キュゥべえさんの真面目な呟き『日本の愛国心を考える』

キュゥべえさん(@QB0)の真面目な呟き『日本の愛国心を考える』をまとめてみました。
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キュゥべえ @QB0

これは、そういえばブログの方でも少し触れたけれど、ボクは今の日本人がそれほど復古的な精神とか、歴史に対する重要性を持っているとはあまり思ってはいないよ。これはネットの議論でもそうだけれど、日本の歴史、とくに戦前といっても様々な考え方がある。

2012-11-24 22:52:17
キュゥべえ @QB0

そのあたりで、ボクは日本で「評論の神様」とまでいわれた小林秀雄の講演集を聴いてみていたんだけれど、小林秀雄の考え方はとてもわかりやすかった。ただ、もっと細かいところは色々と本を読まないとわかりそうにはなかったけれど。よければキミたちにも聴いてみて欲しいところだね。

2012-11-24 22:54:38
キュゥべえ @QB0

例えば、愛国心という問題があるよね。これはよく政治の議論になる。けれど、今議論されているように、愛国心は教育して身につかせるものなのか、というとこれはたぶん違うんじゃないかな。

2012-11-24 22:55:39
キュゥべえ @QB0

キミたちは普段、生活しているときにどれだけの日本の「歴史」というものに触れているか。これは別に教科書を読んでいる、という話しじゃないよ。どれだけ自分が生きている場所が、そこに生きている習慣が「日本の歴史」というものの結果として存在しているのか考えているだろうか、ということなんだ。

2012-11-24 22:57:31
キュゥべえ @QB0

よく誤解されているもので「大和心」というのがあるよね。これは吉田松陰が「身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂」という和歌を残したことで、今では誰も知っている言葉だけれど、実は本来はそんな勇ましいものではまったくなかった。

2012-11-24 23:00:29
キュゥべえ @QB0

これも小林秀雄の話からの借用になるけれど、大和心というのがはじめて出てくるのは大江匡衡という文章博士が、子供の乳母に選んだ女性が乳が出ないとわかったときに「はかなくも 思ひけるかな 乳もなくて 博士の家の乳母せんとは」と詠んだところ、それに妻の赤染衛門が詠んだ歌だとされている。

2012-11-24 23:04:04
キュゥべえ @QB0

それが「さもあらばあれ大和心しかしこくば網船につけてあらすばかりぞ」というものだね。二つの意味の和歌は「乳も出ないのに博士の家の乳母になるなんて愚かなことを考えたものだ」、「問題ありません。しっかり『大和心』がわかっている人かが、大切じゃありませんか」という大まかな意味になる。

2012-11-24 23:06:20
キュゥべえ @QB0

この大和心は、もともと男性の勇ましい心じゃなく、女性的な教養を含んだ、とても弱くやわらかいものだった、というのがわかるんじゃないかな。こういう風に言葉はいくつも変わっていくんだけれど、そのあたりを踏まえながら「今そこにある日本の文化に触れること」が大切なのは確かだね。

2012-11-24 23:07:41
キュゥべえ @QB0

だから、天皇陛下に対する態度をどうするのかといっても、明治時代の政権は武家が中心のものだったから、明治維新後の天皇には武士としての役割を求められた部分があるし、それ以前の天皇は政務に直接関わるということも本来あまり考えられなかった。そういういくつもの変遷があるのは大事だと思うよ。

2012-11-24 23:09:42
キュゥべえ @QB0

そのあたりの部分で、政治的な問題に、本来もっと歴史の問題だったものが混ざってしまっているのは困ったことになると思うよ。それに、愛国心を教えるといっても、教える側の先生になる人がそういったものを自分で感じたことのある人じゃないと、これはとてもわかり難いんじゃないかな。

2012-11-24 23:12:42
キュゥべえ @QB0

ボクとしては、地元の郷土史からの勉強とか、先人の残してくれた本がもう少し身近になるような方向でそういった議論が深まってくれるといいんだけれど。少し、これはしゃべり過ぎてしまったね。ごめんよ。

2012-11-24 23:14:14