石川忠司×山川健一ツイッター対談トークショー

テーマ:小説の構造とは 『ここがロドスだ、ここで跳べ!』をテキストに。 実施日:2010年8月10日
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山川健一 @Yamakawakenichi

ぼくの場合は、「熱い!」からね(笑)。笑いというものは対象を突き放して客体視することで生まれるからね。ギロチン台のユーモアって言葉もあるが、そういう部分がぼくの小説にはまりないかもね。 #ishiyama0810

2010-08-10 19:32:08
石川忠司 @ishikawatadashi

確かに「熱い!」よな。で、その「熱さ」が「ロドス」ではすごく読者に伝わる構成になっていると思うんだけど。 #ishiyama0810

2010-08-10 19:33:48
山川健一 @Yamakawakenichi

小説を書く時、これはあくまでもぼくの場合はということにすぎないんだが、バンドのライヴと同じなんだよね。1曲めでつかんで、少しずつ盛り上げていって、最後にはカタルシスがある。そういうのが好きなんだよね。 #ishiyama0810

2010-08-10 19:35:55
石川忠司 @ishikawatadashi

それはそうだけど、「ロドス」は基本的に良質な「親父小説」だと思うよ。「ロドス」の読者からの感想にさ、「直樹みたいな父親がほしかった」って意見多かったでしょ。 #ishiyama0810

2010-08-10 19:39:13
石川忠司 @ishikawatadashi

それは「ロドス」の構成に関係していると思うんだ。 #ishiyama0810

2010-08-10 19:39:42
山川健一 @Yamakawakenichi

親父小説? そうだよな! 芸工大に来た高校生のお母さんもそう言ってた。それで、「父親がわりになってください」と言われたんで、「キャラ的にそれは得意なんで任せて下さい!」って答えたんだが。 #ishiyama0810

2010-08-10 19:42:05
山川健一 @Yamakawakenichi

構成に関しては、うーん、自分じゃよくわからないな。構成というのは、二重構造になってるという意味? #ishiyama0810

2010-08-10 19:43:15
石川忠司 @ishikawatadashi

「ロドス」はパラレルワールドの話しじゃない。一方の直樹は学生運動に挺身しきったけど、他方の直樹はビビッて逃げて、それなりの地位を築いてきた。 #ishiyama0810

2010-08-10 19:45:25
石川忠司 @ishikawatadashi

で、学生運動に挺身した=「ロドスで跳んだ」直樹には高校生の娘がいるわけだよ。 #ishiyama0810

2010-08-10 19:47:11
石川忠司 @ishikawatadashi

小説を読むときには、やっぱ自分が誰に感情移入をするかってのは重要な問題だと思うんだよね #ishiyama0810

2010-08-10 19:48:30
石川忠司 @ishikawatadashi

「ロドス」を読み始めた段階では、さっきもいったように、読者は直樹(跳ばなかった方)に感情移入するよね。 #ishiyama0810

2010-08-10 19:50:00
石川忠司 @ishikawatadashi

でも読んでいるうちに、徐々に娘の亜衣に感情移入の対象がシフトするんだけど、例えば176ページで、直樹はこんなことをいっている。 #ishiyama0810

2010-08-10 19:51:55
石川忠司 @ishikawatadashi

「いつか俺がこの世界から消えたら、と直樹は考える。もう一人の滝口直樹がこの子のことをちゃんと愛してやってくれのだろうか、と」。 #ishiyama0810

2010-08-10 19:53:08
石川忠司 @ishikawatadashi

でさー、結局「ロドス」の読者は、読んでいるうちに、跳ばなかった方の直樹の存在しない「子供」のポジションに感情移入するようになると思うんだ。 #ishiyama0810

2010-08-10 19:54:37
石川忠司 @ishikawatadashi

だから、読者=(跳ばなかった方の)直樹の存在しなかった「子供」として、「親父」の山川さんのメッセージをストレートに受け取っている気分になるんじゃないか。 #ishiyama0810

2010-08-10 19:56:13
石川忠司 @ishikawatadashi

構造としての「親父小説」ってのはそういう意味。 #ishiyama0810

2010-08-10 19:56:32
山川健一 @Yamakawakenichi

思うに、小説というのは実在の世界=現実の模写なのではなくて、たとえばロダンの彫刻がそこにちゃんとあるというような意味で、実在なんだと思うね。 #ishiyama0810

2010-08-10 20:02:14
山川健一 @Yamakawakenichi

ところで「熱い!」というのは、滑稽と背中合わせで、ロドスの主人公の滝口直樹は、そういうきわどい生き方をしてると思うね。熱い→滑稽でもある→許されている、という具合に。「は」でスタートするからこそ「再生」に至るのかもしれないよ。 #ishiyama0810

2010-08-10 20:03:13
石川忠司 @ishikawatadashi

その「再生」ってのを詳しく書いてもらえます? #ishiyama0810

2010-08-10 20:04:35
山川健一 @Yamakawakenichi

二つの世界のどちらの直樹も、じつは失われている。では、どうしたら「直樹」は許され、救われ、本来の自分として「再生」──つまり希望を持って毎日をすごすことができるようになるのか。それは、二つの世界の直樹が合体して一つになることが必要だったんだと思う。 #ishiyama0810

2010-08-10 20:09:09
石川忠司 @ishikawatadashi

ああ、なるほどね。それが「ロドス」の究極のメッセージなのかもね。ところで僕ら来年から芸工大で創作を教える予定じゃない? #ishiyama0810

2010-08-10 20:11:13
石川忠司 @ishikawatadashi

はじめは「創作を教える」ってことは、小説の技術とか発想の仕方とか、そういうのがメインなんだろうな、って思ってたんだよ。 #ishiyama0810

2010-08-10 20:12:22
石川忠司 @ishikawatadashi

でも、高校に出稼ぎ授業とかしているうちにさ、ちょっと考えが変わってきていて。 #ishiyama0810

2010-08-10 20:13:12
石川忠司 @ishikawatadashi

あ。鳥男に感情移入ってのはすごいですね。 #ishiyama0810

2010-08-10 20:15:16