宮下さんのクリボーのおはなし

宮下雄也 @HonjoJrHigh

スーパーマリオに出てくるクリボーってクッパに無理矢理行かされてるんかな？クリボー｢じゃ…行ってくるよ。｣クリボー嫁｢ちゃんと…帰って来てね……。｣クリボー｢ははは。心配するな！マリオ倒して帰ってくるよ！｣子供｢ハパ〜！負けるな〜！｣クリボー｢……バカヤロー！負けるかよ！(涙)｣

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クッパ部下｢はい……残念ながら……。｣クリボー嫁｢そんな………うぅ…あぁぁ〜！！｣クッパ部下｢誰よりも……勇気ある……クリボーさんでしたよ……1-1で……１番に突撃しに行きましたから……。｣ クリボー嫁｢……あ……ぁぁ…あなた……約束したじゃない……うぅぅ……。｣

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クリボー子供｢ママ〜。パパ帰って来ないよ〜？｣クリボー嫁｢パパはね……遠い遠い所で頑張ってるの。｣子供｢まだ帰って来ないの？｣嫁｢…そうね…。｣子供｢やだ！パパに会いたいよ！うわ〜ん！｣嫁｢(子供を抱きしめて)ダメ…泣いちゃダメなの……うぅ…。｣ 子供｢ママ？何で泣いてるの？｣

宮下雄也 @HonjoJrHigh

クリボー嫁｢(お墓を見ながら)…あなたが死んで……もう5年になるわ。子供も今は中学一年よ。あなたに似て元気いっぱい過ぎるわ。まるで勉強しないで。ふふ。やっぱり親子ね。｣???｢……クリボーの……奥さんですよね。｣嫁｢あなたは！………ヨッシー！？｣

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母から｢どうしたの？ちゃんと寝なさいよ。｣とメール来た。故郷に住む母よ。東の京の都で息子は元気にやっとるよ。昨夜は6時間寝たよ。

宮下雄也 @HonjoJrHigh

クリボー嫁｢マリオの仲間のヨッシーさんが何の用ですか？｣ヨッシー｢奥さんに…お話が。｣嫁｢話？クッパさんは敗れ私たちは負けたわ。マリオはピーチを助け出して争いは終わりました。今更話す事は無いはずよ。失礼します。｣ヨッシー｢待って下さい！……マリオを…倒しませんか？｣嫁｢…え？｣

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ヨッシー｢実は……マリオが私を乗り捨てするんです。｣クリボー嫁｢乗り捨て？｣ヨッシー｢落とし穴に落ちそうになったら……僕を捨てて……彼だけ陸に上がれるんです……。｣嫁｢…。｣ヨッシー｢彼は僕をヨッシーと呼びません。『でっていう』って呼びます。｣嫁｢…。｣

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ヨッシー｢僕以外にも捨てられたヨッシーが……ほら。｣そこには乗り捨てされたヨッシーが数百いた。ヨッシー｢ご理解頂けますか？｣クリボー嫁｢…わかったわ。でも少し時間を頂戴。今……気持ちの整理がつかない…。｣ヨッシー｢わかりました。ワールド①のヨッシーの家で待ってます。｣

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数日後ヨッシーの家のチャイムが鳴る。ヨッシー｢は〜い。どちらさ…。｣ 玄関を開けると酔ったクリボー嫁の姿が。クリボー嫁｢いえ〜ぃ！｣ヨッシー｢奥さん！？｣嫁｢抱いて！｣ヨッシー｢え？｣嫁｢家に呼んだのは私の体でしょ？抱きなさいよ……ほら…抱いて！｣ヨッシー｢ダメです！奥さん！｣

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クリボー嫁｢抱きなさいよ！ほら！早く！｣ヨッシー｢ちょっと奥さん！駄目ですって！奥さん!!!!(一回嫁を飲み込んで吐き出して)目を覚まして下さい!!!!｣クリボー嫁｢うぅ……さみしいのよ……。｣ヨッシー｢奥さん……。｣そっとヨッシーがクリボー嫁を優しく抱きしめた。

宮下雄也 @HonjoJrHigh

ヨッシーの家。リビングの椅子に座るクリボー嫁。ヨッシー｢どうぞ。(お茶)｣嫁｢先程は取り乱して……ごめんなさい……。｣ヨッシー｢大丈夫ですよ！正直少し奥さんの胸があたって嬉しかったです！なんちゃって！｣嫁｢もう……男って嫌ね。うふふ。｣ヨッシー｢あはは！｣奥さんが笑顔を見せた。

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深夜、自宅に帰ってきたクリボー嫁。クリボー嫁｢ただいま。遅くなっちゃった…。｣リビングに入ると、机に俯せになって寝てるクリボー息子。嫁｢もう、こんな所で寝ちゃって。こら、風邪引くわよ！起きなさ……ん？｣俯せになって寝てる息子の横に一枚の作文用紙があった。

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作文『僕のお母さんは怒るとこわいです。いつもうるさくて嫌な時もあるけど、夜遅くまでお仕事頑張って帰ってきたお母さんに肩をたたいてあげると嬉しそうに今日あった話を僕にしてくれます。僕はお父さんがいないけど、かわりに僕がお父さんになってお母さんを支えたいです。』

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クリボー嫁｢(作文を読みながら涙を流して)……うぅ………この子…お父さんに会いたいのに……我慢してるのね……辛い想いさせてごめんね……陽水(息子の名前)……。｣クリボー息子に布団をかけるクリボー嫁。嫁｢私達から幸せを奪ったマリオ……許さない……！！｣

宮下雄也 @HonjoJrHigh

マリオの家の近くに居るクリボー嫁。ナイフを隠し持ってマリオを待ってる。嫁｢…手汗が……マリオ刺したら私も自殺する……!!!来た！｣玄関からマリオの姿が。嫁｢(今よ！)｣その時、マリオの後ろからピーチの姿も見えた。幸せそうな二人の背中をナイフを持ったまま何も出来ず、ただ見ていた。

宮下雄也 @HonjoJrHigh

クリボー嫁｢……できない………幸せを奪うなんて……できない……でも……今しか……あいつを……殺すチャンスは………。｣???｢そんな物騒な物を持ってどうするのですか？｣突然話し掛けられて驚き、振り返ると彼の姿が。嫁｢あなたは……クッパ様！？｣

宮下雄也 @HonjoJrHigh

ヨッシー嫁｢えっ…クッパ様！？どうしてここに？｣クッパ｢ヨッシーに全て話を聞きました。貴女がマリオに復讐したいと。まさかと思いましたがここに来てましたか。｣嫁｢あいつは全てを奪った！幸せを！家庭を！許せない……許せない！｣クッパ｢………マリオを許してやりなさい。｣嫁｢！？｣

宮下雄也 @HonjoJrHigh

あっ。『ヨッシー嫁』じゃなくて『クリボー嫁』です。すまそ。

宮下雄也 @HonjoJrHigh

クッパ｢旦那を亡くした気持ちは理解できます。ただ、私達の正義は世間から見たら『悪』なのです。きっと旦那は奥さんがマリオを殺す事を望んでません。『殺す』じゃなく『倒す』事を望んでるのでは？主人公が存在して私達が存在する。私達は主人公に活かされてるのです。悔しいですが現実です。｣