ユダヤの唯一神YHWHについて-エリアーデ編→ユングVSニーチェ編-

前半部分と違って後半部分は地雷を踏みまくってます。
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KONDO Mitsuhiro 近藤光博 @mittsko

『ヨブへの答え』はなかなか、という記憶あり もぉ20年以上前に読んだなぁ… 内容忘れた けど、インパクトだけは残ってます

2010-08-11 06:11:39
KONDO Mitsuhiro 近藤光博 @mittsko

3千年以上も前に もう『ヨブ記』が成立しているというところに、僕なんかは 「一神教」(仮)文明のなかでの おそるべき「主体」の立ち上がりをみるのであります

2010-08-11 06:23:06
KONDO Mitsuhiro 近藤光博 @mittsko

あの絶望的な「信仰」こそは 「主体」の基盤そのものである、と 強烈なマゾヒズム、すなわち強烈なナルシシズム と、今のコトバでは表現できるかもしれません

2010-08-11 06:24:47
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

『ヨブへの答え』は私にとってはユングへの登竜門だった。入門書とかすっとばしてこの本。内容は150頁ほど。最初読んだときは難しかったが、多分ユングの本の中でも最も刺激的な本だと思う。私のソフィアの論考はあれを参照している。

2010-08-11 14:51:00
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

高ぶる者を見て之をことごとく屈ませ、また悪人どもをたちどころに踏みつけてみよ!彼らをまとめて塵の中に埋め、彼らの顔を隠れたる所に閉じ込めてみよ!さすれば我も汝を讃めて、汝の右の手汝に勝利を与え得るとせん。『ヨブ記』

2010-08-11 15:14:53
エルザ=ライニ @ElzaReini

ソラリス(旧映画版)を見て「一神教って本質的に孤独なんだろうか」「だとすればその孤独な世界観が世界中に広まった理由はなんだろうか」「一神教が本質的に経済的な面で強力だとすれば説明はつく」「ところでこれまでの哲学に一神教はどのように影響してきたか」とかいろいろ思った。

2010-08-11 15:23:14
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

しかし『ヨブへの答え』を読んでしまうと、「信仰で乗り越えろ!」っていうノリにはなれなくなる。むしろ「認識で乗り越えろ!」になりそう。あのユングのような解釈は多分、ニーチェからすればいかにもキリスト教徒のルサンチマンみたいな言われ方をされるかもしれない、と考えてみたりもする。

2010-08-11 15:25:51
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

RT @suppatenkoh: 「一神教って本質的に孤独なんだろうか」「だとすればその孤独な世界観が世界中に広まった理由はなんだろうか」「一神教が本質的に経済的な面で強力だとすれば説明はつく」「ところでこれまでの哲学に一神教はどのように影響してきたか」とかいろいろ思った。

2010-08-11 15:27:45
エルザ=ライニ @ElzaReini

一神教の神というのは、汎神論にでもならない限り原則的に世界の外にある(と記憶している)。だから我々は神から隔絶されていることになる。これが孤独感のもとになっているのだと思う。対し多神教の神は原則的に世界の中にある。神々も存在者なのだ。これは孤独感をあまり喚起しない。

2010-08-11 15:31:18
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

ユダヤ教を起源とする一神教は、周りが多神教の敵だらけだったことも考える必要があるだろう。エリアーデが言っていたが、ユダヤの神YHWHの激しさは、多神教の擬人神をを打ち破ってしまうものであり、彼の「怒り」は、往々にして悪魔主義と言えるほど非理性的であったと。

2010-08-11 15:34:15
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

こういう否定的な特徴はYHWHの本来の構造に属するもの。そしてまたYHWHは、ルドルフ・オットーが「全く他なるもの」[=被造物とは全く異なるもの]といったそれが適用される、それの発生までとは違う新しい、印象的な神観念でもあった。

2010-08-11 15:43:31
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

こういうデーモン的な性格で言えば、インドのシヴァ神とかカーリー=ドゥルガーとかが近い性格をもっているけれども、YHWHとでは明らかに違うところがある。インドの神々は道徳を超えたところにあり、神々の存在様態は範型であるので、信者は神々を真似ることを躊躇わない。

2010-08-11 15:50:02
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

これに対してYHWHの場合は倫理的原理と実践的道徳に最大の重きを置き、十戒のうち少なくとも五つの戒律はそれらに関するものであると。しかしまあ、倫理的原理と実践的道徳に関して、それがYHWHにも適用されるとか考えたら、大間違いだというのが『ヨブ記』から得られることでもある。

2010-08-11 15:52:31
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

YHWHの行為は、人間の側からすれば非合理的な側面が多々ある、人間の規準に基づいた「完全さの理想」は、YHWHにはそれは適用されない。ちなみにヨブの場合、なにがあのように一方的にいたぶられる原因であったか。エリアーデ曰く、それは、神の助けも借りず、悪を知った気でいたことだという。

2010-08-11 16:06:20
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

サタンは、この場合「人間の罪を告発する者」であるが、乱暴に言ってしまえば、要するに悪を身を持って体験したことがないものが悪を知った気でいるな!という話。ヨブはそれを最後に理解した故にすべてを受け入れたのだという。この点はニーチェに照らして考えるとまた深みが出てくると思う。

2010-08-11 16:11:56
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

ヨブ記の最後について読んでいつも思うのは、これを書いた著者は心底震え上がるような非-知的体験をしたのだということ。それに近いことを自分で想像するには、神は「語る」だけで、その固有名詞YHWHの文字通り、なんでも「在らしめることができる」ということを考慮に入れてみたらどうだろう。

2010-08-11 16:21:29
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

ニーチェとの関連を書きたいけど、時間が来てしまいました。そろそろ出かけます。

2010-08-11 16:24:57
KONDO Mitsuhiro 近藤光博 @mittsko

@Abraxas_Aeon 行ってらっさい♪ とても神学的な囀りでしたね ツイッタ上ではなかなか聞けない話で、とても興味ぶかかったです

2010-08-11 16:25:56
KONDO Mitsuhiro 近藤光博 @mittsko

エリアーデも 発想がクリスチャンだよなぁ、結局… と再確認

2010-08-11 16:26:49
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

@mittsko あ、ありがとうございます。昨日はお騒がせしてすみませんでした(汗。ヨブへの答えの見解と付きあわせてみたらまた違うことも出てくるので『ヨブ記』は本当に侮れないです・・・w。ではまた~。

2010-08-11 16:31:00
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

ちなみに旧約に関して言えば、YHWHが契約破りの神みたいな側面を見せるのは『ヨブ記』ばかりじゃない。『詩篇』も相当辛い。しかしニーチェに言わせればそういうのが神としては絶賛されるべき、みたいな記述があったりすると思う。ではではノシ。

2010-08-11 16:39:22
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

ツイッター上で色々見た限りではユングの風当たりは激しそうなので、神学とか無視した自分解釈込み+ユングの聖書解釈とかやったら「フルボッコだどん」みたいな感じになりそう。

2010-08-12 01:13:37
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

それにしてもヨブ記の最後に出てくる「主」が言ってる「右の手」の意味って、正統派においてはどうなってるんだろう。異端解釈しか知らないワシ><。

2010-08-12 01:16:51
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

多くのグノーシス文書においても「右のもの」「右手」「左のもの」「左手」というの用語が出てきて、前者は肯定的な意味で、後者は否定的な意味で用いられる。 http://ht.ly/2oc48

2010-08-12 01:23:11
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

先日ツイートしたキリスト教神秘主義とユダヤ神秘主義の違いについては、エリファス・レヴィより先にゲルショム・ショーレム読んだほうがいいかもしれない。それにしてもショーレム真面目だなぁ・・・。

2010-08-12 01:28:47
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