ポヨさんの小さな諦めについてのまとめ
- piccolo_daimaou
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(1)ぽよの学生は本当にいい人達で、場の空気を読み過ぎる行動をとる。ぽよの所に来る学生が例外的なのかもしれないが、これは、ここ数年間の傾向を肌で感じた感想だ。その中で気になるのは、親や家族の空気を読む学生が色々な事に対して #小さな諦め をするケースだ。
2012-11-17 12:23:45(2)「職業に対して特に強い希望や目標を持っているわけではないし、親の期待に応えたいから、○○職でもいい」とか「自分は学力が無いし、思考力も無いから大学院には行けない」と、 #小さな諦め をする。よく聞くと「自分のキャラらしくない」と場の空気を読んでいる思考だったりするのだ。
2012-11-17 12:24:26(3)ぽよは、自分ではどうにもならない事はさっさと受け入れて(諦めて)、対処法を考える主義だ。しかし、上に書いた二つの #小さな諦め は、自分の浅知恵による推測であって、特に未来は「自分ではどうにもならない事」ではない。
2012-11-17 12:24:47(4)ぽよは理化学研究所の脳チームに就職した時に「高校や大学の時から脳の神秘を解き明かしたかった」という研究者が周りにいて関心したものだ。しかしよく聞いてみると、一旦、脳とは無関係の研究をしてみたり、無関係の会社に就職してみたりしているのだ。彼らも #小さな諦め をしていたのだ。
2012-11-17 12:25:38(5)つまり彼らも、若い頃、数々の事を悩み思い考えていた中の一つである「解き明かしたかった」という記憶を語ったに過ぎないという事が分かった。夢だけを追ってきたように見える研究者達にも #小さな諦め に傾きかけた時代はあったのだ。
2012-11-17 12:25:55(6)脳の研究室にいるという現状(環境)が「脳の神秘を解き明かしたかった」という記憶の一部を想起させる。つまり「明確な目的」は、結果としての現状が言わせているのであって、進路に対して設定した「明確な目的」だけに向かってまい進してきた人なんて実は少ないのではないか? #小さな諦め
2012-11-17 12:26:36(7)親は、自分の子が「小中高生の時どうだったか」とか「たまにかけてくる電話」とか「滑り止めの大学に入った事」とか言った本当に断片的な情報しか与えられていない中で、子供によかれと思う助言をする。当然、情報不足から子供が見ているものとかけ離れた事を言う事もある。 #小さな諦め
2012-11-17 12:27:14(9)そんな自分も持てていなかったような「明確な目的」を持つことを強調しすぎることで、自分の心の中を探しても「明確な目的」を見つけられない学生に #小さな諦め をさせてはいないか? これは、普段、そういう指導をする仕事をしなければいけない ぽよ自身への自問でもある。
2012-11-17 12:30:04(10)ぽよは #小さな諦め をする学生には「犯罪はするな。死ぬな。それ以外のアラユルことは後で思い出した時にウケる(物語にしたら面白くなる)挑戦的な選択をせよ。苦労せよ。失敗は受け入れよ。その結果どうなっても、ヒトは必ず最終的には自分の人生を肯定する。」と言う事にしている。
2012-11-17 12:30:32(11)こんな事を書くと、子供に期待を語るのはやめようと思うかもしれない。しかしそれは違う。学生が接しているのは親だけではない。例えば、学校の成績が悪いと、簡単に「自分には無理だ」と考えてしまう。 #小さな諦め は、そんな色々な環境に接する中で、その場の空気を察知して起こるのだ。
2012-11-17 12:31:04(12)親の期待は、そんな #小さな諦め をする子の背中を押してあげる事ができるかもしれない。少し親バカなぐらいが丁度いいのだ。自分の子の不出来なんか見えてなくて、呑気に「自分の子ならできる」と思い続け、子ができなかった時もドンマイと諦めを引き受けられるのがいい。 #小さな諦め
2012-11-17 12:31:49(13)諦める事は、自分ではどうしようもない事が起こった時にいつでもできる。つまり、「諦め」は過去に対して行えばよい。親が子にするように、自分の大切な人の過去に対する諦めを代わりに引き受ける事ができればよい。しかし、未来に対して「身を引く」 #小さな諦め は必要無い。
2012-11-17 12:32:11(14)親は子供への期待と同時に逆らう事も伝えられたらと思う。長い目で見たら期待に逆らう事が「本当に親が期待していること(=つまり子供がハッピーになる事)」に応える事になる、そんな場合もあると子供に伝えられたらと思う。逆に子も #小さな諦め をする前に空気を読むならそこまで読め。
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