「レイジ・アゲインスト・トーフ」#2「バックストリート・ニンジャ」 & #1「スシ・バー」・再放送Ver(実況なし)
■再放送■スゴイ級ハッカーの援助を受けた翻訳チームは、今夜(時間未定)に人力ミニマルテクノめいた半自動投稿式の再放送を試みる予定です。またなんかトラブルがあるかもしれませんが、とりあえずやってみます。■実際安い■ #njslyr #njslyr_r
2012-03-10 12:03:35◆ニンジャスレイヤー再放送◆約15分後◆ 「寄ってらっしゃい見てらっしゃい!ニンジャスレイヤー第一部再放送がもうすぐだ!ニンジャがネオサイタマで?キル!イーチアーザー!そこだ!やっちまえ!コーラは?ポップコーンは用意したかい?さァおいで!」 ◆3月10日21:00から一時間弱だ◆
2012-03-10 20:45:11■再放送■ 第1巻「ネオサイタマ炎上」より「バックストリート・ニンジャ」 ■手工業■ #njslyr #njslyr7r
2012-03-10 21:00:52コンクリート・ビルディングの隙間にのぞく空は、墨を流したような曇天模様。サカイエ=サン・トーフ工場の煙突から立ち上る有毒な煙が、その闇の中へと吸い込まれていく。まさに古事記で予言されたマッポーの世の一側面だ。 2
2012-03-10 21:10:00重金属の混じった酸性雨が降り注ぐ闇の中、一人のニンジャが灰色コンクリートスラム街の屋根を駆けていた。何故この男がニンジャと解るか? それは、彼がニンジャ装束に身を包んでいるからだけではなく、この雨の中にあって、ひとつも水にぬれていないからだ。 3
2012-03-10 21:14:20ニンジャの名はバンディット。ソウカイ・シックスゲイツの斥候だ。彼らはニンジャ・ソウルに憑依され、闇に落ちた者たちである。バンディットが手にしたものは、常人の3倍近い脚力。だが、その彼がよもや追っ手に会おうとは、彼自身ですら予想だにしていなかっただろう。 4
2012-03-10 21:18:30バンディットは焦燥していた。何者かが自分をつけ回している。その焦りから、彼は屋根から目立ちにくい裏路地へと飛び降り、小道を進んでいった。しかし、運悪く道はそこで行き止まりになっていた。 5
2012-03-10 21:24:46「Wasshoi!」 禍々しくも躍動感のある掛け声とともに、トーフ屋の煙突の上からもう1人のニンジャが跳躍した。そのニンジャは体操選手の着地ポーズのように姿勢良く腕を広げたまま、稲妻のような速さで路地裏に飛び降り、バンディットの退路を塞ぐ。 6
2012-03-10 21:29:51闇の中で対峙する2人のニンジャ。彼らはお互いの中心点を軸にして、円を描くようにじりじりと歩み、間合いをうかがった。 「ドーモ」 飛び降りたばかりの暗い影が、横歩きを一瞬止めて一礼をした。 「ドーモ」 バンディットもこれに答えて一礼をする。 7
2012-03-10 21:33:09先に正々堂々とアイサツをした男は、動脈血のように赤黒いニンジャ装束をまとっていた。風がマフラーのようにたなびくぼろ布を揺らして、彼の口元をあらわにした。赤々と燃える目より下は、金属メンポで覆われ、その両頬には「忍」「殺」の文字が刻まれていた。 8
2012-03-10 21:38:18そのニンジャは、ゆっくりと、しかし冷徹な声でこう言った。 「ここまでだ、バンディット=サン。オヌシに逃げ道は無い。観念せよ」 「何故俺の名を? 貴様は、もしや、ニンジャスレイヤー=サン!」 9
2012-03-10 21:44:26バンディットが驚きとともに声を発した瞬間、気勢とともにニンジャスレイヤーの右腕がムチのようにしなり、目にも止まらぬ速度で2枚のスリケンが射出された。 「イヤーッ!」 「グワーッ!」 スリケンがバンディットの両目に突き刺さる! 両目から血が噴出した! 10
2012-03-10 21:48:32機先を制するように、ニンジャスレイヤーの右腕がムチのようにしなり、目にも止まらぬ速度で2枚のスリケンが射出された。 「イヤーッ!」 「グワーッ!」 スリケンがバンディットの喉元に突き刺さる! 壊れたスプリンクラーのように、喉から血がふき出した! 12
2012-03-10 21:53:45「待て、俺を殺しても組織が貴様を…」 有無を言わせず、ニンジャスレイヤーの右腕がムチのようにしなり、目にも止まらぬ速度で2枚のスリケンが射出された。 「イヤーッ!」 「グワーッ!」 スリケンがバンディットの股間に突き刺さる! 13
2012-03-10 21:57:51「洗いざらいしゃべってもらうぞ」ニンジャスレイヤーが近づく。 だが、「…サヨナラ!」 と言い残し、バンディット=サンは突然爆死したのだ。 ニンジャスレイヤーは舌打ちする。……自爆か。闇のニンジャソウルは再び地の底に沈み、次なる獲物を狙うことになるだろう……。 14
2012-03-10 22:02:28ニンジャスレイヤーは黒コゲになったバンディットの胸元から、巻物を取り出した。密書を届ける途中だったのか。 ニンジャスレイヤーは入念な結び目をほどいて、それを開いた。達筆が踊っていた。 『コヨイトーフヤシウゲキダ』と。 15
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