福田洋自伝

【まえがき】先ずはこのTweetをするに当たって協力してくれた友人、励ましの言葉をかけてくれた家族に感謝を述べたい。センキューソーマッチ。アンドアイラブユー。 #福田洋自伝 #1

2012-12-05 06:31:14

1987年8月15日。その年一番の猛暑だったこの日。福田洋は、コダイラと言う小さな村にあるショウワホスピタルで産声をあげた。生まれたての僕の姿は既に神々しく、取り上げた助産師も後に「あまりのオーラに触れていいものか躊躇った」と語っている。 #福田洋自伝

2012-12-06 05:41:46

両親ともに武術の達人、という家庭に生まれ育った僕は、幼少期から“その道の”英才教育を施された。トレーニングや武術の稽古の他、精神修養のため華道、書道、茶道と言ったことも一通りやっていた。そんな中唯一心休まる時間が、絵を描いていた時だったのかも知れない。 #福田洋自伝

2012-12-07 06:27:46

小学校に上がる頃になると、いよいよその類稀な身体能力に磨きがかかり、功夫の大会に出場。小学2年生ながら決勝で6年生をバックスピンキックでなぎ倒し、見事を優勝を収めたのだ。翌年からはJrハイスクールの部でも優勝し、気付けばコダイラには敵がいなくなっていた。 #福田洋自伝

2012-12-08 10:36:47

名実共に最強となった僕だったが、友人はいなかった。というより必要としていなかった。その頃には既に誰の手も借りず、自給自足の生活をしていたし、ポケモンも自力で全種類集めていた。当然、成績もクラストップで、バレンタインデーには全校の女子生徒の八割からチョコを貰っていた。 #福田洋自伝

2012-12-09 13:11:41

転機となったのは小学5年生の頃。TVでは「キン肉マン」の再放送が始まり、わざわざ早朝5時半に起きて毎日視聴していた。この劇中で主人公たちが主に攻撃の手段として用いていたのがプロレス技であり、ここからレスリングに興味を持つようになったのである。 #福田洋自伝

2012-12-10 09:36:03

キン肉マンに夢中になっていた僕は、とにかくレスリングのコトをもっと知りたくなり、先ずはゲームショップに走った。そこで購入したのが「ファイヤープロレスリングオールスタードリームスラム」180円だった。 #福田洋自伝 http://t.co/W0RbRti7

2012-12-11 07:19:38

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瞬く間にファイプロにハマった僕は、その後もありとあらゆるレスリングゲームに興じた。中でも「王者の魂」は僕の原点と言えるぐらい大好きで、どれぐらい好きかというと、COM同士を対戦させて、自身はそれを観戦しながらお茶を啜るぐらい好きだったのだ。 #福田洋自伝

2012-12-12 05:37:43

プロレスゲームを通じて、レスリングの技術を体得した僕に死角はなく、もはやこの街に敵はいなかった。そんな折に、隣町で最強とうたわれるジュージュツ家の高校生と闘う機会を得た。 #福田洋自伝

2012-12-13 12:12:52

決戦の舞台は柔道場、ルールは当時流行りだった何でもありのバーリトゥードで行われた。僕は遠目の間合いから、功夫仕込みのバックスピンキックで彼を二度、地面に蹴り伏せた。この時は勝利を確信した。応援に来ていた友人に向かって「功夫最高！」と叫んだその時である。 #福田洋自伝

2012-12-15 08:43:47

僕はアリ地獄に引き込まれるかのように地面に倒された。その刹那、足首に電流が走ったかのような衝撃が走る。僕は余りの痛みに思わず声をあげた。そして悟った「そうか、僕は負けたのか。そしてこれが寝技と言うやつなのか。よし、最強になる為には寝技が必要なのだな」と。 #福田洋自伝

2012-12-18 10:27:43

僕は功夫チャンピオンのプライドをかなぐり捨てて、JUDOクラブに入った。しかし、そこで更に現実を知る。僕の通っていたスクールの近くには、全国でもその名を轟かす「ガギューカン」と呼ばれるDOJOがあり、そこの出身である先輩達がこの世のモノとは思えぬ程強かったのだ。 #福田洋自伝

2012-12-19 06:15:37