NHK四国羅針盤「迫られる“選択と集中” ~人口減少 インフラ再構築~」 2012年12月7日

番組紹介より: 高度経済成長期に造られた橋や道路、水道など公共インフラの老朽化が進んでいる。財源不足の自治体は、補修や更新の費用が捻出できず苦悩している。中には、維持をあきらめ橋の使用中止を検討する自治体もある。専門家は、建設費用がかさむコンクリート製から、柔軟に対応できる木製の橋にするなど、発想の転換が必要と提唱する。人口減少社会が確実となる将来を見据えて、インフラはどうあるべきなのか。その処方箋を探る。 放送日:2012/12/07(金)19:30  再放12/8(土)10:05~
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しまなみ @shimanamis

NHK四国羅針盤「迫られる“選択と集中” ~人口減少 インフラ再構築~」http://t.co/yTyJLQ0o 再放送は明日12月8日(土)10:05~。以下概要。

2012-12-07 23:05:45
しまなみ @shimanamis

四国羅針盤① 老朽化していくインフラにどう対応していくのか―。去年、四万十川に架かる橋が突然崩落。橋脚が老朽化し、橋を支えられなくなった。市街地では古い水道管からの水漏れ。インフラが老朽化し、維持するために必要な多額の費用は自治にはない。

2012-12-07 23:06:40
しまなみ @shimanamis

四国羅針盤② 過疎著しい四国でどうインフラを維持していくか。「100年かけてつくったものをどう維持するか、時代の分岐点」。発想転換した自治体も。「補修しないで維持費を浮かす考えもあるのかなと」。人口減少社会においてインフラはどうあるべきか。

2012-12-07 23:07:32
しまなみ @shimanamis

四国羅針盤③ 四国の人口は平成22年に398万人。平成47年には315万人に減少。その差83万人は現在の徳島県の人口丸々減ることに。今インフラの在り方が問われている。

2012-12-07 23:08:36
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四国羅針盤④ 橋、道路、上下水道、体育館。高度成長期に整備されたものが多く、今後耐用年数を超えるものが増えてくる。補修や更新して使っていくことに。財源が厳しい自治体は、インフラをどう守るか苦悩している。

2012-12-07 23:09:45
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四国羅針盤⑤ 上水道のケース。人口3万8千人の八幡浜市。漏水している水道管の工事。設置して40年以上経つ塩化ビニール製の水道管。車の振動などで負荷がかかり損傷したとみられる。ほぼ毎日どこかで修理。工事担当者「直せば直すほど弱いところが次々(壊れて)いく」。

2012-12-07 23:10:25
しまなみ @shimanamis

四国羅針盤⑥ 八幡浜市水道課。近い将来、維持できなくなると危機感。その元になるのが2年前の基礎調査報告書。維持のためには今後40年で127億円が必要と試算。しかし水道課の年間予算は10億円、うち補修費用は1.5億円余り。

2012-12-07 23:11:19
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四国羅針盤⑦ 菊池さんは4年前に水道課に異動し、危機感を感じこの調査を提案した。「正直たまげた。人口は減るし、収益は下がるなかで、更新はしなければいけない。何から手を付けていくか」。

2012-12-07 23:12:33
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四国羅針盤⑧ なぜこのような状態になったのか、菊池さんは原因を探った。その結果、現世代で負担すべきことを将来世代につけ回しする考えにあると分析。八幡浜市の水道整備は、昭和40年代に一気に行われ、平成に入ってからも拡大した。

2012-12-07 23:13:07
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四国羅針盤⑨ 平成12年に初めて上水道がひかれた牛名地区。それまではため池で生活用水をまかなってきた。住民「上水道が入って、きれいな水をいつでも、水不足の心配もなく利用できるようになった」。市の90%に行き渡り、維持費も増加。しかし水道事業の収入は伸びない。 

2012-12-07 23:14:00
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四国羅針盤⑩ 過疎化と少子化により収入は年々減少。料金を値上げしても、更新費用は考えられていない。菊池さん「今やらなくても差し支えないことは後回しになってしまう。それを言ったところで、なかなか取り上げてもらえない。右肩上がりの時代は、水道事業以外もそういう考えだったのだろう」。 

2012-12-07 23:15:29
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四国羅針盤⑪ 八幡浜市は初めて更新費用を含めた値上げ案を作成した。12.6%だと1,7億円を更新費用に充てることができる。一番低い10.6%では赤字を解消するのがやっと。値上げ案を諮った市民の委員会では否定的な意見が相次ぐ。

2012-12-07 23:17:59
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四国羅針盤⑫ 「負担増で生活水準が下がる」「一番低い10.6%で様子を見て、3年後に再度考えるべき」。会議の結果決まったのは10.6%。老朽化に備えた更新費用は先送りにされた。

2012-12-07 23:18:32
しまなみ @shimanamis

四国羅針盤⑬ 菊池さん「更新費用としての財源のため、値上げは考えていきたいが、社会的に経済負担能力が下がっているときに理解は得られにくい」。解決の見通しは立っていない。

2012-12-07 23:19:04
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四国羅針盤⑭ 宇都正哲氏・野村総研「八幡浜市は、計画をつくり実行しているということで先進的事例。全国的にはこれから。全国の自治体にインフラの対する危機感をアンケート調査した。強いが72%、やや強いが23%。併せると95%がインフラ整備に対する強い危機感を持っている。<続く

2012-12-07 23:19:43
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四国羅針盤⑮ 続き>懸念するのは維持管理が73%、更新投資が66%。維持管理を懸念する自治体が7割。今利用しているインフラが使えなくなる恐れがある。」 

2012-12-07 23:20:36
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四国羅針盤⑯ Qかなり深刻な状況。なぜ準備ができていないのか? 宇都氏「インフラ整備は60・70年代と景気対策の90年代に集中投資された。そのころは人口減少を想定していなかった。今の生活水準維持や景気対策が優先されてきた」。

2012-12-07 23:21:39
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四国羅針盤⑰ 宇都氏「負担は上がっていかざるを得ない。八幡浜市では赤字解消、将来の維持更新費まで議論されていたが、今更新すれば2%程度で済むが、先送りするとそれでは済まない。今負担すべきか、将来に回していくのかという、世代間の負担という観点からの議論も必要。」 

2012-12-07 23:23:08
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四国羅針盤⑱ 発想を変えてインフラの再構築を模索する自治体も。愛媛県の譲葉橋の延命化工事。ひび割れに樹脂を挿入し、鉄筋の錆を防ぎ、長持ちさせる。早期発・見早期治療の考え。県は管理する2700本の橋を点検し、順次進めている。元になるのは今後50年を見据えた長期計画。

2012-12-07 23:23:45
しまなみ @shimanamis

四国羅針盤⑲ これまでの計画では損傷した個所を一度剥ぎ取り、工事をしてきた。従来の方法では40年ごとに補修し、1回に2100万円かかる。新しい方法では30年ごとに308万円。期間は短いが、総額は安くなる。

2012-12-07 23:25:04
しまなみ @shimanamis

四国羅針盤⑳ 期間は短くなるが、総額は安くなる。その結果、県の当初試算よりもおよそ5分の1に抑えることができる。宮岡さん(県道路建設課)「長寿命化計画を社会資本に生かしていきたい」。

2012-12-07 23:25:50
しまなみ @shimanamis

四国羅針盤21 維持をあきらめた自治体も。久万高原町。高齢化率は40%を超える。42年につくられた面一橋。今後補修工事を行わず、使用しないことを検討している。建設課は5年前から主だった橋79本を調査分析し、維持費を28億円と分析。しかし現在の予算では年間2千万円が限度。

2012-12-07 23:26:21
しまなみ @shimanamis

四国羅針盤22 町建設課は3本の橋を補修しない方針を出し、住民に理解を求めている。昭和4年につくられた面河橋。コンクリートが剥がれるなど老朽化が進む。この橋の先に、昭和59年に拡張工事でつくられた別の橋がある。しかし、木材の運送などで橋を利用してきた住民は遠回りを余儀なくされる。

2012-12-07 23:28:44
しまなみ @shimanamis

四国羅針盤23 建設課職員が自治会長を訪問。橋の補修をしない方針を伝え意見を聞いた。町「完全通行止めにして補修を行わない場合もある」自治会長「仕方ない。時代の流れ。今みたいな状況になったときには、それぞれが我慢するしかない」。自治会や林業関係者が集まり年内にも話し合うことになった

2012-12-07 23:30:01
しまなみ @shimanamis

四国羅針盤24 その一方で、地域にとって必要とされる橋があることも分かった。大正15年の有枝橋。子どもが通学で使う。新しい橋はあるが、交通量が多く、歩道もなく危険。古い橋は車が通らず安全に通行できる。

2012-12-07 23:31:14