きっかけ
@13laws マンボウだけじゃないですよ。元々広い海洋に住んでいる生き物には、水槽の壁を理解できなかったりして激突して、それが元で死ぬものものは少なくないです。マンボウの場合は、大きくて目立つことと、入手が難しいことで、対策も多く行われているという印象です。
2012-11-17 20:30:28マンボウは、深海から急浮上してそのままジャンプして、身体を海面にたたきつけ、寄生虫を落としていると考えられている行動をとることが知られていて、決して虚弱じゃありません。
2012-11-17 20:33:14「船と軽くぶつかっただけ」といっても、質量の差などから考えれば「歩行者がダンプに軽くぶつけられた」くらいのことだったりするので、無理もなかったりします。
2012-11-17 20:34:26@MiturugiHikaru @13laws あれは卵を産みっぱなしで保護しないからと、沖合では稚魚が身を隠す流れ藻などが少なく、他の生き物にエサとして食べられてしまうことが多いためで、虚弱なためというのとは少し違います。
2012-11-17 20:36:32本番
これから、惨めなまでに誤解されているマンボウの名誉回復をしたいと思い、多数のTweetを流します。少し興奮しているのと、長くなるので、@ は付けません。
2012-11-17 21:32:27まず、マンボウはハリセンボンやハコフグなどに近い生き物です。運動能力を高めたり、毒を持ったりするのではなく、頑丈な皮膚を持つことで身を守ることを選んだ生き物になります。
2012-11-17 21:35:21マンボウはは岩場の深いところに住んでいたハリセンボンやハコフグたちと分かれ、表層に進出し、さらに外洋に進出したと思われます。私が主にお話しするのは、この外洋に進出した大型のマンボウについてです。
2012-11-17 21:36:55水族館などで標本に触れれば分かりますが、マンボウの皮膚はとても丈夫です。鮫肌といっても良いくらいです。「ちょっとひっかいただけで死んでしまう」というのは誤解です。
2012-11-17 21:39:01本来、外洋に住んでいるマンボウは、仲間のマンボウと群れて暮らすことはあまりありませんが、まったく単独で暮らしている、というわけでもなくて、多くの生き物と関わり合って暮らしています。
2012-11-17 21:41:04先ほどつぶやいたように、マンボウの皮膚はざらざらしているので、海中を漂っている寄生虫が付着しやすいのですが、その寄生虫や寄生虫によって付けられた傷(周辺の傷んだ皮膚など)はこれらの生き物が食べてくれるため、きれいに治ります。
2012-11-17 21:44:17ですが、水族館ではこれらの生き物と引き離されて単独で飼育されていることが多いので、傷の治りが悪く、化膿したりしてしまうことがあり、死んでしまうことがあるのです。もちろん、水族館の人たちも、そうならないように傷薬を付けたりしますが、うまくいかないことがあるのです。
2012-11-17 21:47:10元々、マンボウは壁のない広い海洋に住んでいるので、「壁」というものをうまく理解できません。また、ハリセンボンやハコフグに近い生き物なので、身体が固く、パッと身をひるがえしてかわすといった器用な動きができません。
2012-11-17 21:50:15人間で言えば、身体の脇に手首のところで両腕を縛り付け、足は足首のところで縛った状態でスケートボードのような車輪付きの台に乗せられ、感じ取れない固い壁のある狭い部屋の中で動き回らなければならないようなものです。
2012-11-17 21:54:26