ICTフルーエンシーとは

GLOCOM豊福先生のツイートより
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豊福晋平 (GLOCOM/JDiCE) @stoyofuku

ブログ記事作成をサポートする時は、まず5W1Hを参考に取材メモを作ってもらうのですが、いきなり本文を書き始めて固まってしまう子や、せっかくのメモを消しゴムで消してしまう子が意外に多いのに気付きました。

2012-11-22 21:52:28
豊福晋平 (GLOCOM/JDiCE) @stoyofuku

ブログ記事作成の際の主なハードルは2つ、文章構成力とICTフルーエンシー(使いこなし度)です。フルーエンシーに不安がある場合、全て手書き作業で取材メモ作成と本文構成を行います。45分でも100~200字の記事作成は可能です。

2012-11-22 22:00:23
豊福晋平 (GLOCOM/JDiCE) @stoyofuku

ICTフルーエンシーはキーボード入力やOSの基本操作等に顕著に現れます。能力が高ければ、取材メモをワープロに直打ちして、カット&ペーストで文章構成を行うことが出来ますが、このレベルが可能なのは過去2例だけでした。児童間・学校間の格差は極めて大きいです。

2012-11-22 22:06:03
豊福晋平 (GLOCOM/JDiCE) @stoyofuku

ICTフルーエンシーは複合的な能力です。単純作業を手続きとして与えただけでは育ちません。ある程度の慣れと自律的なオペレーションが出来ないと、スムーズに環境を使いこなす段階には至らないでしょう。

2012-11-22 22:11:15
豊福晋平 (GLOCOM/JDiCE) @stoyofuku

ブログ記事作成ではワープロ(エディタ)を知的作業環境として使います。ワープロで発想し、文章構成し、仕上げる事を要求される訳です。児童の思考スピードに合わせて自在に操作できるようにならないと、知的作業の生産性には結びつきません。

2012-11-22 22:14:50
豊福晋平 (GLOCOM/JDiCE) @stoyofuku

授業ICT利活用の理由や意義を問い詰めるほど、授業に役立つ教具として最適化され、授業の流れを阻害しない統制した使わせ方が多くなります。このような学習者に失敗させない単純な手続き的作業は、逆に、ICTフルーエンシーの伸長を阻害してしまいます。

2012-11-22 22:38:29
豊福晋平 (GLOCOM/JDiCE) @stoyofuku

ICTフルーエンシーが低いと、単純なトラブルや操作ミスでしばしば授業がストップしてしまいます。能力が高ければ自力解決場面も多い。これは多様な機材を扱っているソウルの小学校で分かった事です。増やすべきはICT支援員よりもフルーエンシーなのかもしれません。

2012-11-22 22:46:51
豊福晋平 (GLOCOM/JDiCE) @stoyofuku

教育情報化で次々目新しいデバイスを追いかけるのも結構ですが、その結果、子どものICTフルーエンシーがどうなるのか、自在な知的環境を駆使できる人にするのか、単純作業をこなすだけで依存的な人にするのか、ゴールはどっちなのか、よーく考えてみて欲しいと思うわけです。

2012-11-22 22:59:27
豊福晋平 (GLOCOM/JDiCE) @stoyofuku

ICTフルーエンシーの定義は案外難しいでしょう。能力のなかには連続的・複合的な操作と問題解決能力が含まれているので、タスクレベルで書き出してしまうと意味がありません。

2012-11-23 05:11:32