「地域のつながりと健康の関係を考える」シンポジウム&ワールドカフェ

2012年11月18日(日)に行なわれた「地域のつながりと健康の関係を考える」シンポジウム&ワールドカフェの@empublicさんの実況中継をまとめました。
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株式会社エンパブリック @Empublic

健康・医療みんくるファシリテーター育成講座、公開シンポジウム「地域のつながりと健康の関係を考える」@東大が始まりました。東京大学臨床疫学経済学分野の准教授近藤尚己氏から「人とのつながりと健康」と題しキーノートスピーチをしていただいています。

2012-11-18 10:17:50
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近藤先生が人とのつながり(=社会的ネットワーク)と健康の関係性に関するLisa Berkmanの研究を紹介しています。アメリカのアラメダ郡で行われた研究ではつながりが少ない人は多い人より3倍死にやすいというデータがでたそうです。

2012-11-18 10:21:07
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ネットワーク(人とのつながり)は「助け合い」の媒介となります。助け合いには手段サポートと情緒サポートがありサポートが多いほど病気の回復が早まるという結果もあるが、過剰なサポートは逆効果になることもあります。また、サポートは受け取るだけでなく与えることも自身に好影響をもたらします

2012-11-18 10:24:32
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肥満とつながりの関係に関する研究の紹介も。「肥満は伝染する?」両思いの相手が肥満だと肥満がうつりやすい。片思いも次に危険。思われているだけなら問題はなし。友人の友人が肥満の場合も"うつる"と。思い当たる節がありませんか?

2012-11-18 10:26:52
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人とのつながりと寿命に関する研究データを解析していくと、つながりは、タバコの喫煙と同じくらい寿命や健康への影響があるファクターであるというデータもでています。

2012-11-18 10:28:35
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結婚と健康の影響についての研究紹介も。飲酒の習慣に関しては、男性は離婚後に飲酒が増え、女性は減る。死別の場合も同じ。再婚すると男性はまた減り、女性は増えるとのこと。人との関係によって健康に影響がある習慣も変わります。

2012-11-18 10:30:50
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ソーシャルキャピタルの健康効果の研究では、信頼し合って協力的に地域で住んでいる人程、自分の健康状態に関する認識も良いというデータが、かなり統計的に有為な数値でています。

2012-11-18 10:33:15
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続いてソーシャルキャピタルを高める「まちづくり」型の介護実践について紹介。人が集まれるサロンなどを運営することで参加者も、ボランティアのスタッフにも健康への良い影響、意識への良い影響が出ています。また高齢者が子ども達に読み聞かせをする活動で世代間のつながりが生まれたという例も。

2012-11-18 10:35:35
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気をつけなればいけないのは仲間はずれができやすいということ。公民館に来るような人はもとからソーシャルキャピタルが高い。一番健康リスクが高い人ほどそういう活動に参加せず、リスクが高いまま。仲間はずれができないように、社会全体が包摂できるようなまちづくりを意識づける必要がある。

2012-11-18 10:36:44
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「つながり」と「助けあい」は特効薬。しかし助けてもらうだけではだめ。つなげ方は要注意が必要。個々の活動を強要するのではなく、色々なオプションを用意して選んでもらえるような広まりのある展開が必要なのではないでしょうか。

2012-11-18 10:38:12
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というわけで以上、近藤尚己氏からのキーノートスピーチでした。続きまして、みんくるプロデュース代表の孫大輔氏から「ヘルスプロモーションにおける対話の可能性〜みんくるカフェの例〜」と題してキーノートスピーチがあります。

2012-11-18 10:39:37
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孫さんの問いかけ:医療従事者以外の参加者へ「病気のとき以外に医療従事者の方とつながる機会がある方いますか?」医療従事者の方へ「仕事以外で患者さんや家族の方とつながる機会はありますか?」

2012-11-18 10:41:02
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医者と患者とのコミュニケーションの取り方に関して、「パターナリズム(父権的)な」、どなったり、怖いが、患者さんへの愛が強いが昔は多かった。しかし現代においてはそれではなかなかうまく行かなくなっている部分がある。

2012-11-18 10:44:41
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病気の子どもを持つ若い母親が、医者に対して思っていることや不安を伝えられない場面も多い。アレルギー物質が入った料理が出ても、看護師さんに頼んで換えてもらうものの、医者には言えない、言わないでとお願いするような人も多いようです。

2012-11-18 10:46:26
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医者は患者との自分のコミュニケーションに関して過大評価をしてしまっている場合が多く、「医者と患者の間で意思疎通ができているかどうか」について患者との認識に大きな違いがある。

2012-11-18 10:47:29
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医療従事者と患者とが、垣根のないフラットな対話の場を作ることで、医療従事者-患者間のコミュニケーションが変わっていくのではないかという思いから、エンパブリックで学びながらみんくるカフェの取り組みを2年ほど前から始めました。

2012-11-18 10:49:04
株式会社エンパブリック @Empublic

これまで「みんくるカフェ」「みんくる大学」で健康や医療に関わる多様なテーマを取り上げ対話の場を展開してきました。栄養と健康、運動と健康、遺族ケアと健康、セクシャルマイノリティと医療アクセスについてなど本当に幅広いテーマで話し合いが行われています。

2012-11-18 10:53:52
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東京、関東近県のみならず、全国的にヘルスコミュニケーション活動が始まっています。まだ始まったばかりの活動も多いですが、地域各地で自分が対話のホスト/ファシリテーターになって活動を展開していきたいという人のために育成プログラムも実施しています。

2012-11-18 10:55:53
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また最近、医療従事者を目指す学生たちもみんくるの取り組みに関心を持ってくれていて、仕事を持つ医療従事者の方々とは別のアプローチでヘルスプロモーションのあり方について活動を展開しています。

2012-11-18 10:57:27
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立場や見方の違うさまざまな人のコミュニケーションを促進するには「フラットな関係性」「対話」がキーワードとなっています。以上孫大輔氏からのキーノートスピーチでした。これよりエンパブリック代表広石がコーディネーターとして参加しパネルディスカッションを行います。

2012-11-18 10:58:56
株式会社エンパブリック @Empublic

先ほど近藤先生のプレゼンで山梨の取り組みが時間の関係で割愛されてしまった部分について。昔、銀行がなかった時代に、寄り合いでお金を出し合って地域に必要なものを買うような取り組みがあったが、ストレスなくそういう活動をできていた所は健康への良い栄養があった。

2012-11-18 11:01:47
株式会社エンパブリック @Empublic

しかし「一人一人が払わなければいけない掛け金が多いとストレスになり、悪影響がある」という負の側面もある。つながりがあれば何でもいいというわけではないというところは留意しなければならない。

2012-11-18 11:02:48
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サービスを単に提供するだけでなくどのように提供するかも重要。生活保護の問題でも、働かなくてももらえる額が多いと働く意欲がなくなってしまう。今の流れでは生活保護と職業訓練を掛け合わせている方向もでてきている

2012-11-18 11:05:44
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みんくるカフェに関心を持ってくれている医療従事者の中では、作業療法士さんなど医療側の中でも市民の目線を持っている人が多く関心を持ってくれている。市民はなかなか「お医者さん」とお会いする機会はないが、対話活動をする中で出会い、対等な立場で話せるようになっていっている人もいる

2012-11-18 11:08:34
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みんくるカフェの参加者の中で「医者恐怖症」のような人もいて、最初は孫先生と話をするのも辛そうだったが、何度も対話の場に参加してくれるようになっている。カフェ的な雰囲気が参加しやすさを生み出しているのでは。

2012-11-18 11:09:38