マラソン其の3へと進む。次は『幽霊の顔』

2012-11-01 12:15:54
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

神津恭介短編マラソン其の3『幽霊の顔』1949年発表。 写真に映る死んだ夫の顔。霊能力者が引き寄せたその姿は、はたしてインチキなのか、ホンモノなのか?

2012-11-01 23:33:12
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

インチキ霊能力者の手口を暴き、彼が行おうとした犯罪を未然に防ぐ神津恭介。 あれ、神津恭介が犯罪を止めているよ。珍しい〜。 あと、デビューすぐに、高木彬光、詐欺の題材を取り扱っているのね。 写真のトリックはムリがあるかな? とりあえずトリックが成立したのだったら、証拠隠滅しなくちゃ

2012-11-01 23:36:56
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

成功した詐欺の手口は、二度使用してはいけません( ´ ▽ ` )ノ 神津恭介さんの格言です。 鶴岡七郎も同じようなこと言ってたよね。勉強になる〜♪

2012-11-01 23:38:46
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『幽霊の顔』 小洒落たラストが心地よいね。 神津短編には『幽霊の血』というのもあるので注意だよ

2012-11-01 23:41:59
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

さて次は、神津恭介短編マラソン其の4『青髯の妻』 これも49年発表。いくらでも長編化が可能なしこたま濃いネタをブチ込んだ作品。これは読み終わった後、すぐ再読したよ。

2012-11-01 23:45:06
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『青髯の妻』 三件の事件を犯し未だ掴まっていない殺人鬼・青髯。松下研三が書いた、その事件をモデルとした小説が舞台化された。劇場に姿を見せる青髯。そして、殺される舞台女優。 怪人・青髯の正体は! ……と内容をまとめると乱歩の通俗ものチックなのですが、何だ、この複雑な構成は……

2012-11-01 23:51:12