インフラとしてのインターネット

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朝森久弥 @asamorihisaya

インターネットに対する考え方は、その人がどの段階でインターネットにデビューしたかに大きく影響を受けると思う。

2012-12-06 09:03:29
朝森久弥 @asamorihisaya

具体的には、パソコン通信世代(~95年)/個人サイト世代(95年~02年)/ブログ・2ch初期世代(02~06年年)/mixi・2chν速VIP世代(06年~09年)/SNS・2chまとめサイト世代(09年~) と言ったところか

2012-12-06 09:04:42
朝森久弥 @asamorihisaya

いま30代の人は、早ければパソコン通信世代、多くは個人サイト世代であり、2chの黎明期を知っている。ネットが「ギークの持ち物」から「大衆のインフラ」になる流れを目の当たりにしてきた人たちだ。

2012-12-06 09:06:33
朝森久弥 @asamorihisaya

僕ら1980年代後半生まれは、一部は個人サイト世代から入った人もいるが、多くはブログ・2ch初期世代でデビューしている。僕も中学高校のとき、個人サイト持ってる友だちに憧れてサイト立ちあげた覚えがある。

2012-12-06 09:10:54
朝森久弥 @asamorihisaya

技術的に見れば、ブログ・2ch初期世代は、ADSLの速さがもてはやされ、WindowsXPが浸透し、検索エンジンが普及するといった、まさに現代のネット文化を支えるインフラの基礎が確立した時代だったとも言える。

2012-12-06 09:13:26
朝森久弥 @asamorihisaya

高校で「情報」の授業が必修になったのも2003年。Windows95が登場した1995年に並び、この年を境に「ネットの大衆化」が加速した。

2012-12-06 09:16:33
朝森久弥 @asamorihisaya

アメブロに代表されるように、芸能人、著名人が続々ネットを利用し始め、それに伴ってブログが普及。「個人サイトよりも容易く情報が垂れ流せる」というのもウケた。1990年代前半生まれ世代はこの頃ネットに入り始めた人が多い気がする。

2012-12-06 09:20:25
朝森久弥 @asamorihisaya

集まると、群れたがるのが人の習性なのか、2004年のmixi登場を皮切りにクローズド・コミュニティがネット上に多数出現した。2chにVIP板が生まれたのも2004年。

2012-12-06 09:24:00
朝森久弥 @asamorihisaya

ネットを娯楽場として見る流れは個人サイト世代より既にあり、Flashアニメ文化はちょうど2chの誕生、発展とともに隆盛を極めたが、2005年のYoutube誕生で、Flash技術は次の段階に進んだと言える。

2012-12-06 09:27:16
朝森久弥 @asamorihisaya

2006年には、mixiが流行り、VIPが盛り上がり、ニコ動が始まった。オンラインゲームにハマる若者がそこかしこに出現したのもこのころ。リアルの世界に加えてネットの世界が、ひとつの社会として成立するようになった時期である。

2012-12-06 09:31:06
朝森久弥 @asamorihisaya

1990年代後半生まれ世代は、中学生でネットデビューは当たり前で、下手すると小学生でデビューした子もいるだろう。ネットデビューの低年齢化を促進したのは「携帯電話」の普及、より正確には携帯電話によるネット利用が著しく容易になったことによる。

2012-12-06 09:33:08
朝森久弥 @asamorihisaya

2007年ごろにはパソコン世帯普及率が8割を超えた。これは生活保護世帯であってもパソコンを持つことが許される(無いと生活できない)レベルだが、かといって誰もがパソコンを使えたわけでは無かった。とくに小中学生にパソコンを自由に使わせるのはいかがなものか、という議論が出始めた。

2012-12-06 09:37:26
朝森久弥 @asamorihisaya

おそらく5年前の日本では、「小中学生には携帯まで」が社会のコンセンサスだった(小学生は微妙かな?)。そこで携帯でのネット使用は彼らにとってのオアシスとなった。一方で、2008年ごろから「学校裏サイト」などの問題が注目されるようになる。

2012-12-06 09:40:33
朝森久弥 @asamorihisaya

いよいよ最近の話だ。「Web2.0」という言葉が現実味を帯びてきた、2009年以降。TwitterをはじめとするSNSサービス、まとめサイトの普及、インターネット広告の隆盛など、ネットは旧来メディアと肩を並べ、取って代わる存在になり得るメディアとしての地位を確立した。

2012-12-06 09:45:40
朝森久弥 @asamorihisaya

「炎上」というのも起こりはするがさほど驚かれる時代では無くなった。むしろ、ネットで積極的にリアルを押し出す人すら現れ、「リアルとネット」ではなく、「ネットはリアルの一部」の時代がやってきた。

2012-12-06 09:48:07
朝森久弥 @asamorihisaya

2010年以降、スマートフォンやiPadをはじめとする新たなインタフェースが普及し、「パソコン」ですら旧来のものになりつつある。言い換えれば、「ネットはパソコンでやるもの」という時代の終焉だ。

2012-12-06 09:50:34
朝森久弥 @asamorihisaya

21世紀に生まれた子は、こうしたインフラとしてのインターネットを当然のものとして受け入れている。ネットを創る時代からネットで創る時代になった今。次はどのような世界が私たちを待ちうけているのだろうか。

2012-12-06 09:54:04