ソーシャル小説ゲームなんてどうでしょう その3
ツイッター小説『飽きるまで』247: 「何でこれ復活したあるか」リャンさんが先に発言する。僕が小説を呟く前に、である。「何と言いますか、ソーシャル小説ゲームというのを試そうかと」「はあ?」「えっと、これなんですが http://t.co/hrlNM7xJ」 続 #twnovel
2012-11-09 17:07:26ツイッター小説『飽きるまで』248: 「読んでも意味が分らないね」「何て言うか、短いストーリーをコレクションアイテムに出来ないかという試みなんです」「はァ?」「ランダムに並べても物語として読め、全部正しくつなげるとさらに楽しめるような小片を書いてみるんです」 続 #twnovel
2012-11-09 17:08:19ツイッター小説『飽きるまで』249: 喋っているうち、意味が僕も分らなくなる。「それをツイッタ小説でやるあるか? 無理あるね」リャンさんは鼻で笑うばかりだ。「いや、でもまあ試すだけ試そうかと」「フーン」「……」リャンさんの白眼視に堪えきれず、僕は逃げ出した。 続 #twnovel
2012-11-09 17:08:37ツイッター小説『飽きるまで』250: 「とりあえず試すだけだから」というわけで僕は以下のとおり規定する。1)ハッシュタグ「#小説ガチャ」を付ける。2)各話はそれぞれ独立し、且つランダムに連結できる。3)全5章で完結。4)題名と話数(章番号)を明記して始める。 続 #twnovel
2012-11-09 17:14:08【海の箱-1】目が覚めると海の中だった。いつの間に眠ってしまったのか思い出せない。だけど少なくとも、ついさっきまではここに居なかったはずだ。水の色をしたくらげがふわふわと近寄ってきて耳元で囁く。「前に進みなさい」と。どうやら始めなくてはいけないらしい。だけどなにを? #小説ガチャ
2012-11-11 23:28:37【海の箱-B】 くらげは刺胞動物門に属する動物である。成体はプランクトンとして生活しており海の中を浮遊しているが、遊泳能力が無いわけではなく自力で泳ぐこともある。幼生もプランクトンであるが、成長するとポリプという形態で岩などに固着する。ポリプは無性生殖により増える。 #小説ガチャ
2012-11-11 23:55:42【ビンス-1】彼の心は赤ん坊のように小さくて、つるつるしていた。僕にとっては小さすぎるが、我慢して使ってみようかと思った。でも心の裏側へ指が触れると、大きく窪んでいておまけにベトベトしている事に気付いた。ベトベトは嫌いだから、僕は彼の心をそっとゴミ箱へと戻した。 #小説ガチャ
2012-11-12 00:00:06【老人と海A】 私の骸がこの海の藻屑と消えて何十年が経っただろうか。気づいたときには海亀の身体を持っていた。意識は人間のままに外界を認識し、海亀としての生を営んでいる。海はすべてを受け入れてくれる。今日も例外でなく。#小説ガチャ
2012-11-12 01:09:41【老人と海B 海の箱C】 海亀としての営み。私はくらげを食べる。今日もそのくらげを食べるために私は追っていき、彼女を見つけた。思えばくらげがわざと、私と彼女を引きあわせたのかもしれない。私の目の前には改定に横たわる少女がいた。彼女は生きているように見える。 #小説ガチャ
2012-11-12 01:10:52【老人と海C 海の箱D ビンスB】彼女の目はきょろりと動いて私を捉えた。パクパクと口を動かす。近づけば彼女の声が聞こえるような気がして、私は無用心にも心を許して寄っていった。やはり彼女の言葉が聞こえた。「僕はビンスの心を捨ててしまったの……。気持ち悪かったから……」 #小説ガチャ
2012-11-12 01:14:54【しましま‐1】旅人は縞縞な大地を歩いていた。白と黒の縞縞で、うっかり白の部分に落ると、下にいる怪獣・シマシマンに食べられる。シマシマンは生物の色素を取るが、命は取らない。だが、色素を取られた生物はこの地に降り注ぐ特殊な光で一瞬で燃え尽き、縞縞の黒の一部となるのだ #小説ガチャ
2012-11-12 16:17:00【しましま‐2】島島に旅人は乗っていた。島島はクラゲを主食とする海に浮かぶ小山の様な生物だ。クラゲが主食なので沈むことは無いし、人間も上に乗せてくれる。だが、繁殖期の島島には乗ってはいけない。島島は狂暴になり、小山をぶつけ合う。上に乗った人間など、ひとたまりもない #小説ガチャ
2012-11-12 16:36:50【海の箱-2】しばらく歩いていると、空気の箱を見つけた。シャボン玉を立方体にしたみたいに、中に気体が詰められている。空気はとても重たそうに横たわっている。手を触れてみる。それは捉えられることを拒むように分割し、いくつかの立方体になってから、ゆっくりと落ちていった。 #小説ガチャ
2012-11-12 18:53:46【Jの本-1】 屋敷に二人の遺産整理人がやってきたことからこの物語は始まるってわけさ。屋敷は古い洋館でしなびた爺さんが一人で住んでたって話だ。でもって二人が屋敷へ入ってみると目についたのが本だ。むしろ目につくものは本しか無い。二人はいきなり難題にぶつかりましたとさ。 #小説ガチャ
2012-11-12 19:56:22【しましま-3】旅人は易者に話を聞いた。どこかに巨大なsimaを持った生き物がいると。そんな生き物は見たことが無い。旅人は言う。いないと思っている物ほど、近くにいるものだと易者は笑う。旅人は不意に気が付き、巨大すぎると笑った。見事なsimaを内包する、地球。 #小説ガチャ
2012-11-12 21:56:27【しましま-4】旅人は海沿いの洞窟にいた。ラジオが鳴る『本日の天気は晴れ時々、シマです』誰かが、来るよと呟いた。途端、島が空から海へと墜ちてきた。歓声が上がり、島が次々と墜ちてくる。島は十分な海水を吸った後、再び浮上して各地に雨を降らし、また一年後ここに戻ってくる #小説ガチャ
2012-11-12 22:24:45@ayamarido_novel ハッシュタグ「#小説ガチャ」お借りしました。面白そう、で飛びついて作品を投稿してから我に返りました(汗。不備があるようでしたら、ご指摘をお願いします。
2012-11-12 22:54:41【しましま‐5】旅人が歩いていると死魔が2体降りて来た「疲れたんじゃないか?」「辛いんじゃないか?」いいや、まだまだ「もう十分見ただろう」「もう十分知っただろう」いいや、まだまだ「一体何を知ろうというんだ」「一体何を求めているんだ」あの人の、あの場所を #小説ガチャ
2012-11-13 09:04:09【ビンス-2】首輪から彼女の心を取り外してみる。表面は隈なく砂のようにザラついているが、断面はスターフルーツのように美しい星型模様をしていた。僕はそれを気に入ったが、使うにはやや大きすぎる。未練を残しつつ首輪に戻すと、目覚めた猫は砂を蹴って僕の足元から逃げて行った。 #小説ガチャ
2012-11-13 12:17:49