親分民主主義から政策民主主義へ

今の制度では選挙が終わると政治家が勝手に政策を決めてもそれを止める手だてがない。「親分」の決定に従わねばならない子分のように。だがインターネットがあれば私たちは政治家に頼らずとも政策を一つ一つの政策を決定できるのだ。政策ごとに民意を尋ね、決定する政策民主主義を、私たちは目指すべきではないだろうか。
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shinshinohara @ShinShinohara

現在の政治制度だと国民は党を選ばねばならぬ。この方式は外交政策に共感しても原発は意見が合わぬなど、政策によって不満が大きい。これに対し「液体民主主義」という考え方が出ている。党は政策を掲げず、国民の意見を政策ごとに反映させようという試みだ。http://t.co/4yrkkqRQ

2012-11-22 00:37:54
shinshinohara @ShinShinohara

ルソーは「社会契約論」で、民主主義の仕組みをベクトルの合成に喩えた。一人一人の考えがベクトルとなり、それを何万、何千万と合成して出てきた方向性が「民意」であり、それを実現する政治が民主主義だと。この考えが感動を呼び、フランス革命をはじめ民主主義が世界を席巻することとなった。

2012-11-22 00:43:44
shinshinohara @ShinShinohara

だが、現実の民主主義国ではルソーの仮説した通りにはならず「親分主義」となりがち。国民は自分が最優先に考える政策を実現してくれそうな党に投票する事はできるが、他の政策についてはどれだけ不満があろうと党の方針に従わねばならぬ。まるで、不満があっても親分についていかざるをえないように。

2012-11-22 00:50:41
shinshinohara @ShinShinohara

親分主義は民意をねじ曲げる。橋下氏がいみじくも「選挙に通れば白紙委任状」と言ったように、小泉氏が郵政改革以外は好き勝手やったように、選挙後は民意を無視して政策を決めてしまう。国民はそれに甘んじるしかない。民意を反映する機会が選挙しかなく、選挙以外では「親分」の暴走を止められない。

2012-11-22 00:59:04
shinshinohara @ShinShinohara

選挙でしか民意を問わないことが、重要政策以外は民意を無視する原因となる。現在の代議制民主主義は、一つか二つ程度の政策しか民意を反映できないという欠点がある。それでもこの制度が採用されてきたのは、民意を問う方法が選挙しかなかったからだ。

2012-11-22 01:05:38
shinshinohara @ShinShinohara

だが、今はインターネットがある。民意を一つ一つの政策ごとに問うことも可能である。かつては直接民主主義は少人数の国でしかできないと思われていたが、インターネットなら1億人の民意を政策ごとに問うことも可能である。ルソーのイメージに近づけるようになったのだ。

2012-11-22 01:10:27
shinshinohara @ShinShinohara

政策ごとに民意を問う「液体民主主義」なら、外交政策、原発政策、消費税政策など、政策ごとに自分の望む政策を一人一人の国民が選ぶことができ、国民全体の総意で一つ一つの政策が決められる。1億人の国でも、直接民主主義で一つ一つの政策を決められるのだ。

2012-11-22 01:17:30
shinshinohara @ShinShinohara

私はこれを「政策民主主義」と呼びたい。今までの党を選ぶ方式は代議制民主主義というが、要するに強い親分についていけばおいしい目にあえるという「親分主義」でしかなく、親分に従う限り、自分の望まぬ政策もウンと言わざるを得ない。しかし政策民主主義なら意にそまぬのに親分に従う必要はない。

2012-11-22 01:23:48
shinshinohara @ShinShinohara

インターネットの登場は今まで難しかった政策ごとに民意を問う政策民主主義を可能にする。原発政策はこう、外交政策はこう、福祉政策はこう、と政策ごとに国民は意見を表明できる。道具立ては揃っているのに今の国の制度ではこれができない。制度がインターネットの登場を想定していないからだ。

2012-11-22 01:29:45
shinshinohara @ShinShinohara

インターネットがある以上、代議員はいらない。国民が直接政策ごとに民意を示せばよいことになる。必要なのは、その政策にあまり知識のない国民に、政策の意味を分かりやすく伝え、判断材料を提供する政策ごとの専門の人間の意見だ。「脱原発議員」、「高福祉議員」、「消費増税議員」など政策ごとに。

2012-11-22 01:36:58
shinshinohara @ShinShinohara

政策民主主義では、議員は党に所属せず、一人一人が独立して一つ一つの政策ごとに態度を明らかにしておく。一つの政策を議論する際は、同じ意見の議員が集まって主張を述べ、国民に支持を訴える。国民は相対する主張の両方を聞き、支持する政策を決めていく。これが政策民主主義の基本制度だ。

2012-11-22 01:44:14
shinshinohara @ShinShinohara

政策民主主義では国民が責任をとる。自分が選んだ政策なのだから、その政策を実現してどんな副作用があろうとそれは自分たちで決めたことなのだからと甘受するしかない。今の「親分主義」なら不満のある政策は親分たる政治家のせいにできるが、もうそれはできない。国民は真剣にならざるを得ない。

2012-11-22 01:49:52
shinshinohara @ShinShinohara

親分民主主義は楽だ。何か不満があれば親分である政治家や官僚のせいにでき、不満をぶつけられる上に自分は責任をとらなくてよいのだから。だが、このためにポピュリズムが生まれやすい。親分になりたい政治家はウケのよい話ばかりして歓心を買い、国民をだましすかして権力を握ろうとするからだ。

2012-11-22 01:55:27
shinshinohara @ShinShinohara

橋下氏の「選挙後は白紙委任状」や石原氏の「大同団結」は典型的な親分民主主義。政権さえ取れば好き勝手できると考えているということだ。民主党の前のマニフェスト選挙も親分民主主義の延長線上。政権を取れば約束を反故にしても国民は阻止できないことを示した。橋下氏はそれで学んだのだろう。

2012-11-22 02:02:16
shinshinohara @ShinShinohara

国民が自らの意志を国政に反映させるには親分民主主義ではもうだめだ。親分民主主義は国民の意志を無視して政策を決めてしまう。政策民主主義に切り替えて国民自らが自分たちの運命を選び取っていかなければならない。7割が脱原発なのに代議員なる親分が民意をねじ曲げることを許してはならない。

2012-11-22 02:07:11
shinshinohara @ShinShinohara

親分民主主義はポピュリズムを生みやすく、それが衆愚政治の原因となる。政策民主主義では国民自らが結果責任を取らなければならない。国民自身が当事者意識を持って政策を決断するのだ。そうすると、意外に安易な意志決定はできなくなるだろう。政策の副作用も自らの責任になるからだ。

2012-11-22 02:12:27
shinshinohara @ShinShinohara

私達はこれまで、政治家や官僚を「親分」として立てる代わりに不満があれば「あいつら」のせいにすればよいと考えてきた。そして私たちはか弱き善良な庶民である、と。だがこの構造こそ調子のよいことばかり言う政治家を次々と生み、後世の子どもたちに多額の借金を残す衆愚政治を招くのではないか。

2012-11-22 02:19:47
shinshinohara @ShinShinohara

私たちはもはや政治家や官僚を「あいつら」呼ばわりすることで「無垢な庶民」に逃げ込んではならない。私たちは民主主義の時代に生き、自ら決定していかねばならないのだ。親分民主主義から脱却し、「私たち」自身がこの国の行く末に責任を持って決めなければならないのだ。

2012-11-22 02:24:33
shinshinohara @ShinShinohara

私たちの決断が、後世の子どもたちの世界を決めてしまう。そのときに政治家のせいにしてももう遅い。そんな「親分」を選んだ自身にも責任があるのだ。どうせ責任を負うのなら、自ら選び取ろうではないか。私たちが政策を決める。政策民主主義を模索しよう。

2012-11-22 02:29:06