ミステリにおける論理の様相・序

探偵の推理におけるロジックに関する考察。 今後に期待ということで序とした。 これを読んでの感想集はこちら(http://togetter.com/li/41738
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@mr_konn

論理法則、というのは、自然界に属するものなのだろうか、それとも人間に属するものなのだろうか。

2010-08-13 00:52:48
@mr_konn

現代文明が拠って立つ "科学法則" は論理に拠って記述されている。人間は論理を通して自然を通して世界を把握する

2010-08-13 00:54:50
@mr_konn

ぼくらが拠って立つのは主に古典論理やその直系の古典命題論理・述語論理だ。

2010-08-13 00:59:22
@mr_konn

でもそれ以外の論理体系もあるし、例えば直観論理はCSと相性がよかったりする。と云うか直観論理自体、数学が拠り所とする論理法則に対する問題意識から生まれたものだし。

2010-08-13 01:02:00
@mr_konn

で、今考えてるのはそんな事じゃない。数学は数学で様様な論理法則に基づいた色々な世界観の数学が研究されているし、勿論主流は古典論理だけどもある種相対化されている。

2010-08-13 01:04:06
@mr_konn

で。我々は論理に拠って世界を理解しようとする訳だけど、そこに最初から論理はあるのだろうか

2010-08-13 01:06:55
@mr_konn

うーんなにを云いたいのかわからなくなってきた……つまり、論理とは自然界に組み込まれているのか、人間の本能なのかと云う事なのだけど……

2010-08-13 01:09:02
@shelarcy

@mr_konn 大雑把に整理すると、 1. 生物としての人間に組み込まれている経験則を作るための能力(自然界由来)がある 2. これは個人の経験に基づくものなので様々な認知上のバイアスがあり、バイアスを除去して真の経験則を見出そうとした結果出てくるものが結果科学法則、ですよね。

2010-08-13 01:24:27
@shelarcy

@mr_konn あっ、 s/結果科学法則/科学法則/

2010-08-13 01:29:48
@shelarcy

@mr_konn 3. で、その科学法則を見出す方法を、「「経験則を作る能力」に対する経験則」に適用した結果出てくるのが数学的な広がりを持つ論理構造(人工的な論理構造)、ということで良いのではないでしょうか?

2010-08-13 01:25:16
@mr_konn

.@shelarcy 大筋はその通りなのだろうと思います。となると、論理とは持って生まれた本能を自然界に適応する形で進化させたものと云うことになって、でも僕はその人間が信じている推論規則は本当に正しいのか、いや、そもそも本当に正しい論理なんかあるのか、というのがわからないのです

2010-08-13 01:35:09
@shelarcy

@mr_konn うーん……その辺は哲学的な問いになりそうですね。あっ、色々と文章を練っていたのですが、(まとまりませんでしたし)時間切れのようなのでこの辺で。おやすみなさ~い★♫

2010-08-13 02:18:30
@mr_konn

@shelarcy そうですね、無駄に哲学的です……問いのための問いと云う感じもしますが、ただ、時々論理って何だろうと考えたくなるときがあるのです。おやすみなさい!

2010-08-13 02:20:35
@mr_konn

物理法則や科学法則を改変したルール本格はあるけど、推論規則そのものを改変したミステリってあるのだろうか?

2010-08-13 01:10:13
@mr_konn

奇妙キテレツな物理法則に基づいたミステリであっても、推理を展開する為の推論規則(論理法則)は大抵古典的なもの、我々の世界と同じ法則だ。でも、それなら論理法則が違うミステリもあっていいのではないか

2010-08-13 01:13:17
@merukatoru

@mr_konn  矢吹駆みたいなのはありますけどちょっとずれてるかなあ

2010-08-13 01:15:10
@mr_konn

@merukatoru 矢吹駆は普通の論理に基づいてる気がします。ヒラメキを本質直観と言い換えてるだけ……とぼくは思っています

2010-08-13 01:18:58
@tsuruba

面白い! で、ふたつ指摘したいことがあって、ひとつは推論規則と他の規則を明確に峻別して議論を続けることが可能かどうか。 RT @mr_konn 物理法則や科学法則を改変したルール本格はあるけど、推論規則そのものを改変したミステリってあるのだろうか?

2010-08-13 01:15:37
@tsuruba

もうひとつは「推論規則そのものを改変」した段階で普通の読者には、「ミステリ」として認識されづらいんじゃないか、ということ。

2010-08-13 01:16:28
@mr_konn

ではまず、ミステリにおける物理法則と論理法則の区別について。

2010-08-13 01:21:44
@mr_konn

一見論理を超越しているミステリとして、Anotherや霧越邸が挙げられるかと思います。しかし、霧越邸は「次に死ぬ者が居れば、その被害者を館が暗示する」と云う公理、Another は死者に関する幾つかの公理をそれぞれ付け加えただけで、そこでの推論は完全に我々の知っている論理です。

2010-08-13 01:25:13
@mr_konn

そして、作中に示された手掛かりや事実とその公理の整合性を判断する道具はやはり僕らの中の古典論理なのだ。(ここでの「整合性」は数学的な文脈ではありません、念の為。)

2010-08-13 01:43:39
@tsuruba

矢吹駆は、古典的な論理によって犯人を限定していく方法を完全に否定している、はず。

2010-08-13 01:24:04
@mr_konn

@tsuruba 読んだのがだいぶ前なのであやふやですが、「旧来の本格ミステリ的な論理」で事件を割り切ってしまうことを否定している、と僕は受け取っていました。事実、カケルにより明かされる真相は実に論理的なものであると思います。

2010-08-13 01:27:55