「褒める」は大事。~行動学っぽい話~
割りと、やることリストを作って、出来たら×じゃなく、はなまるを打つのおすすめ。些細なことでも出来たことを褒める。これはすごく行動修正に効果的なんだ
2012-11-12 18:17:22なぜかみんな犬の躾と人間の行動修正の手法が似ていることを否定したがるんだよね。同じ高等な知能を持つ動物なのに。人間だって叱られるとか無視される行動を避けて、褒められる行動を繰り返すもんだよ。そして、叱るより遥かに褒めることの方が重要なんだ
2012-11-12 18:21:25まあ問題は、褒める教育法ってすごく効果的なのに全然されてないってことね。ちなみに僕が本格的に絵を描くきっかけは、猫の絵を描いたら褒められたことがきっかけ。褒められた経験のありなしは上達スピードに大いに関係あるよ。みんな心当たりあるでしょ?
2012-11-12 18:28:02割りとゲームってのはこの褒める仕組みがきっちり組み込まれてるのね。例えば、レベル上げ。戦って勝つと勝利BGMが流れていい気分でしょ?さらに労力に伴って経験値が得られて、レベルが上がるとまた何らかの明るい効果音があるとか。こうやって、ゲームすると楽しいって情報が脳に刷り込まれていく
2012-11-12 18:45:24だからゲームにはハマるのに、絵を描くのにはハマらないって人がいるのは当たり前なの。だってゲームは確かな達成感を得る仕組みがちゃんとあるもの。絵を描くって行為は、褒められでもしない限り、自己満足出来るか否かが問題になったりする。自分で描いて、また描きたいと思えるか否か。難しいよね
2012-11-12 18:50:36絵を描くのが純粋に好きな人はいるだろうけど、世の中そういう人ばかりじゃない。結局は、何らかの達成感を得られるかってのが大事になってくる。勉強でも、絵でも。だから褒めるってのが大事なんだよ。達成感を得られると、その行動を繰り返したくなってくるからね。自分を褒めるって難しいからなあ
2012-11-12 18:53:59達成感を得るってのは悪いことじゃないんです。ギャンブルだってソーシャルゲームだって、楽しむことは悪ではない。問題は、ハマリすぎること。お金を使い過ぎるのは良くないですからね。まあ、そうはいってもなかなかハマるもんですがね、これが
2012-11-12 19:17:03行動依存と行動忌避というのがある。ほとんどの人がこの問題を抱えている。行動依存とは酒を飲むことへの依存だとか、ゲームすることへの依存だとか。行動忌避というのは、宿題を避けてしまうことだとか、大きな仕事から逃げてしまうことだとか。こういった行動依存や忌避はとても厄介なんだ
2012-11-12 20:07:32大抵の場合、こういった行動依存や忌避に対してネガティブなイメージを持っているものだ。例えば、宿題をやらなきゃいけないとわかっているのに忌避してしまい、ゲームやSNSでのコミュニケーションに依存して逃避してしまう。そしてそんな自分が嫌い。でも行動依存も行動忌避をやめられない
2012-11-12 20:10:34行動依存や忌避をする自分が嫌いなのに、行動依存や忌避をしてしまい、また自分が嫌いになる。この悪いサイクルに陥っている人は非常に多い。だがあまり自分を責めないでほしい。大抵こういった行動依存や忌避は、何らかのストレスやトラウマなどといったものが原因で発生している。
2012-11-12 20:13:52大抵、行動忌避や行動依存につながるトラウマやストレスは、環境によるものだ。自分が原因で抱え込む場合もあるけど、だからって自分を責めても何の解決にもならない。難しいけど、さっき言ったように、自分で自分の行動を修正するのが大事だ。…本当は誰かが行動を修正してくれるといいんだけどね
2012-11-12 20:22:15例えば、親とか教師、兄弟、友達。こういった周りの人がその人の良い行動を褒めたりしてくれると、少しずつ行動依存や行動忌避といった問題を解決できる可能性がある。だが現実社会ではなかなか“褒め上手”がいない。叱るだけではヤル気はでないのに、社会は叱ることばかりで褒めることをしない
2012-11-12 20:26:33あなただって経験があるはずだ。叱られてヤル気がなくなったことが。もちろん、叱るってことだって行動修正には効果的なんだけど、でも噛み癖の悪い犬を叱りまくってもなかなか治らないように、人間だって叱るだけでは行動の矯正はできない。なぜなら、達成感がないからだ。
2012-11-12 20:29:27なぜ、「褒められた行動を繰り返す」が楽にできるのに、「叱られた行動をやめる」が出来ないかというと、否定系ってのは実は感情の世界では理解できないからだ。○○するより○○しないの方が難しいのだ。「想像しないで!ピンクのカバを」って言われるとどうしても想像しちゃうでしょ?
2012-11-12 20:33:18同じように、「いたずらするな!」って言われるとしたくなる現象。結局これは、否定系ってのが論理的な事象、つまり簡単に言うと、理解するのが難しいことだからなんだ。実際、子供におしゃべりをやめさせたい時は、「おしゃべりしないで!」というより、「静かにしよう!」の方が遥かによく効く
2012-11-12 20:37:06よく考えてみて。「おしゃべりしないで!」って言葉は、「おしゃべりを」という言葉でおしゃべりについて語って、「するな」で否定しているんだ。つまり、意味をひっくり返す必要がある。「おしゃべり する ない」で、構成されている。この意味をひっくり返すってのは論理的なものなんだ
2012-11-12 20:40:30論理って言うと難しいんだけど、要するに心は「するな」っていう否定形を理解できないって考えてみて。何かをやめるには、そう、やめようって否定系で思うんじゃなくて、何かをしようって考えた方がいいんだ
2012-11-12 20:43:07あなただって経験があるはずだ。泣いちゃダメだって思えば思うほどに涙が込み上げてきたことが。これは、心が否定形の言葉を理解出来ないからなんだ。泣いちゃダメな時は、笑顔になろうって考えた方が涙をこらえられるんだ
2012-11-12 20:47:12長い話になってるけど、僕の主張はこうだ。とにかく、良い行動を褒めて伸ばそうってこと。「ゲームしちゃダメだ」じゃなくて「絵を描こう」とか「勉強しよう」って考えるわけ。もちろんこれだけで思考を切り替えることはなかなか出来ないけども。
2012-11-12 20:50:05行動学では、さらに、行動のハードルについて書いてあった。例えば、「ゲームをする」ってのは自分にとっては精神的なハードルが低い行動になる。逆に「宿題をする」って行動はハードルが高い。そう、ハードルが高い行動だからやりにくいってのもあるってこと。
2012-11-12 20:53:05例えば、「計算ドリル」。あの一冊が夏休みに宿題として出ると、みんなやる気を削がれるはずだ。「こんなにたくさんの計算は解きたくない」ってなるからだ。夏休みの宿題は固まりとして見るとすごくやる気が削がれる。ハードルが高いんだ。
2012-11-12 20:56:00逆にゲームを見てみよう。ゲームは楽しい。だからハードルが低い。現実世界のいついつまでにこれをやらなきゃいけないとかはほとんどのゲームでない。まあどうぶつの森みたいに、リミットがあっても楽しんで出来るゲームだってあるし。そりゃあ、ハードルの高い宿題より、ゲームがしたいに決まってる
2012-11-12 20:59:03行動学では、ハードルの高い忌避しがちな行動のハードルを下げ、ハードルの低い依存しがちな行動のハードルを上げ、さらには忌避しがちな行動が出来たら「自分にごほうびをあげる」。これを繰り返す。
2012-11-12 21:01:40具体的に夏休みの宿題が嫌でゲームに逃げがちな学生で例えてみよう。まずはハードルの高い宿題を分ける。計算ドリルが45ページあっても、夏休みに毎日2ページずつこなせば、夏休みが終わる前に計算ドリルは終わるだろう。1日2ページが嫌なら、1ページだっていい。1ページが嫌なら、その半分でも
2012-11-12 21:05:16要するに自分が出来るレベルのハードルに下げちゃうわけだ。これなら出来るラインまでハードルを下げる。「1日半ページでは計算ドリルを終わらせられない」?大丈夫。まずは自分の出来るレベルで続けて、段々出来るようになってきたらやるページ数を増やせばいい。
2012-11-12 21:08:21