おっぱい談義

おっぱい短歌についてのツイートをまとめました
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山中のおっぱい短歌二首

lys blanc @lysblanc_yurie

おっぱいの役割は〈やわらかい〉だけでいい 夏服のしろのやさしさ(山中千瀬) #utaasobi この歌、本当に一生口ずさむくらい好き。

2012-12-02 21:05:03
lys blanc @lysblanc_yurie

おっぱいのせいで内面的なものがうまれくる ここ ここにも皮膚が(山中千瀬) #utaasobi

2012-12-02 21:23:08

おっぱい短歌へのまなざし

lys blanc @lysblanc_yurie

千瀬さんの「おっぱい短歌」、ぼんやり見ていたらこんなのに出会った。 月刊 吉田隼人 3月号:おっぱいから皮膚へ(http://t.co/yH2YcadQ)すごい…嫉妬する気にもならない。努力すればわたしにもこんな評論が書けるのだとすれば、努力したい、と思った。

2012-12-02 21:26:56
lys blanc @lysblanc_yurie

≪女性性なり母性なり男性の欲望なりその哀しさなり、何かしらの意味を負わされた「重いおっぱい」がある程度の安定性をもつのに対し、その意味を問い直されたうえで改めて別個の意味を担わされつつある山中の「おっぱい」は、どこか不安定なものに見えるのも当然であるだろう。≫(吉田隼人)

2012-12-02 21:30:15
lys blanc @lysblanc_yurie

千瀬さんの短歌に見える女性性というのは、隼人さんが書いていらした「重いおっぱい」と対置されうるもので、不安定というよりはある種の軽やかさのように見えます。千瀬さんの短歌はいつもぼやけた色をしていて軽い。不安定さは、その不定形さからくる危うさではないかしら。

2012-12-02 21:39:30
@bit_310

山中の歌が軽やかで不安定で危ういとして、それが女性性のあらわれだったら、逃げ場のないかんじで、それはもう「重い」んじゃないかって気がする。逃げたい

2012-12-02 22:36:24
Kondo Kenichi @kondokenichi

山中さんの歌に女性性を見るのはかなり違うと思う。「おっぱいの役割は〈やわらかい〉だけでいい 夏服のしろのやさしさ(山中千瀬)」の一字開け前までって、おっぱいに押しつけられた女性性その他のやっかいな役割を鮮やかに跳ね返してるんじゃないのかしら?

2012-12-02 22:52:59
@pyrabital

ちせさんの歌に女性性を見るのはなんかすごく暴力的な押し付けに思えて泣きたくなる……。ちせさんの歌の魅力はそれと反対のところにあるというか、ちせさんは女性とか男性とか名付けられる前の場所にいるがゆえに、普通は女性性と見られてしまうものを忌避せず軽やかに扱っているのだと思う。

2012-12-02 23:16:28
@pyrabital

ほんたん3号のテーマはジェンダーです。たぶん。

2012-12-02 23:18:35
lys blanc @lysblanc_yurie

みなさんがおっしゃること、よくわかります。ただ、女性性を見ないのが正しいかというとそれは違うと思うのですね…。だってそこにはまぎれもなく「女性らしさ」があるから。(「カーテンとドレスはちがう 熟れていくからだに巻き付けたってちがうの」の歌に、全く女性を感じないことは可能かしら。)

2012-12-02 23:36:52
lys blanc @lysblanc_yurie

ただし、それは従来の「重い」女性性とはちがう、という意味で、「いわゆる女性性」とは違う位置にあると言えるとは思う。たとえば重い女性性として中城ふみ子や阿木津英などを引きあいに出すと、その差はなんとなく分かってきそうです。男-女という対立軸があり、その女性の側にいる証としての短歌。

2012-12-02 23:42:06
lys blanc @lysblanc_yurie

ちなみに隼人さんの論は千瀬さんの歌に過剰な女性性は読んでいない。≪重すぎるおっぱいも軽すぎるおっぱいも不便なだけだ、とでも言わんばかりに、山中は「おっぱい」にまつわる過剰な意味付けのプロセスそのものを問題化することで、短歌の文脈に「おっぱい」を回収しなおそうとしているのだ。≫

2012-12-02 23:46:28

ふたり1

lys blanc @lysblanc_yurie

みなさんがおっしゃること、よくわかります。ただ、女性性を見ないのが正しいかというとそれは違うと思うのですね…。だってそこにはまぎれもなく「女性らしさ」があるから。(「カーテンとドレスはちがう 熟れていくからだに巻き付けたってちがうの」の歌に、全く女性を感じないことは可能かしら。)

2012-12-02 23:36:52
Nowtucker_O'Stone @tree_frog_o

@lysblanc_yurie カーテンとおっぱいでは、女性性の表れ方が異なると感じます。作者の中で、一定の安定した女性性は求められていないんじゃないでしょうか。

2012-12-02 23:41:52
lys blanc @lysblanc_yurie

@tree_frog_o あらわれ方としてどう違うのかうまく言えませんが、おっしゃることはなんとなくわからなくもないです(曖昧)。千瀬さんの歌は女性的だ!とか、女歌の系譜だ!とか、そういうことを主張する気はないですし、安定した女性性はないというのもその通りと思います。

2012-12-02 23:49:59
Nowtucker_O'Stone @tree_frog_o

@lysblanc_yurie はい、性をくっきりと二つにわける見方では手が届かない気もしますし、もっと言えば、そこにふつうの意味での明確な個があるのか、という気もしてきます。胡蝶の夢の覚め際にまどろむ個、といった感じかなあ

2012-12-02 23:58:01
lys blanc @lysblanc_yurie

@tree_frog_o 男性的なものに対するアンチテーゼとしての「女歌」ではない、ということは確実に言えると思います(さっき似たようなこと書きましたが。)そして千瀬さんの歌は隼人さんも指摘されていたように明確な私性がうすいですよね。それも相まって漠とした淡い印象なのかなと。

2012-12-03 00:21:34

ふたり2

lys blanc @lysblanc_yurie

みなさんがおっしゃること、よくわかります。ただ、女性性を見ないのが正しいかというとそれは違うと思うのですね…。だってそこにはまぎれもなく「女性らしさ」があるから。(「カーテンとドレスはちがう 熟れていくからだに巻き付けたってちがうの」の歌に、全く女性を感じないことは可能かしら。)

2012-12-02 23:36:52
@pyrabital

@lysblanc_yurie うーん、相手が女性でさえあれば、女性性を見出すことはいくらでもできると思うんですよ。でも女性性が「ある」かどうかの議論はできないと思います、実体のあるものではないので。女性性というのは、他者(異性)が見出してきたものだと思います。→

2012-12-02 23:48:12
@pyrabital

@lysblanc_yurie →ですが、相手が女性でさえあれば女性性を見出すというのはあまりにもよくやられる(やられてきた)ことで、それによって見えなくされてきたことがたくさんあると思うんです。むろん女歌として読まれるべきものもいっぱいあるのですが、→

2012-12-02 23:51:44
@pyrabital

@lysblanc_yurie そうじゃないものもいっぱいあって、そういうものを見る際に女性性、というものを持ちだしてしまうと、女性の詠んだ歌全体があまりにフラットな平面に並べられてしまうんじゃないかなあ、と思いました……。

2012-12-02 23:57:50