フィールドワーカーが政治をすると言うこと。
- hiroshi_fukuchi
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いつも嘉田さんにはびっくりさせられる。突然滋賀県知事に立候補することを知ったときにもびっくりしたが、今回もびっくり。しかし、うまく「はまった」と思う。ありがとう、嘉田さん。どこに入れればよいか迷ってしまう多くの人たちを救いました。
2012-11-28 00:07:19滋賀県知事になったあと環境社会学会のシンポジウムに嘉田由紀子さんが「戻って」きてくれて話をしたとき、嘉田さんは行政の中でたいへんそうだったけれど、楽しそうでもあった。政治というフィールドワークを続けているつもりだったかもしれない。「みなさんもぜひ政治の世界へ」と嘉田さんは語った
2012-11-28 10:46:45僕はフィールドワーカーが政治をする、ということを考えた。政治の役割は、調整であったり、ビジョンを示すことであったり、いろいろあると思うが、いちばんの役割の一つは、小さな人びとの声を反映させることだと思う。実はそこはフィールドワーカーと変わらない。
2012-11-28 10:46:50地域社会は多元的で、ただ一つの声があるわけではない。小さな声を拾い上げながら、ボトムアップで<声>にしてアドボケイトしていくこと。嘉田さんは、琵琶湖畔の村々で、それを続けてきた。その延長上に滋賀県知事があった。
2012-11-28 10:46:54野合だ、とか、にわか作りだ、とか、いろいろ批判もある。野合も、にわか作りも、実践的なフィールドワークの中では、まあよくあることだ。嘉田さんは織り込み済みだろう。
2012-11-28 10:47:03実はフィールドワークをちゃんとしてきた政治家は昔はもっといろいろいたのではないか。政党と関係なく地域の人に慕われた政治家の話を聞くことは少なくない。嘉田さんは新しい政治家というよりも、むしろ先祖返りかもしれない、と思う。
2012-11-28 10:47:08[blog] 滋賀県知事になったあと、環境社会学会のシンポジウムに嘉田由紀子さんが「戻って」きてくれて話をしたとき、嘉田さんは行政の世界でたいへんそうだったけれど、楽しそうでもあった。政治というフィールドワークを続けているつ... http://t.co/BUKGNP0c
2012-11-28 11:11:24嘉田由紀子さんの政治的手腕について未知数と思っている人も多いかもしれない。しかし、それは嘉田さんの知事としての仕事があまり知られていないだけだ。
2012-11-28 18:32:57民主党が官僚主義打破を唱って途中で腰砕けになったのに対し、嘉田さんは、県の職員を味方にしながら、国の官僚と本当に戦ってきた。
2012-11-28 18:33:01とくに、ダム建設をめぐる国交省との攻防(嘉田由紀子『知事は何ができるのか――「日本病」の治療は地域から』に描かれている)は、ドラマを見るようでおもしろい。
2012-11-28 18:33:04嘉田さんは国交省から県への出向者(なぜか大きな権限をもつ)も数年をかけてお引き取り願い、一つ一つデータをもとに国交省と戦いながら、近隣自治体ともうまく連携し、ダムに頼らない流域治水への道筋を作るのに成功した。口先だけの官僚主義打破ではなかった。
2012-11-28 18:33:09なお、嘉田さんのスタンスは頭からのダム否定ではなく、流域自治がまずあり、また治水や利水の多面性を踏まえた上でベストな政策を作っていくというもの。
2012-11-28 18:33:13もちろん嘉田さんの方針に反対するのは国家官僚だけではなかった。一部の地域住民や自治体からの反発もあった。しかし、嘉田さんはトップダウンではなく、あくまで対話の政治を推し進めた。ぶれないことと対話を続けることができる資質は本当にすごい。
2012-11-28 18:33:17