なお、兵法家伝書の解説に付いては、この辺で細かくやってるので、よろしければー。【やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その3「兵法家伝書解説」】http://t.co/S6N5Z1xV
2013-01-10 22:23:55400年後の現代人が読んでも、言わんとしてることが理解できるって時点で、このことを説明した兵法家伝書、及び、その書き手の宗矩ってのは大したもんだよなーと思うところで砂。伊達に「古今無双の達人」「刀法の凰」「剣術無双」とか言われてないなと。
2013-01-10 22:18:00この辺、宗矩の偉いところは、その境地に辿り付いた事よりも、その境地がどういうもので、そこに至る為にどうすればいいか、ということを論理立てて説明することに成功していることで砂。
2013-01-10 22:18:51実際、それまでの兵法における心法に付いての解説は、そもそもノー解説か、せいぜい自分の心境を読み込んだ歌を残した位で、素人でも分かるように解説したのは「兵法家伝書」が最初なわけですから(正確には、その元ネタとなった「不動智神妙録」が最初なのですが、まあ、その辺は御愛嬌ということで)
2013-01-10 22:21:02なお、宗矩は同じ家伝書内で実戦の心得として、「敵と戦うことになったら、一撃入れたらもうガンガン打ち込め。切れたか切れないかとかどうでもいいから相手が倒れるまで何回でも打て。油断すると反撃されて自分が死ぬぞ」とも書いてるので、尚更味わい深いで砂。
2013-01-10 22:33:34兵法は人をきるとばかりおもふは、ひがごと也。人をきるにはあらず、悪をころす也。一人の悪をころして、万人をいかすはかりごと也。(柳生宗矩/『兵法家伝書』)http://t.co/eLJ0o3Ov
2012-10-15 18:27:57学は道にいたる門なり。批門をとをりて道にいたる也。しかれば学は門也、家にあらず。門を見て家也とおもふ事なかれ。家は門をとをり過ぎて、おくにある物也。(柳生宗矩/『兵法家伝書』)http://t.co/VMtI1ira
2012-10-21 15:27:54柳生宗矩 『兵法家伝書』 「人を殺す刀、かえってすなわち人を活かす剣なりとは、それ乱れたる世には、ゆえなき者多く死するなり。乱れたる世を治める為に、殺人刀を用いて、己に治まる時は、殺人刀すなわち活人剣ならずや。」 http://t.co/VECJfWvB
2012-12-02 05:11:21『太刀つかふとき、太刀つかふ心あらば太刀前定まるべからず。物を書くとき、物書く心あらば 筆定まるべからず。』って兵法家伝書に書いててワロタ やろう!と無理にやる気出すとするとできねーんだよなという実感は昔からあるのか。
2012-09-04 09:48:51「様々に習いをつくして功つもりぬれば、手足身に所作はありて、心になくなり、習いを放れて習いに違わず、何事するも技自由なり」 柳生宗矩『兵法家伝書』より
2012-11-02 22:35:47なかなか興味深い観方ですね RT @k_hisane: 「兵法への諦念」を理解していたと思われるのですが、それ故に、石舟斎は宗矩を後継者にできなかったのではなかろうか、とか、「兵法家伝書」は、それに対する宗矩なりの答えでもあったのでは、とか色々想像を逞しくしたり。
2012-11-26 04:39:14家伝書内に「予人と成り、手に刀柄を握って父の業を継ぐ」という記載があり、外部の評価でも、「兵法に於いて古今無双の達人」「剣術無隻」とあるとこから見ても、寛永の時点で宗矩は「当時有数(というかほぼ頂点)の兵法者」として、自他共に認識されてたようで砂。
2012-10-18 06:05:13ちなみに、兵法が平方に通じる、みたいな話は結構昔からあったわけですが、それが治国平天下の剣とか剣禅一致みたいな形で理論化されたのは「兵法家伝書」からで砂。その辺が成り立ったのは、宗矩自身の特質もあるとはいえ、やはり時代と環境が大きく影響してるなあと。
2012-10-24 23:28:35兵法家伝書だとこうありま砂。【刀二つにてつかふ兵法は負くるも一人、勝つも一人のみ也。是はいとちいさき兵法也。勝負ともに其得失僅か也。一人勝ちて天下かち、一人負けて天下まく。是大なる兵法也。一人とは大将一人也。天下とは諸々の軍勢也】@1059kanri @sweets_street
2012-11-17 18:41:18兵法家伝書だと全部入ってま砂 @baritsu 老荘思想だって言って混乱させて @bubunken_web 古武道の根底にはZen(禅)やBuddhism(仏教)の思想がある、って言ったら、日本人の教育やシステムを考うるにその根底にはConfucianism(儒教)がある、って
2012-11-26 18:30:14冒頭の「兵は不祥の器」ってのは、老子からの引用ですし、禅の思想が入ってるのは知られている通り。そこかしこに四経五書からの引用もあります。あと、天道思想や孫子の影響も見受けらますし、他の芸道(特に能)からの引用もあります喃>兵法家伝書
2012-11-26 18:34:02兵法家伝書で引用されてた思想として、禅以外にどんなのがあるかについては、前にちょっとまとめてたのでよろしければー。【やる夫で学ぶ柳生一族 外伝その3・後編5「活人剣・治国平天下の剣、その礎3( 政 『武家諸法度・儒教』)。そして総論」】http://t.co/0JriN1Fo
2012-11-26 18:36:55【兵法家伝書「無刀之巻」】『無刀とて、必しも人の刀をとらずしてかなはぬと云ふ儀にあらず、又刀取て見せて、是を名誉にせんにてもなし。わが刀なき時、人にきられじとの無刀也。いで取て見せるなどと云ふ事を、本意とするにあらず』
2012-12-04 17:48:16意訳:まず言っとくけど、無刀取りって絶対刀取らなきゃいけないわけじゃないよ?ましてや、刀取って自慢するとかも有り得ないから。刀が無い時、斬られないためにやるのが無刀取りなんだよ。だから、無刀取りなんかわざわざ自分からやるもんじゃないよ。
2012-12-04 17:49:13他の新陰流はやらないですから柳生流の特徴ですよね RT @k_hisane: なお、「柳生=無刀」については、当時から結構言われてたようで、毎度おなじみ宗矩くんの「兵法家伝書」でも、わざわざその点に付いて書いてますし喃。
2012-12-04 17:52:06