人権擁護法案に対する俺の煩悶(属性集団的人権と、個人の尊重の基本的人権との不整合性)
- nokkaranoumu
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人権擁護法案は集団的人権の話にどうしてもならざるを得ないが、集団的人権という言い方は明らかによくないよな。属性的人権だよな。実体に対して属性は大事なものだったりするので、それを侮辱されるのはイヤに決まってるのだが、属性でなく実体を単位とする基本的人権の考え方とは整合性がないのだ。
2012-11-12 11:58:21あくまで実体実存にとって属性が大事だから属性の侮辱は許さないというだけで、属性そのものを基準とした人権なんて想定しとらんよ、という。
2012-11-12 12:00:26それに、実体や実存と属性は別なので、属性を侮辱されても実体や実存にはカケラも影響がない(俺みたいな)人や、実体や実存そのものが侮辱されている人(今の基本的人権が想定しているケース)にとっては、(続く)
2012-11-12 12:06:09(続いた)「お前は属性持ちだから、実体や実存とは関係なくこう扱う」と言われても、それは実体や実存と関係なく、しかも実体や実存を侵すので、有害ということになる。(続く)
2012-11-12 12:07:13(さらに続いた)例えば、幸福追求権の結果である愚行権が嫌われているのは、属性的には間違っていることを、実体や実存が決断的にやっているのでOKというのが、一部の人には許せないからだ。これが属性的人権というやつなのだが、主体は実体や実存じゃなくて属性だと言っているに等しい。アホな。
2012-11-12 12:08:37基本的人権の主体はあなたであり、あなたの属性ではない。あなたの属性が侮辱された時に、戦いを容易にするために、属性的人権を認めたいのは確かだが、実はこれは差別を解決しないどころか強化する。「あいつらは保護されている、平等ではない」って。そうなると属性は侮辱され続けるに決まってる。
2012-11-12 12:12:40「この属性への扱いが不当なら戦う」であって、「この属性は常に一律保護する」というのは差別を強化するだけだ。不当な扱いに対して戦うことは、今の法律ではできないことなのか?
2012-11-12 12:15:18法の下の平等を属性的・集団的人権、すなわち属性・集団に対するアファーマティブアクションに使うのはあまり賛成しない。アファーマティブアクションを使っている属性・集団への蔑視に即つながるからだ。そんなことのために運用するのはダメだ。
2012-11-12 12:16:41「現に差別されているのを減らすのがなぜいけない」? 「差別が解決しないで先送りされて残るからだ」。平等とは弱者が権力者と結託して権力を握ること「ではない」。権力者は平等のバランスなんてとれっこない。弱者が権力を握ると新たな不平等が生じて憎まれるだけだ。
2012-11-12 12:20:49それでも量的に減ればいい? それはどうだろう。次は改善された人たちが改善されなかった人たちを差別するんだよね。残念ながら。それでは全く解決していないんだが、自分が解決すれば他の仲間は解決されなくていいということなのだろうか。それは正しいんだけど、運動家が口にしていいことじゃない。
2012-11-12 12:22:14アファーマティブアクションって一見「効く」んだけど、全体的には成功例って聞いたことねえや。普通は「差別はされ続けたまま」「得られた利益取扱いを嫉妬されて」「より差別を強化して」終わるように私の眼には見えるし、それが運動家の悩みどころではないのか。
2012-11-12 12:37:03それとももっと利益取扱いを集めればいつか差別に勝てる? そんなわけあるか。政府の強制と制度の合理化とみんなの納得は全部違う以上、政府が強制しても「差別はされ続けたまま」「得られた利益取扱いを嫉妬されて」「より差別を強化して」終わりだ。結局何も変わらん。とは言いたくなる。
2012-11-12 12:40:06あと、合理化(一見誰も得しないレベルで)という観点では、「平等を実現するために、一時的にある属性・集団に対して利益取扱いを行い、そうでない属性・集団に利益取扱いをしない」こと自体の不平等性は容認されるかどうか、というのは激論が交わされるべきところだ。「合理的には」通るまい。
2012-11-12 12:46:26また、「一時的に」であって「平等になったらその利益取扱いは撤廃される」ということを、その属性集団が通すかというと、多分通さないだろう。今まで報われなかったときに頼ってきたせっかくの利益を手離すほどケツイしている人はそうそういない。(続く)
2012-11-12 12:48:31@nokkaranoumu 人権擁護法案の総論は不要ですよ。そもそも刑罰があり99%はこれで解決している。残り1%を国民の言論統制で行うのは憲法の理念に反している。しかも推進しているのは日本人ではなく外国人。外国人が政治に関与するのは法律で禁じられている。不法行為です。
2012-11-12 12:55:50.@Fx_Kuririn 「ロビー活動は直接の政治参加ではないため許容されているというのが行政学の考え方です」「外国人であれ要件を満たした地方住民は地方に政治参加できます」「憲法の骨子は法の下の平等と個人の尊重であるというのが憲法学の考え方で、これに反する憲法の理念って何ですか」
2012-11-12 13:04:16.@Fx_Kuririn もっというと、「外国人や部落を差別したいから人権擁護法案に反対している人多いじゃないですか」。だから「人権擁護法案の目的そのものには賛成せざるを得ない」わけです。「手段に属性集団的人権という、現在の基本的人権との不整合性があるので賛成できない」、という。
2012-11-12 13:08:52