キュゥべえさんの真面目な呟き『日本文化について考える』

キュゥべえさん(@QB0)の真面目な呟き『日本文化について考える』をまとめてみました。
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キュゥべえ @QB0

そうだね。これはもう一つ、本来ならブログにでも書くようなことなんだけれど、少しボクの思った日本文化のことについて書いてもいいかい? キミたちにも聴いて欲しいことだし。

2012-11-24 23:46:28
キュゥべえ @QB0

今から何年も前になるけれど、ボクはネットをするようになって、結構右よりの人たちのいた掲示板にいたことが長かったんだけれど、そのくらいの時期の話になる。その頃はちょうど、ネットで保守層の方が強くなっていて、かなり活気もある時期だったんだ。

2012-11-24 23:48:32
キュゥべえ @QB0

ボクは、どちらかといえば日本よりも、もともと西洋の思想の方が関心があった。なぜなら、西洋史が好きだったのもあるけれど、こうして生活しているスタイルを見ても、それは西洋的な部分が極めて強いことは否定できないよね。だから、西洋を知ることの方が有意義だと思っていた。契約にも便利だし

2012-11-24 23:51:38
キュゥべえ @QB0

ところが、そこで問題になることがある。西洋の価値観っていうのは、どこからはじまっているかと考えたときにどうしてもキリスト教の影響というのを外しては考えられない部分がある。これが一番日本人の苦手なところなんだけれど、「聖書」を読めるかはかなりの問題になるんじゃないかな。

2012-11-24 23:53:26
キュゥべえ @QB0

ボクの場合は、わけがわからなかった。旧約聖書を少し読んだところで、「なんでこの考えが西洋であれだけの影響力を持っていたのかを知るのに、ちっとも論理的じゃない」と思ったからさ。だから頭の中で、なんとかそこから近代を分けて組み立てようとした。そうすると、すごく簡単な話になる。

2012-11-24 23:55:07
キュゥべえ @QB0

これは、今でいえば合理主義とか、論理という考え方になる。かなり話しが飛躍するけれど、韓国や中国を批判するときには、こういった科学的な合理精神と、歴史の常識さえ覚えておけば簡単に論争することもできた。だけど、せっかくに日本にいるんだし、どうせなら自分でも日本を知りたいと思ったんだ。

2012-11-24 23:57:17
キュゥべえ @QB0

そこで、大学のときにしばらくやりたいことも見つからなかったし「神社」というものを回って見ようと思った。何か、日本人の精神にも関係がありそうだしね。大体、いくつかテーマを決めて歩いたんだけれど、何年かかけて百社や二百社は回ったんじゃないかな。

2012-11-24 23:59:11
キュゥべえ @QB0

ところが、神社というのにはいってみると何もないんだね。もちろん建物はあるし、宮司さんはいるよ。それに由緒書きもあるし、そこの神社に祭られている神様のこともわかる。ところが、そこからもう一つ考えてみると、神社というものがもともとなんだったのか、というのはさっぱりわからなかった。

2012-11-25 00:00:46
キュゥべえ @QB0

一方、ネットの方では大体日本史の話になる。近代の日本がどれだけ西洋諸国の中で、どれだけ先進化を成し遂げたのか。どういう状況で、太平洋戦争を戦ったのか。その慰霊とか、日本の正義とかそういう問題だね。それに加えてとなりの国がどれだけいい加減か、という部分もあるんじゃないかな。

2012-11-25 00:02:35
キュゥべえ @QB0

ところが、この神社から見えて来る日本らしさと、近代の大国日本の二つのが姿がどうしても結びつかない。ここで、またボクはよくわからなくなってしまった。確かに、ボクは日本が好きだけれど、日本らしさ、日本の精神というものがなかなか掴めない。これだと、日本が好きな立場としては困るよね。

2012-11-25 00:04:34
キュゥべえ @QB0

これはボクの場合だけど、そこで一つの転換になったのが西行法師の和歌に「何事のおはしますをば 知らねども かたじけなさに 涙こぼるる」というのを見つけたときだった。これは西行が伊勢神宮で詠んだ歌なんだけれど、神社には目に見えるものはなにもない。だけど、そこに神社がある。

2012-11-25 00:06:31
キュゥべえ @QB0

神社を回ったことのある人はわかりやすいと思うけれど、神社の由来はいくつかに分かれているんだけれど、例えば水源ならその水の源に「神様」を見て祭っているみたいだし、山ならその山に「神様」を感じて祭っているらしい。だけど、そんなものは目に見えるわけがないじゃないか。

2012-11-25 00:08:16
キュゥべえ @QB0

だけど、古代の人たちはその山や川の中に、今でいえば「神様」になってしまっているけれど、実際には何か「感じるものがあった」ということだとボクは、西行の和歌で少しわかったような気がした。これはとても不思議なことで、八百万の神様といっても、神様があちこちにいるわけじゃないんだ。

2012-11-25 00:10:19
キュゥべえ @QB0

それはいうなら、「人間の目には見えないけれど、そこで何かを感じられるものがある」という、目に見えないものとの関係の上に成り立っている、世界でもかなり古い信仰なんじゃないかな。それは祖先の霊魂かも知れないし、「遠野物語」に出てくるような魑魅魍魎の世界かも知れないけれど。

2012-11-25 00:12:09
キュゥべえ @QB0

例えば、そこに何か恐ろしいものをキミたちが感じれば、そこにはもしかすると何かがあるのかも知れないし、反対にとても心地のいい場所や、水のあるような場所にやっぱり感じるものがあるなら、それはそれだけで信仰というものが成立するのかも知れない。もともとの信仰はそういうものなんじゃないかな

2012-11-25 00:14:51
キュゥべえ @QB0

そう考えたときに、ボクは西洋のキリスト教も少しわかった気がしたよ。今は確かに聖書とか、教会というものがあるし、神学ってものも大変長い歴史があるけれど、もともとの人間の信仰は論理よりも先に、感覚的なものから生まれたんじゃないかな。それがまとまると神話になる。

2012-11-25 00:16:44
キュゥべえ @QB0

だから、古い民族はどこでも神話を持っているよね。日本には「古事記」があるし、ギリシャにはギリシャ神話がある。エジプトの神話もあるし、北欧神話もある。あるいは、カルディア神話とか、挙げていけばキリがなくなるくらいにあるんじゃないかな。

2012-11-25 00:18:31
キュゥべえ @QB0

ボクらみたいに、今の科学の目で見ればそれは「世界でも最も古い空想物語」でしかないんだけれど、つい数百年前まで人はそういう世界があると信じていた。そこで、ボクたちは昔の人は愚かだと考えるのは簡単だよね。だけど、歴史はそういう部分を踏まえないと、なかなかわからないと思うよ。

2012-11-25 00:20:22
キュゥべえ @QB0

だとすると、日本の歴史を学ぶことは、自分も過去の日本人の考え方や、彼らが神様に対してどう向っていたのか、あるいは当時の人が書いたものをどう読むのか、そういった部分にも繋がっていく話になる。そう思ったときに、ボクの中ではその二つの時代にまとまりがついた。

2012-11-25 00:22:36
キュゥべえ @QB0

明治、大正、昭和という時代は、日本にとって確かに国としては偉大な時代だったと思うよ。どれだけ世界から批難されたとしても、東洋の小国が必死で先進国に追いついて、いくつもの戦争を戦ったんだからすごいことだよね。それを右翼的な考え方だというのなら、それは右翼でもいいと思う。

2012-11-25 00:25:05
キュゥべえ @QB0

一方で、あまりにも西洋の価値観の前で、日本という国がどういうものだったのかをこれは見失っていた部分がある。それが国内や、海外への進出政策の中でも、様々な問題をそのままにしていたのも事実だし。けれど、それは両方の側面があってはじめて歴史になっているんじゃないかな。

2012-11-25 00:26:38
キュゥべえ @QB0

そこで、ただ指摘しないといけないこともある。例えば韓国や中国を見たときに、「あそこは制度的に遅れてる」と感じる人は多いんじゃないかな。これは掲示板でもそうなんだけれど、風習とか習慣とか、そういった部分で見下している人は多い。ボクはこれを差別だとは思わないけれど、問題はあると思うよ

2012-11-25 00:29:40
キュゥべえ @QB0

その遅れているとか劣っている、と思う部分は科学的な合理主義がベースになってしまっている。「常識的な人間ならそう思うだろう」、「いつまでも古い習慣に拘るのはおかしい」と考えてしまうことだね。実際、こういった部分は大事ではあるんだけれど、過去の風習についてはそうともいえない。

2012-11-25 00:31:53
キュゥべえ @QB0

これはそれぞれの国の歴史的な成り立ちによるところが極めて大きいよ。さっき、ボクは日本の明治も偉大な時代だと思うと書いたけれど、これは日本はそれだけ先人たちの努力の積み重ねがあったからできたことだし、中国や韓国にはすぐにそれに対応できるだけの余力もなかった。

2012-11-25 00:33:20
キュゥべえ @QB0

日本も急激な近代化の後に「民俗学」という学問ができて後で、もう一度古い文化や習慣を再発見しようという流れが起きたんだけれど、今の中国や韓国がそこまでの考えができるほど成熟しているかは、ボクはわからない。日本だって小泉八雲や折口信夫がいなかったらここまで進んではいなかっただろうし。

2012-11-25 00:35:35