丸山天寿さん+我孫子武丸のちょっとマイナーだけど忘れがたい時代劇リスト

丸山天寿さんのツイートに触発されて色々思い出しつつ付け加えました。
9
丸山天寿 @tenjumaruyama

さて日曜日のお遊び。前回の歴史時代小説に続いて今日のテーマは時代劇ドラマ。某放送局の大河ドラマや再放送を除いて、時代劇ドラマを全く見かけなくなった。寂しい限り。そこで本日のお題「忘れがたい一発時代劇」。あくまで私の主観である。全ての異論、叱責、追加を認めます。文中敬称略。→

2012-12-02 07:56:56
丸山天寿 @tenjumaruyama

「肝っ玉捕物帳」-京塚昌子主演。当時のホームドラマの女王、京塚昌子が主演した「肝っ玉母さん」の人気に便乗して作られた(と思う)。火消しのか組を仕切る京塚が悪人どもを、手拭を武器に戦う。その息子役に若き郷ひろみ。劇中で英語を使ったりするが、なかなか立ちまわりはカッコ良かった。→

2012-12-02 07:58:11
丸山天寿 @tenjumaruyama

「おしどり右京捕物車」-中村敦夫主演。元与力の主人公が下半身不随で手押し車に乗ったまま、悪と戦う。武器はムチ。車を押すのは新妻役のジュディ・オング。車椅子警官「鬼警部アイアンサイド」の日本版か。無茶な設定だったが面白かった。ただ、様々な問題で再放送は望めないと思えるのが残念→

2012-12-02 08:00:04
丸山天寿 @tenjumaruyama

「破れ新九郎」-萬屋錦之介主演。「てめったっちゃ、人間じゃねぇ。叩き斬ってやる」で人気を博した「破れ傘刀舟悪人狩り」、深川を舞台にした「破れ奉行」に続く第三弾。獣医が悪と戦うシンプルなものだが、前二作に比してテンションが随分低くなっていた。共演の「ゲタ占い屋・若林豪」が素敵→

2012-12-02 08:02:17
丸山天寿 @tenjumaruyama

私は前作の「破れ傘刀舟」が大好き。萬屋の江戸期とは思えぬ妙なパンタロンルックでの殺陣には迫力があった。ちなみに豊田有恒の短編SF小説「西遊記+1」にも刀舟が仇役でゲスト出演している。孫悟空達三人を相手に怒鳴る「てめったっちゃ、人間じゃねぇ。叩き斬ってやる」その通りだと思う。→

2012-12-02 08:04:27
丸山天寿 @tenjumaruyama

「白獅子仮面」-三ツ木清隆主演。光速エスパーでデビューした三ツ木は大岡越前に仕える同心。妖怪相手にピンチになると、両手の二丁十手をカチリとクロスさせて、白獅子仮面に変身する。時代特撮。歌舞伎の連獅子のような長い髪を振りまわして必殺の猛吹雪を起す。凄いぜ。だが、短期間で終了した。→

2012-12-02 08:06:42
丸山天寿 @tenjumaruyama

「流れ星左吉」-郷ひろみ主演。元盗賊で、今は人気女形の郷ひろみが、巧みな変装術を駆使して悪と戦う。郷は、女形、町人、老人、尼僧などに変装するが驚くほどのものではない。劇中の悪人以外の全ての人が気付くと思う。だが、ホームズだって老婆に変装するのだから、それに比せば可愛いものだ。→

2012-12-02 08:08:12
丸山天寿 @tenjumaruyama

「必殺剣劇人」-近藤正臣主演。必殺シリーズの中の一作だったと思う。近藤、あおい輝彦、田中健の三人の中年義賊。三人のうちの誰かが父親かも知れないという設定の娘(工藤夕貴)の願いをかなえるために、悪と戦う。劇中の化粧や大見得のきりかたはケレン味たっぷり。製作者のシャレっけが凄い。→

2012-12-02 08:09:40
丸山天寿 @tenjumaruyama

テレビは宣伝媒体だから、人気のない番組は放送しない。時代劇が減ったのはその現れかも知れないが、歴史時代物で飯を食っている身としては(しかも中国古代が舞台だから、なお読者が少ない)、辛いところである(汗)。それでも研鑽して、受ける面白い作品を書きたいと思っている。了

2012-12-02 08:12:34
あびこ @sukiyapotes

@tenjumaruyama 「肝っ玉捕物帖」の話を他の人から聞くのは初めてです。なかなか観てる人少ないですよね。

2012-12-02 12:54:58
あびこ @sukiyapotes

丸山天寿さん@tenjumaruyama が挙げてる「忘れがたい一発時代劇」がなかなかマイナー心をくすぐるものばかりなので、ぼくも追加で。

2012-12-02 12:56:53
あびこ @sukiyapotes

萬屋錦之介(旧・中村錦之介)は子供の頃から妙に好きな時代劇スターだが、世評の高い「子連れ狼」「破れ傘刀舟」より、「長崎犯科帖」が好き。「破れ奉行」の前身とも言える「闇奉行」のスタイル、そして脇役の田中邦衛、火野正平が素晴らしい。

2012-12-02 13:00:05
あびこ @sukiyapotes

「斬り抜ける」については何度も書いているからいいか……と思ったがやはり書いておく。「逃亡もの」であり「道中もの」であるという「逃亡者」や「ハルク」(テレビ版ね)にも通じるぼくのツボ。敵役・岸田森を含め脇がみんないいのも魅力。

2012-12-02 13:04:00
あびこ @sukiyapotes

「雪姫隠密道中記」若き片平なぎさ主演の、タイトル通りの道中もの。黄門様をお姫様にしたようなものだが、そもそも女性主人公の時代劇自体が珍しいので目を惹いた。

2012-12-02 13:07:27
あびこ @sukiyapotes

「江戸を斬る 梓右近隠密帳」 またそんなメジャー作を……と思われるかもしれないが、これは同じ「江戸を斬る」であっても、西郷輝彦の第二部以降とはまるで別物。ぼくは竹脇無我主演の第一部が好き。紫頭巾(松阪慶子)、鼠小僧(松山英太郎)のキャラは共通。

2012-12-02 13:14:50
あびこ @sukiyapotes

「江戸の鷹 御用部屋犯科帖」 三船敏郎主演。「お鷹組」と呼ばれる鷹狩り用の鷹を扱う部署が、切り捨て御免を得て悪と戦う。鷹が可愛い。

2012-12-02 13:27:35
あびこ @sukiyapotes

三船敏郎といえば「素浪人」シリーズも忘れられない。中でも西部劇風のセットを使った「人魚亭異聞 無法街の素浪人」は異色作。

2012-12-02 13:35:23
あびこ @sukiyapotes

「達磨大助事件帳」中村梅之助の代表TVというと「金さん」「伝七捕物帳」で揺るぎないところだろうが、これも忘れがたい。いわゆる「昼行灯タイプ」の同心もの。見所は羽織の紋が「雪だるま」であるところだ。

2012-12-02 13:44:30
あびこ @sukiyapotes

「新十郎捕物帖 快刀乱麻」 アニメ「UN-GO」の元ネタともなった「安吾捕物帖」を原作とする、本格ミステリ時代劇。主演若林豪に加え、池部良、沖雅也、尾藤イサオ……中でも忘れられないのはもちろん花紀京だった。

2012-12-02 13:50:20
あびこ @sukiyapotes

「忘れられない時代劇」で絶対外せないのを思い出したので追加。

2012-12-04 18:54:16
あびこ @sukiyapotes

「ぶらり信兵衛 道場破り」高橋英樹主演。長屋に住む松村信兵衛という浪人はめっぽう腕が立つのだが普段はそんな様子はおくびにも出さず、腰のものは竹光。長屋の誰かがすごく金に困ったりすると、ふらっといなくなって道場破りをする。その時名乗る名前は「取手呉兵衛(とって・くれべえ)」→

2012-12-04 18:57:22
あびこ @sukiyapotes

→道場破りでどうやって金儲けをするかというと、まずは門下生や師範代クラスをこてんぱんに倒した後、強さにびびる道場主をこっそり別室へ呼び出し(お茶でもいかがと呼ばれることもある)○○両で負けてやる、と八百長を持ちかけるのだ(向こうが先に言うこともある)。で、門下生の前で立ち合い、→

2012-12-04 19:00:05
あびこ @sukiyapotes

→にらみあった挙げ句「参りました!気迫に負けました!」と派手に土下座してみせて退散。道場主は尊敬される、という寸法。こうやって稼いだ金を、困った人にぽんとあげてしまい、自分はまた貧乏生活に戻る。たまに時代劇らしく襲われたりもするが、竹光なので相手を斬ることはない。→

2012-12-04 19:02:52
あびこ @sukiyapotes

→「抜け、抜かぬか!」と言われ渋々信兵衛が竹光を抜く。「竹光だと……貴様それでも武士か!」「ご覧の通りの竹光だが、棘が刺さるとちと痛いぞ」と脅しつつ、もちろん真剣の相手に勝ってしまうのだった。

2012-12-04 19:06:39
丸山天寿 @tenjumaruyama

さて今年最後の日曜日のお遊び。また少し思い出したので、前々回に続いて今日のテーマは時代劇ドラマ。お題は「忘れがたい一発時代劇、その2」。前にも書いたが、あくまで私の主観である。全ての異論、叱責、追加を認めます。文中敬称略。→

2012-12-23 07:54:53