『フィッツカラルド』裏話

コンロン @conlon1111

『陶酔！ヘルツォーク』における柳下毅一郎氏のトークショー、【フィツカラルド】撮影裏話が最高。【キンスキー、我が最愛の敵】未収録の話だとか、レス・ブラン監督による【Burden of Dreams】からのエピソードを話されていたので、覚えてる限りpostしてみようと思う。

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【フィツカラルド裏話①】本来雨季に撮影すべき予定だった本作は、ジェイソン・ロバーズの降板等再三のトラブルにより半年遅れに。結果、乾季の撮影となるばかりか、不幸にも６０年ぶりの大渇水どぶつかり、船が喫水線を上回りスクリューが露出。何度も座礁しかける上に、”山登り”の距離も当然増加

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【フィツカラルド裏話②】長期間のジャングル内での撮影の中で、唯一の娯楽はたった１個のボールを使ってのサッカー。ある日ボールがパンクし使用不可となり、撮影隊の憤懣鬱屈ゲージがMAXに。仕方なく、イキトスまで行って売春婦をキャンプに連れ込むことで一応落着。

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【フィツカラルド裏話③】エキストラのインディオの一人が、近隣の敵部族から弓で撃たれて矢が首を貫通。インディオ達が報復を決意したため、（撮影隊が？）銃で武装して討伐隊を結成。インディオ戦争に巻き込まれるハメに。

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以上。ヘルツォークが【ラ・シオタ駅への列車の到着】の都市伝説よろしく、観客に映画を通して驚愕を与えたいというのが一つの理念としてあるという話もかなり興味深い。そしてスクリーンで【フィツカラルド】を観た感動はまさにそういったものだった。BD-BOX楽しみです。

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あと、蓮實重彦が”船が山を登る映画”として【北西への道】をあげてたとか、キンスキー演じる男はカルロス・フィツカラルドというモデルとなった実在のゴム王がいたという話も面白い。