怪萌3 ケモノ耳

とりあえず怪萌(経緯は http://togetter.com/li/41469 を参照)が面白かったので、勝手に続編を作って一人で楽しんでみました。 萌える怪談にどれほどの需要があるのかは不明なので完全に自己満足の世界。
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神沼三平太🐈‍⬛🐈 @3peta

で、誰が絶対領域の目次を書くのだろうか、と。3は「ケモノ耳」とかにすると、怪談ぽさも維持できるか?と、後遺症がw

2010-08-12 12:50:15
神沼三平太🐈‍⬛🐈 @3peta

「怪萌3 ケモノ耳」自分で言って読みたくなってきた。お稲荷様少女とかいるんだきっと。

2010-08-12 12:53:18
神沼三平太🐈‍⬛🐈 @3peta

「怪萌3 ケモノ耳」収録作品:耳の話 お稲荷様少女 垂れ耳 まるくなる ぷにぷに 尻尾 ふわふわ 毛玉にまつわる話 じゃれつく 袖を引っ張るもの 他

2010-08-12 13:34:47
神沼三平太🐈‍⬛🐈 @3peta

「怪萌3 ケモノ耳」は自分で言った手前、後でちゃんと全部書こう。言い出しっぺの法則は強制力が極めて高いと認識しているし。

2010-08-12 13:57:15
神沼三平太🐈‍⬛🐈 @3peta

襖から耳が生えていた。獣、恐らく猫のものだ。細かい毛がびっしり生えている。訳も分からず、ふうと息を吹きかけると、嫌がるように耳をぱたぱたさせる。しばらくそうやって遊んでいたが、消える気配がない。だが害も無さそうなので放っておいた。夜、頬を染めた猫耳少女が枕元に出て、噛み付かれた。

2010-08-12 21:52:14
神沼三平太🐈‍⬛🐈 @3peta

「なぁお前さん」Tシャツにジーパン姿の女性から声を掛けられた。心当たりは無い。膝から下が長い。うわ、奇麗な人だなぁと思って見とれていると、「お前さん、アタシのことをお忘れでないかい?」え、何をと思っていると、「ずっと待っておるのじゃからな」と真っ白な狐に姿を変えて、空へと消えた。

2010-08-12 22:08:00
神沼三平太🐈‍⬛🐈 @3peta

足元を何かが駆けた。足音が周囲をぐるぐる回る。驚いて大きな声を上げると。足音が止まった。急にミニチュアダックスがじゃれつくイメージが浮かんだ。去年まで飼っていた犬のことを思い出す。あぁ、そろそろお盆だったな。家に帰ると、女の子が玄関で出迎えてくれた。大きな耳がぺろんと垂れていた。

2010-08-12 22:17:03
神沼三平太🐈‍⬛🐈 @3peta

拾った家出少女は、何故かベッドの上で四つん這いになると、ぐるぐると二度円を描いて横になり、丸くなって寝た。去年十六歳で往生した白猫のことを思い出した。「ねぇ、まだ私の名前呼んでくれないの?」まだ寝ていなかったのか。「貴方に会うために戻って来たのに」ベッドには白い毛が散乱していた。

2010-08-12 22:24:30
神沼三平太🐈‍⬛🐈 @3peta

「どちら様でしたっけ?」ベランダで煙草を一服して戻ると、部屋に見知らぬ女の子が座っていた。僕の言葉に、女の子は「バカァっ!」思い切り振りかぶって頬を引っ叩きに来た。思わず目を瞑る。だが、頬にはぷにっとした柔らかく、冷たい感触がするばかりだ。目を開くと猫が部屋から出て行く所だった。

2010-08-12 22:32:36
神沼三平太🐈‍⬛🐈 @3peta

「見た…?」雉虎の長い二本の尾が、白い下着からはみ出していた。「…見た」答えると同時に、ガリッと頬が鳴った。手を当てる。血だ。「 ごっ、ごめんなさい!」詳しく話を聞くと、幼く見えるが、彼女は現在二十五歳だという。「もし、他の人に言ったら…アンタなんて、取り殺してやるんだからっ!」

2010-08-12 22:49:31
神沼三平太🐈‍⬛🐈 @3peta

ベッドの下に、キーホルダーにあるような毛玉が落ちていた。ふわふわしている。だが、芯があり心無し温かい。机に置いておいたが、消えてしまった。数日後、ベッドの下を見たが、今度は猫ほどの大きさになっていた。そのまま放っておいたら、明け方ベッドの中に猫の耳を生やした少女が潜り込んで来た。

2010-08-13 09:44:04
神沼三平太🐈‍⬛🐈 @3peta

朝、顔をざりざりと擦られて目を覚ました。見えない何かが鼻の頭を舐めている。払おうとしても手は宙を切った。これは猫だと直感した。その日から見えない猫がじゃれつく。半年ほど経ち、ある夜帰ると、部屋に裸の少女が立っていた。「ありがと。今まで楽しかった」と言い残し、少女は消えてしまった。

2010-08-13 09:55:58
神沼三平太🐈‍⬛🐈 @3peta

怪萌3 ケモノ耳 「袖を引っ張るもの」 #takenoko

2010-08-13 10:02:03
神沼三平太🐈‍⬛🐈 @3peta

「ボク、人間じゃないよ。お化けだよ」ある日、彼女がそう言った。続けざま「それでもいいの」と問われた。「うん。いいよ」と答えると、「なら今から本当の姿を見せるけど、嫌いにならないでね」と言い、真っ白で尾が何本もある狐に変貌した。今も彼女は後ろから袖を引っ張りながら歩く癖が抜けない。

2010-08-13 10:02:09
神沼三平太🐈‍⬛🐈 @3peta

途中「毛玉にまつわる話 」だけ除きました(かぶり過ぎたので)が、とりあえず目次に書いた内容は書き終えたかな。九編。楽しんでいただければ幸い。

2010-08-13 10:03:37
神沼三平太🐈‍⬛🐈 @3peta

僕、お稲荷様に怒られたりしないかな。ボクっ娘のお稲荷様…(思考停止)

2010-08-13 10:06:05
神沼三平太🐈‍⬛🐈 @3peta

人に化ける妖の萌える怪談集「怪萌 ケモノ耳」の目次→ 耳の話 お稲荷様 垂れ耳 まるくなる ぷにぷに 尻尾 ふわふわ じゃれつく 袖を引っ張るもの あくび 包まれる 化かすもの 瞳孔 ねこじゃらし 撥水 のびあがる 犬歯 対極図 耳姉 九尾

2010-08-19 08:08:27