加藤アズキさんの「衆議院解散総選挙」関連の連ツイ

タイトルの通りです。
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加藤AZUKI @azukiglg

さて。解散が本決まりだという前提で、これまでのおさらいと今後の注目すべき政治的ロードマップなど。

2012-11-15 02:10:18
加藤AZUKI @azukiglg

まず、常々繰り返してきたように、自民にとって最善の解散タイミングは、2013年夏、衆院選/参院選の同時選挙だったと思う。その意味で、衆院解散を「求めないわけにはいかないが、本音としてはギリギリまで解散せず任期満了させる」のが自民にとっての最善だった、と今も思う。

2012-11-15 02:11:23
加藤AZUKI @azukiglg

衆参同時選にはメリットとデメリットの双方がある。メリットから言えば、「民主党はもう懲り懲り」という有権者の気分を、衆院選/参院選の双方で総取りできる、という点。2013年の参院改選は2007年、安倍総裁時代の負け戦の分で、これを取り戻せる可能性がある。

2012-11-15 02:14:11
加藤AZUKI @azukiglg

衆参同時選で衆参の議席を盤石に、というシナリオが崩れる場合、つまり「今すぐ政権交代して、2013年夏の参院選までの半年を自民が与党で臨む場合」は、与党にとって極めて不利。(2009年衆院選に勝った民主が、2010年参院選で負けたのと同じ展開になる)

2012-11-15 02:15:45
加藤AZUKI @azukiglg

衆参同時選にこぎ着けられず、今度の衆院選で勝った自民が、次の参院選で負けた場合、再び与野党逆転(民主が復活するかどうかはともかく、自民+公明だけで過半数が維持できなければ、ねじれ国会が続くことになり、政治の脳死はプレイヤーを変えて存続することになる。

2012-11-15 02:17:00
加藤AZUKI @azukiglg

仮に衆参同時選になれた場合のデメリットは、「第三極」とされるナノ政党群に【準備のための時間稼ぎ】が与えられる点。第三極の政策妥協が行われていない現状での選挙は、第三極が大きな脅威になりにくいので、自民民主双方にとってメリットがある、と言えなくもない。

2012-11-15 02:18:12
加藤AZUKI @azukiglg

時間が経てば、民主からだけでなく自民からも離反して維新に合流しようっていう、「自称・目端の利く輩」が出てくる可能性はゼロとは言えず、自民執行部側もそこらへんは多少警戒しているからこその、「野田の腹芸に乗っての早期解散協力」なのかなー、とかとか。

2012-11-15 02:19:34
加藤AZUKI @azukiglg

んで。今回「衆参同時選」の可能性が限りなく小さくなった、という前提でこの先を想像。まず、自民はそんなには勝てないが、民主との議席規模の逆転は恐らくある。民主は自民相手ではなく、「小沢新党」の裏切り者と戦う、みたいな構図を作りたいかもしれないが、それは多分言うほどうまくいかない。

2012-11-15 02:26:09
加藤AZUKI @azukiglg

第三極、東の石原新党(太陽の党)と西の橋本新党(維新の会)は、これはいずれも「党首個人の人気」に負うところが大きい。故に、党首以外の「当選して勢力の一翼を担う議員」に魅力が欠ける。党首は「俺以外は黙ってればいいんだ」系だけど、影でエキストラに徹することができる人ばかりじゃなし。

2012-11-15 02:29:51
加藤AZUKI @azukiglg

「国会議員なのに活躍の機会を暴走がちな代表に制限される」みたいな据え膳に長く耐えられる議員ばかりではないだろうし、また、党勢が伸びる=党内に派閥発生ということでもあるわけで、個人の人気に負う政党はそうした派閥発生を党首が嫌うので、独裁になりがち。

2012-11-15 02:31:23
加藤AZUKI @azukiglg

独裁が顕現化すれば、「人気頼りで身を寄せて」という地力のない議員は嫌気が差し……まあ、【第三極の全てが、みんなの党のようになる】可能性は、否定しにくいな。つか、なんじゃね?

2012-11-15 02:32:23
加藤AZUKI @azukiglg

第三極について。維新の会、太陽の塔が次の衆院選でいきなり第一党になることはない。どの程度善戦するかはわからないけど、議席は運が良ければ二桁行くかもしれない。が、「議席を減らして転落する民主」と連立与党はできない。

2012-11-15 02:33:41
加藤AZUKI @azukiglg

第三極が与党を狙うなら民主ではなく自民とになるだろうけど、多数派の自民と組んでも少数与党として思うさまに何かできるわけではないから、「早い段階で連立与党から離脱し、与党(自民)を批判しまくって、次の衆院選でのさらなる受け皿を目指す」という路線になるのではないか。

2012-11-15 02:35:14
加藤AZUKI @azukiglg

今回橋下徹が国政に立候補しなかったのは大阪市長の任期があるからと言えなくもないが、それ以上に「次の選挙で維新の会が勝てたとしても、そこに出馬すると橋本は当選できるだろうけど、身分としては【野党の党首】にしかなれない。

2012-11-15 02:36:28
加藤AZUKI @azukiglg

故に、今回は国政には進出せずに「党」として議席が確保できればよく、今回の次、与党自民を批判して「我こそが真打ちの受け皿」として打って出るときに、橋下は国政を狙うだろうなー、と。これも繰り返してるけど、「憲政史上初の、衆院当選一回目の総理大臣」を狙ってくるのではないか。

2012-11-15 02:37:53
加藤AZUKI @azukiglg

そこらへんは、 【再掲】 【次は衆院選】 維新の会を考慮した今後の選挙と政界勢力図を予想してみた 【忘れちゃならない参院選】 http://t.co/TBbh1Aar

2012-11-15 02:38:16
加藤AZUKI @azukiglg

第三極に期待を寄せる向きもあるだろうけど、僕はあまり期待できない。理由としては簡単で、【橋下徹がいない維新の会】【石原慎太郎がいない太陽の塔】【渡辺喜美がいないみんなの党】を、それぞれ想像してみるのがよいと思う。

2012-11-15 02:42:09
加藤AZUKI @azukiglg

つまり、期待されている「第三極」は、その党の党首がいなければ成立しない。謂わば、カリスマはあるがワンマンな社長が、一人で切り盛りしている中小企業みたいなもので、その社長が引退したり事故死したりしたら、社風や方針やノウハウを、残された社員は誰も引き継げない。

2012-11-15 02:43:14
加藤AZUKI @azukiglg

維新の会、太陽の党、みんなの党には、それと同じ不安がある。故に、「政策の継続性、実務を行うための【能力のある人材】の人数」という点で、今言われている第三極に期待はできない。政治、政党というのは、「誰かが斃れても引き継げる」ものでなければならない。

2012-11-15 02:44:47
加藤AZUKI @azukiglg

維新の会をなぞるが、「海援隊」は竜馬がいなければ成立しない。「明治政府」は大久保利通が斃れても、引き継がれた。柔よく剛を制す、小が大を倒すは日本人が好む所なのだろうが、「長期的な人員交替を込みでの政策の継続性」が保障できない政党に期待を賭けるのは難しい。

2012-11-15 02:46:33
加藤AZUKI @azukiglg

誤字った RT @bot_moshihashi: もしかしたら:橋下? RT @azukiglg 今回橋下徹が国政に立候補しなかったのは大阪市長の任期があるからと言えなくもないが、それ以上に「次の選挙で維新の会が勝てたとしても、そこに出馬すると橋本は当選できるだろうけど、身分とし

2012-11-15 02:49:53
加藤AZUKI @azukiglg

再掲】 政治とお金の三すくみhttp://t.co/0FKAOdmU 選挙と選挙資金を巡る勢力対立の話。 https://t.co/0IcZEGwW

2012-11-15 14:51:12
加藤AZUKI @azukiglg

政治資金規正法は「勝手に寄付集めちゃだめよ」で、それに供託金高騰の現状が加わると、「自分ではお金がなくても寄付を集めて支援が得られれば」が封印されるので、元々お金持ちか、集金システムを持った労組/宗教団体のいずれかしか、被選挙人(候補、議員)になれなくなる。

2012-11-15 14:54:32
加藤AZUKI @azukiglg

元々お金持ちっていうのは、経営者とか地域の顔役とかなので、当然「経営者側」「資本側」の論理で動く。それに対抗するのが労組選出議員で、労組に支えられた候補は個人としては力も金もない(建前)けど、人的動員力がある。

2012-11-15 14:55:46
加藤AZUKI @azukiglg

宗教団体を背景に持つ政党の場合は、これは教義とご神体が異なるだけの話で、資金集めと人的動員力は宗教団体が担うので、これも「個人として金持ちでなくても出馬が可能」になる。まあ、労組・宗教団体内での「地位」か「信頼」は必要になるけど。

2012-11-15 14:56:48