ライスのアニメ感想:#193 serial experiments lain (8)
- terry_rice88
- 8834
- 0
- 0
- 0
serial experiments lain:Layer:8「Rumors」タイトルどおり、一人歩きする噂に苛まれていく玲音。彼女を見つめる視線、ネットと現実が筒抜けになる感覚。そしてワイヤードの神。二重人格化する玲音に対して、以前よりワイヤードに存在していたレインが姿を現す。
2012-11-26 23:57:05玲音が現実とワイヤードで性格が豹変するって言うのは、現代の世界においても、そういう人が少なからず存在するし、現実とネットの薄い膜が現れていて面白い。けど、玲音の場合は現実にも侵食しているのが面白いか。結構、これまでに語られてきたことが徐々に繋がってきているのが興味深いな。
2012-11-26 23:38:09セヴンスプロコトルやIPアドレスの云々かんぬんについては次回のサブタイトルになっている事から語句だけ出てきて、実態は持ち越しかな。色々、鋭くはあるんだけども自分の理解が追いついていない所もあるので深くは追求しないようにしておくか。今回は状況よりは玲音そのものにフォーカスしてるし。
2012-11-26 23:41:11玲音の性格って、やっぱり端から見れば見るほど不安定になっていくな。作品のかとない不安定さ、あるいは形の定まらなさというのは特質の一つなんだろうけど、翻ってこの物語の主役である玲音の特徴にもなっているんだろうなあ。思えば、波があって不安定な時代でもあったか。おそらく今とは違う感覚。
2012-11-26 23:45:12今の方が時代的には深刻なんだろうけどな、波というか低調のまま、安定を向かえちゃって流れに逆らえなくなっているような感覚にとらわれているというか。lainの頃は好不調の波が「まだ」あったように思うし。その空気感はやはり反映されているんだろうか? 今、見ているからなのかもしれないが。
2012-11-26 23:48:17まあ、そこら辺を含めて、カオスだったんだろうな。だからこそ何かが生み出されそうな雰囲気でもあったし、作中でも玲音が特殊な存在として、ワイヤードを彷徨うわけで。今回もその辺りの言及がかなりあったように感じる。それこそ、これは現実かワイヤードか、どっちがリアルなのかとか。そういう風な
2012-11-26 23:55:29ワイヤードの流布する噂、あるいは行き来する人々の視線、リアルでの視線。ワイヤードの氾濫する情報は全て玲音だとも言える。つまり彼女が意識すれば、全体の情報の改ざんも可能だという事がまことしやかに語られる。話が入れ子構造に複雑になってきているかな。提示される情報追うだけども把握が大変
2012-11-27 00:01:16そもそも玲音はデータなのか、人間なのか。繰り返すように肉体と精神、なおかつ自己同一性を彼女が認識できるかで、この問題に対する作品の答えは見えてきそうな印象はあるな。そもワイヤードにずっと居た「レイン」が玲音に成り代るところなんかもそうだけど、何かが乖離を始めているんでいいんだよな
2012-11-27 00:05:02この乖離が何を示しているか。玲音の開いてしまったパンドラの箱を無理やり閉じたら、そこは彼女の居る世界じゃなくなっていたレベルの話なんだろうな。だからあの「レイン」が現実を乗っ取ったんだろうと思う。では玲音はどうなっていくのか。このままだとワイヤードにしか行き場ないよなあ。
2012-11-27 00:28:28玲音の乖離は姉の美香の自我が消失してしまった事象と重なっているけど、玲音はワイヤードでの自己の存在感が異常なので、美香のようなことにはならないんだろうなとは思う。だが行き場を失った彼女がどういうような波紋を生み出すかの危うさは残ってしまうんだろうな。犀は投げられてしまったようだが
2012-11-27 00:57:08順調に話はなにかしらの創造と破壊が起こる方向に進んでいる感じだなあ。周りは敵だらけだったのを都合のいいように改変した結果、反対に自分が世界から弾き出されてしまった。この時点で玲音は「世界の敵」になったようにも見えるし、トリックスターとしての「レイン」が敵対者のようにも感じる。
2012-11-27 02:01:00どちらにしても現実で唯一の拠り所、或いは友情という繋がりが強固だったありすを図らずとも切り離してしまった事が大きなターニングポイントっぽいよなあ…。玲音の価値観では既にワイヤードと現実の依存度、重要度が逆転してしまっている事からももう後戻りは出来ない。舵を切ってしまったんだ。
2012-11-27 02:04:24繰り返しになってしまうが、今回の話で玲音の中における現実とワイヤード、各々の自己が乖離してしまい挙句、弾き出されてしまった。そうして、自ら人あらざるものである事を実証してしまった。自己への追求からして言えば殆ど答えが出てしまっているような流れだが、どこまで人間であろうとするか。
2012-11-27 02:10:17ピノキオのような話でもあり、不思議の国のアリスのようでもある。夢遊の彼方で起こっているようなこと。現実ではないかもしれない。唯一確かな事、玲音が観客の目の前に在ることだけだ。かつて世界は舞台だという劇作家がいた。玲音は捉えどころのない世界でどんな演技を見せてくれるのか。
2012-11-27 07:09:16後半を通過してから、展開は急転直下というか活発になってきているけど、ブレがないよなホントに。残りもしっかり見ていきたい。という所で、今回の感想は以上です。どうもありがとうございました。ではまた次回。
2012-11-27 07:11:45